第8節
2024.11.9土
マイナビ仙台レディース
遠藤 ゆめ (87')
1
AWAY
FULL TIME
3
ユアテックスタジアム仙台
0-2
1-1
セレッソ大阪ヤンマーレディース
矢形 海優 (4')
矢形 海優 (35')
矢形 海優 (86')
ユアテックスタジアム仙台
1,547人
放送
ギャラリー
MATCH REVIEW
監督コメント
■鳥居塚伸人監督
「遠いアウェイの地まで駆けつけてくださったサポーターの皆さまに勝利をプレゼントできてよかったです。
中2日でしんどい状況の中、選手が一生懸命戦い、勝ち点3を取れたのは良かったと思っています。ただ、キツイ状況だからこそ、自分たちがボールを保持しクオリティー高めていくことは課題が残ったと思うので、次節に向けて課題を克服して次に臨んでいきたいと思います」
Q:カップ戦から中2日でメンバー変更もありましたが、かなりタフな1週間だったと思います。カップ戦も含め多くの選手が活躍していますが、チームの状況をどのように見ているか。
「前節からメンバー変えながらも選手が一生懸命戦ってくれたことで、チーム内の競争が激しくなるかと思います。この競争がチーム力のレベルアップに繋がると思うので、固定したメンバーではなく誰が出ても力が出せるチームになる事が勝ち点3に繋がると思いますので、こういった競争を公式戦含めトレーニングの中からやって行けたらと思います」
Q:矢形海優選手がハットトリック、リーグでも9点目と得点ランキングを独走している状態ですが、彼女の今シーズンの戦いぶりは。
「昨シーズンチームの中では得点を取ってくれていましたが、そこを上回っていかないといけない、というところから始まり、今シーズンよく点を取ってくれています。元所属チームとの戦いの中で勝負強さを持っている選手です。矢形選手はセレッソにとって絶対的なストライカーという存在ですし、課題も多い選手ですがそこを克服しつつ、まだまだ点が取れる部分も多くあると思うので、今後も期待していきたいです」
Q:矢形選手の3得点全て形は違いましたが、右サイドで崩して得点に繋げるシーンが印象的だったが、右側が狙い目だったのか。
「チームとして右サイドの繋がりという部分で、ボックス内でポジションを取ることによって相手の背後を取ることがチームの一つの形であるので、今日は右サイドでしっかり崩せたと思います。チームのストロングポイントでもあるので、しっかり継続してやっていきたいです」
Q:公式戦4試合ぶりの勝利について
「昨シーズン同様ここで勝たないと上位チームと離されてしまうので、勝負のポイントだと臨んだゲームだったので、勝ち点3を取れたことは非常に良かったと感じています」
Q:矢形選手は昨シーズンもチームのストライカーとして活躍してますが、昨年より点が取れるようになった要因は。
「昨シーズンよりチームとしてアタッキングゾーンでの崩しを徹底してる部分と、矢形選手自身も得点のポイントをしっかり整理しながら今シーズン臨んでくれてるので、結果に繋がっているのかなと思います」
Q:荻久保選手の後半でのボランチ起用について、前回のカップ戦の結果も踏まえての起用なのか。
「前回、荻久保をボランチで起用し、ボールが収まっている部分も含めて色んな選手が色んなポジションを経験し、チーム力アップに繋がればと思う中で、今回またボランチに荻久保を入れて結果に繋がったのはよかったです」
選手コメント
■筒井梨香選手
Q:中2日と過密日程の中、後半から入って意識したことや監督からの指示は?
「ビルドアップでは不必要に失わない、安定させることを意識するよう監督に言われました。意識したことは空回りしないようにすることです」
Q:マイ仙台も後半からエース廣澤選手が入ったが、守備面で気を付けたことは?
「いつも通り、チャレンジカバーの徹底とラインの徹底をしました。しかし何回か危ないシーンもあったのでもっと声掛けをすべきでした。失点シーンに関しては今後に向けて修正するポイントだと思います」
Q:次節AC長野戦への意気込み
「ホームで勝ち点3と圧倒的な勝利でみんなで喜びたいと思います」
■脇阪麗奈選手
Q:1点目のスペースへ出したパスについて
「背後にスペースがあり、やかちなら勝てると考え、思い通りにパスできてよかったです」
Q:矢形選手は現在得点ランキング1位を独走しています
「得点王目指して頑張ってほしいのと、自分はアシストできるよう頑張りたいです」
Q:昨年はマイ仙台にはリーグ戦2試合とも逆転負け。今日も2点目が重要だったが、先制したあとの気持ち、試合運びについて
「前半から悪くなかったので、自分たちのミスがなければ失点しないことを意識してビルドアップを出来たのが、相手を攻めさせなった要因かと思います」
■矢形海優選手
Q:ユアテックスタジアム仙台でハットトリックを決めた率直な感想は?
