第2節
2024.9.21土
アルビレックス新潟レディース
0
AWAY
FULL TIME
0
十日町市当間多目的グラウンド
0-0
0-0
セレッソ大阪ヤンマーレディース
十日町市当間多目的グラウンド
714人
放送
ギャラリー
MATCH REVIEW
監督コメント
■鳥居塚 伸人監督
「開幕戦に勝利した後、しっかり連勝できるにように準備して臨みました。ピッチコンディションを含め、個人の技術の部分など課題も見えたゲームだったと感じます。ただ、昨年だとこういう厳しいゲームで、もしかしたら取られて0-1で終わっていた可能性もある中で、選手たちは一生懸命戦ってくれて、無失点で終えたことは一つの成長だと思います。あとは、チャンスもあった中で、少ないチャンスでも決め切ることができれば勝点3を奪えたゲームでもあったと思うので、良かったところは継続して、課題の部分は修正して、次に臨みたいと思います」
選手コメント
■山下 莉奈選手
Q:今節も前後半を通して好セーブが光ったが、自身のプレーについて
「シュートに対しては前半で(相手が)結果的にハンドになったシーンがありましたが、あのシーンでももっとしっかりやらないと失点に繋がるので、改めて練習を積んでいきたいと思います」
Q:特に相手が選手交代をしてきた後半、川澄選手のミドルシュートや道上選手のヘディングを立て続けに止めた場面を振り返ると?
「タイミングよく構えられていたので反応できましたし、ヘディングのシーンでは自分の構えが崩れてしまっていましたが、なんとか乗り切りました」
Q:次節クラシエカップEL埼玉戦への意気込み
「ホームゲームとなるので、勝ってサポーターの皆様と喜べるように頑張ります!」
■筒井 梨香選手
Q:お互いにチャンスもあった中、無失点で終えたことについて
「今シーズン始まってから無失点の試合が無く、無失点で終えることはDF陣にとって大事なことなので、攻められてるなかでも無失点で抑えられたことはよかったです」
Q:後半、相手の選手交代もあり、押し込まれる時間も増えた中、筒井選手の対人守備が際立っていたが、タイプの違う選手たちとの対応で心掛けたことは?
「相手選手が交代し押し込まれていましたが、様子を見ながら自分の間合いに持っていけるかを意識してプレーしていたので、それが対人で抜かれないという結果につながってよかったです」
■中谷 莉奈選手
Q:厳しい時間帯もありながら、守備で無失点に抑えたことについて
「攻められている場面でも全員で声掛けし、集中し失点しなかったことは良かったです」
Q:積極的な攻撃参加も光りました。惜しい場面もあったが?
「前節より意識していて、もう少しシュートやクロスで終わったらもっとチャンスが増えると思うので、次はもっと攻撃参加しフィニッシュまで持っていくことを意識していきたいと思います」
■宮本 光梨選手
Q:後半からの出場で意識したこと、指示を受けたプレーについて
「前半少しバタついていたので、落ち付かせること。あとシュートを積極的に狙って行こうと言われました」
Q:後半開始直後、際どいミドルシュートもあった。相手GKの好セーブに防がれたが、手応えはあったのでは?
