第12節
2024.3.24日
アルビレックス新潟レディース
滝川 結女 (34')
1
AWAY
FULL TIME
0
新潟市陸上競技場
1-0
0-0
セレッソ大阪ヤンマーレディース
新潟市陸上競技場
1,452人
放送
ギャラリー
MATCH REVIEW
監督コメント
■鳥居塚伸人監督
「後期の最初というところで、勝ち点3を獲ろうという思いで来ましたが、選手は一生懸命戦ってくれた中で、勝ち点がとれなかったことは残念だと思います。
選手自身は一生懸命やってくれた部分もありますが、2月から準備してきた自分の準備も甘さをもう1回見直し、次の試合に臨まないといけないと思います。1回休んで、次節に向けて準備していきます。」
選手コメント
■脇阪麗奈選手
Q:今日の試合を振り返って
「今日の試合は、自分たちのゲームだったので絶対に勝たないといけなかったが、最終的には新潟の強さがでた試合でした。」
Q:3連戦で出たチームの課題は
「決めるところや、ここは守らないといけないところ、というところでやりきる力が私たちにはないので、練習からもう一度やり直します。」
Q:次節INAC神戸レオネッサ戦への意気込み
「全チームが首位のINACに勝ちたいと思っていると思いますが、それ以上に(前チームであるINACに)私は勝ちたいと思っているので、必ず一旦オフしてフレッシュな気持ちで一から頑張ります。」
■浅山茉緩選手
Q:今日の試合を振り返って
「前半チームの流れがよく、自分たちのサッカーができていたが、その中でも得点が取れなかったことが今日の敗因につながったと思います。」
Q:FWとして初スタメンとなったが、どんな気持ちで臨んだか
「絶対得点をとる。とにかくゴールがみえたら、シュートをうつぞ!という気持ちで試合に入りました。」
Q:次節INAC神戸レオネッサ戦への意気込み
「3月からまだ勝てていないので、結果にこだわり絶対勝利するという気持ちで臨みます!」
■中谷莉奈選手
Q:今日の試合を振り返って
「先制点をとろうとチームで話したが、前半相手に得点をとられ、後半もギアを上げようと思っていましたが、質の部分でミスが多く、ゴール前まで運べても決めきれず、勝てなかったことが悔しいです。」
Q:11/23AC長野戦以来のスタメン出場でしたが、意識したことは?
「自信もってプレーすること。相手に前向かれると仕掛けれることは分かっていたので、前向かせる前に球際を強く狙おうと思ってましたが、できない部分もあり、改善点が多いと感じました。」
Q:次節INAC神戸レオネッサ戦への意気込み
「勝ち試合を皆さん届けられるように、来週からいい準備をして次は勝てるように頑張ります。」
前節からのリカバリーを果たし、攻守に躍動も、1点が遠く惜敗。両ゴール前に課題を残す
今節からリーグ後半戦がスタート。再開後、初勝利を目指して臨んだセレッソ大阪ヤンマーレディースは、前節から先発を6人変更。米田博美、白垣うの、中谷莉奈とAFC U-20女子アジアカップ帰りの3選手が揃ってスタメンで出場すると、ボランチの一角には荻久保優里、右サイドハーフには松本奈己が入った。2トップには、前節は欠場した田中智子が戻り、前節はセンターバックで先発した浅山茉緩とコンビを組んだ。
序盤から主導権を握ったのはセレッソ。2分、浅山が左サイドから切れ込み、シュート。クロスバーに弾かれ惜しくもゴールとはならなかったが、チャンスを作ると、4分にも軽快なパスワークから最後は脇阪麗奈がシュート。良い距離感でパスをつなぐセレッソは、守備でも連動したプレスが機能。出足鋭くセカンドボールも拾い、敵陣で試合を進めていく。16分に高和芹夏、19分には松本と、両サイドハーフも積極的にシュートを狙うなど、攻勢の時間が続く。25分には、浅山の突破から、最後は田中のクロスに再び浅山が飛び込み、あと少しで決定機という場面も。この試合、前線で起用されて絶大な存在感を放った浅山は、26分にも白垣のクリアを拾って振り向きざまにミドルシュート。果敢にゴールに迫る。オフサイドにはなったが、31分にも複数の選手が絡んで良い崩しを見せるなど、ここまでは理想的な試合運びを見せていたセレッソだが、先制は新潟Lに与えてしまう。34分、自陣右サイドからのクロスに中でクリアし切れず、こぼれたところを滝川結女に決められた。直前にも逆サイドからのクロスで決定機を作られており、守備でのクロス対応という課題はこの試合でも見られた。41分にも新潟Lの波状攻撃を受けたが、ここはポストにも助けられ、体を張った守備で2失点目は防いだ。開始から主導権を握り、概ねペースを掴んで試合を進めていたセレッソだったが、新潟Lに決定機を確実に仕留められ、前半は0-1で折り返した。
後半開始から、藤原のどかに代わって牧口優花が左サイドバックに、松本に代わって百濃実結香が右サイドハーフに入る。開始早々、新潟Lに決定機を作られたが、ここはセレッソも何とかしのぐ。後半は新潟Lのパスワークを前に守勢に回る立ち上がりとなったが、54分、脇阪のスルーパスに百濃が走り込むなど、後半から入った背番号13が反撃の突破口になると、67分、牧口のパスから背後を取った田中がペナルティーエリア内で相手GKに倒されPKを獲得。ただし、高和のキックはGKに止められ、同点とはならず。絶好機を逃したセレッソだが、その後も牧口のパスから浅山が背後を取ってチャンスになりかけるなど、前節の試合後、「今日は攻撃参加がほとんどできなかったので、次は攻撃に絡めるようにしたい」と話していた牧口が、得意のフィードから起点を作る。79分には、途中から右SBに移った荻久保のパスから途中出場の和田麻希が背後を取り、折り返しに百濃が詰めたが、シュートは打てず。後半アディショナルタイムにも牧口のクロスが相手DFのハンドを誘い、ペナルティーエリアのすぐ外でセレッソがFKを獲得。これを脇阪が絶妙なコースへ蹴ったが、わずかに枠を外れてゴールならず。試合はこのまま0-1で終了した。
完敗に終わった前節からしっかりとリカバリーを果たしたセレッソは、試合の入りも良く、チャンスも多く作り、新潟と互角以上の攻防を展開したが、「決めるところや、守らないといけないところでやりきる力が私たちにはない」と試合後に脇阪も述べたように、今節は両ゴール前での攻守に課題を残した。それでも上位の新潟Lを追い詰めた事実を自信に変えて、次節、ホームで迎えるINAC神戸レオネッサ戦に向けて、いい準備を重ねていきたい。