「めちゃめちゃうれしいです!」
Q:マイ仙台戦でキャリアハイを更新したが、古巣と戦った感想
「勝ち切れたことはよかったですが、最後の最後で失点してしまい、まだまだ自分たちの課題だと思うのでもっと突き詰めていかないといけないと改めて感じました。しかし第2のホームであるユアテックスタジアム仙台で得点でき、恩返し弾としてマイナビのサポーターさんにも成長した姿を見せられたことはよかったと思います」
Q:1点目のシーン、角度がない中で決めきりましたが、シュートで心掛けたこと
「ファーストシュートだったので思いっきり打った結果。ゴールになり良かったです」
Q:3点目は難しいシュートにもかかわらずゴラッソでしたが、振り返って
「後半苦しい時間が多く、シュートもあまりなかったので前にDFがいる中で気持ちで打ったらゴールになってよかったです」
矢形海優が今季2度目のハットトリックを達成。WE参入後、マイナビ仙台レディースにリーグ戦初勝利
2024-25 WEリーグクラシエカップ グループステージ第6節・INAC神戸レオネッサ戦から中2日、セレッソ大阪ヤンマーレディースは、敵地に乗り込み、マイナビ仙台レディースとの2024-25 SOMPO WEリーグ第8節に臨んだ。先発は直近のリーグ戦から同じ11人。I神戸戦からは7人を入れ替えた構成となった。
過密日程による疲労も考えると、早めに欲しかった先制点だったが、開始4分、この選手が決めた。脇阪麗奈のコントロールされたパスから背後を取った矢形海優が抜け出すと、右サイドのやや角度のないところからGKとの1対1を見事に沈めてみせた。試合前、2度目のユアテックスタジアム仙台凱旋となる今節へ向けて、「ワクワクや楽しみより、絶対に勝たないといけない気持ちの方が強い」と闘志を燃やしていた背番号11が早速、結果で示した。ただし、昨シーズンのマイ仙台とのリーグ戦では、ホーム、アウェイともに先制しながら逆転負けを喫していた。2点目がカギを握った中、先制後は相手にボールを奪われて守勢に回るシーンもあったが、決定機は作らせずに試合を進めると、前半の中盤以降は再びベースを掴み直し、35分に待望の追加点。脇阪のCKにニアへ飛び込んだ白垣うのが頭で逸らし、ファーにポジションを取っていた矢形が押し込んだ。今シーズン得意としているセットプレーの形でC大阪がリードを広げ、前半を2-0で折り返した。
後半開始から両チーム、選手を2人交代。マイ仙台は9番の廣澤真穂が今季初出場。C大阪にとっては警戒すべき選手が入ってきた。C大阪は、中西ふう、宮本光梨に代わり、中谷莉奈と筒井梨香が投入された。この交代により、荻久保優里がボランチに上がり、米田博美が左サイドバック、中谷が右サイドバックに入った。I神戸とのカップ戦で光っていた荻久保の配球力だが、早速リーグ戦でもボランチの位置でプレーすることになった。後半は攻撃的な布陣で反撃を試みてきたマイ仙台に対し、後半の立ち上がりはC大阪が守勢に回る時間帯もあったが、すぐにボールを握って試合をコントロール。79分、サイドからのクロスを廣澤に合わせられ、クロスバーに救われるシーンこそあったが、マイ仙台に追撃の得点を許さない。すると83分、C大阪に決定機。相手のバックパスを拾った浅山茉緩がドリブルで持ち込んでシュート。ここはGKに防がれたが、86分に3点目。決めたのは、またしても矢形だった。脇阪のパスに背後に抜けた浅山が起点を作り、マイナスに折り返すと、ボールを受けた矢形が遠目の位置からシュート。「前にDFがいる中で、気持ちで打ったらゴールになってよかった」と振り返るゴラッソをニア上に叩き込み、試合を決定付けた。直後の87分に1点こそ返されたが、3-1でC大阪が勝利。WE参入後、マイ仙台からリーグ戦初勝利を収めた。
「ここで勝たないと上位チームと離されてしまうので、勝負のポイントだと臨んだゲーム。勝点3を取れたことは非常に良かった」と鳥居塚伸人監督はチームを称えつつ、「自分たちがボールを保持し、クオリティー高めていくことは課題も残った」とも総括。試合をトータルで見ると、ややパスのズレが目立ち、良くない失い方もあるなど、内容的には課題も散見された。ただし、それでも3-1で勝ち切ったところにチームの成長を感じた試合であり、先制、追加点、ダメ押しと良い時間帯で取れたこと、そして何より矢形の決定力が光った試合でもあった。「第2のホームであるユアテックスタジアム仙台で得点でき、マイナビのサポーターさんにも成長した姿を見せられたことはよかったと思います」と今季2度目のハットトリックを振り返った矢形は、これで今シーズン9点目。WEの舞台でマイ仙台時代の21-22シーズンに記録した7点を更新した。「勝負強さを持っている選手ですし、セレッソにとって絶対的なストライカーという存在」と指揮官も厚い信頼を寄せるエースが今後、どこまで得点数を伸ばしていけるか楽しみだ。