「普段、全然シュートが打ててなかったので意識したシュートが打てたのはよかったですが、コースをもうちょっと狙っていきたかったです」
Q:次節への意気込み
「チーム状況は悪くはないので、積極的にシュートも打っていき勝てるように全員で頑張りたいと思います」
開幕連勝はならずも、敵地でアルビレックス新潟レディース相手に価値あるドロー
開幕戦でノジマステラ神奈川相模原に3-1で勝利して迎えた今節。セレッソ大阪ヤンマーレディースは、連勝目指してアルビレックス新潟レディースのホームに乗り込み、2024-25 SOMPO WEリーグ第2節に臨んだ。先発は開幕戦と同じ11人。ベンチも前節と同じ7人が入った。
雨が降りしきる中で始まった試合は、立ち上がり、新潟Lの攻勢を受けると4分、滝川結女にシュートを打たれたが、C大阪もすぐに反撃。8分、カウンターから百濃実結香、矢形海優、田中智子とつないでフィニッシュを狙うと、9分にもカウンターからチャンス。松本奈己を起点に高和芹夏、矢形とつなぎ、矢形が運んで百濃のクロスに中西ふうが飛び込んだ。10分には、脇阪麗奈のFKに中谷莉奈がヘディングで合わせると、14分にもショートカウンターからチャンス。中盤で脇阪がボールを奪い、矢形が運び、オーバーラップした中西がクロス。相手DFが胸でGKに戻したボールに百濃が詰めたが、ここはわずかに届かず、シュートには至らなかった。攻勢に出た時間帯で先制できずにいると、試合は再び新潟Lのペースに。19分、相手CKの2次攻撃から右サイドのニアゾーンを取られてネットを揺らされたが、シュートの手前で相手選手にハンドがあり、ゴールは無効に。すると飲水タイム後の29分、C大阪に決定機。今度は田中智子が百濃とのワンツーでニアゾーンを取ると、マイナスの折り返しに脇阪がシュート。ゴール左上の際どいコースへ飛んだが、パリ五輪のなでしこジャパンにも選出されていた新潟LのGK平尾知佳の好守に防がれた。ただ、守護神対決ではC大阪も負けていない。36分、FKから道上彩花が合わせたヘディングをGK山下莉奈がビッグセーブ。至近距離から放たれた一撃だったが、見事に反応した。前半はこのまま0-0で終了。互いに主導権が入れ替わる中、球際の攻防も激しい引き締まった内容となった。
後半、先にチャンスを掴んだのはC大阪。48分、左サイドの高い位置を取った中谷のパスを受けた田中が周りをよく見てフリーの宮本へパス。後半から松本に代わって入った背番号18がワントラップからコースを狙って右足を振り抜いたが、GK平尾の好守に防がれた。直後のCKからも新潟Lのゴールを脅かしたC大阪だが、高和のパスを受けてゴール前で合わせた百濃のシュートはわずかに枠を外れた。54分にも高和のパスからニアゾーンに走り込んだ田中の折り返しに矢形が合わせてチャンスも、ここはシュートがミートせず。攻守に勢い良く試合に入った後半だったが、この時間帯で仕留め切れずにいると、57分、新潟Lが2枚替え。この選手交代を機に、試合の流れは一気に新潟Lへ傾く。60分、自陣でのパスミスから川澄奈穂美に決定的なシュートを打たれたが、GK山下がコースに入ってしっかりキャッチ。61分には有吉佐織のクロスから道上にヘディングを許すも、再びGK山下がビッグセーブ。68分にも途中出場の田中聖愛、滝川に連続してシュートを打たれたが、またもGK山下が連続してセーブ。今シーズンここまで高いレベルでプレーを続けている桜なでしこの守護神が、チームのピンチを救った。ここから試合は終盤にかけて一進一退の攻防が展開される。C大阪も1点を奪うべく74分に浅山茉緩、86分に北原朱夏を投入。フレッシュな選手たちがゴールへ向かう。一方で新潟Lの攻撃も受けたが、CB筒井梨香とGK山下を中心にしっかり体を張って、最後までゴールを許さず。互いに攻め、守った白熱の攻防は均衡破れずスコアレスドローで決着。敵地で勝点1を上積みする形となった。
試合後、鳥居塚伸人監督は、「(雨で濡れたスリッピーな)ピッチコンディションを含め、個人の技術の部分など課題も見えたゲームだった。チャンスもあった中で、決め切ることができれば勝点3を奪えたゲームでもあった」と課題にも言及しつつ、「昨年だとこういう厳しいゲームで、もしかしたら取られて0-1で終わっていた可能性もある中で、選手たちは一生懸命戦ってくれて、無失点で終えたことは一つの成長」と試合を総括。選手たちの奮闘を称えた。再三、相手の前に立ちはだかったDFリーダー筒井も、「無失点で終えることはDF陣にとって大事なことなので、攻められてるなかでも無失点で抑えられたことはよかった」と今シーズン初のクリーンシートを振り返った。来週は水曜日にホームでカップ戦のグループステージ第3節・ちふれASエルフェン埼玉戦、日曜日に敵地でリーグ第3節の大宮アルディージャVENTUS戦がそれぞれ予定されている。チームの総力で、連戦に臨みたい。