8/26N相模原戦 Match Preview
- 8/25 N相模原戦
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いよいよ始まるWEリーグ参入後初の公式戦。準備を重ねてきた選手たちの躍動に期待
2023-24シーズンからWEリーグを舞台に戦うセレッソ大阪ヤンマーレディースにとって、待ちに待った初の公式戦がやってきた。2023-24 WEリーグカップ グループステージ第1節。ノジマステラ神奈川相模原のホームに乗り込み、桜なでしこが“初陣“に臨む。
今年の1月9日に就任した鳥居塚伸人新監督の下、チームは2月1日に始動。そこから段階的に準備を重ねてきた。まず始めに取り組んだことは、「プロ意識をもたせること」(鳥居塚監督)。これまではアマチュアの最高峰、なでしこリーグでプレーしてきた選手たちにとって、「第一改革期は、意識改革を促す時期」(鳥居塚監督)となり、日常生活からプロ仕様に変えていくところからスタートした。その上で、「第二改革期として、選手個々のレベルアップ」(鳥居塚監督)にフォーカス。「それぞれのストロングポイント、良さを磨いていくこと。WEリーグで戦うためのフィジカル、技術、判断。全てにおいて、一人一人がレベルアップすること」(鳥居塚監督)を目指した。
4月1日からはチーム名が「セレッソ大阪ヤンマーレディース」に変更され、7月7日には新体制発表記者会見が行われた。このタイミングで、INAC神戸レオネッサから脇阪麗奈、マイナビ仙台レディースから矢形海優が完全移籍で“帰還”。INAC神戸レオネッサに期限付き移籍していた筒井梨香と小山史乃観、アルビレックス新潟レディースに期限付き移籍していた森中陽菜も復帰するなど戦力アップに成功したチームは、そこから約2ヶ月間、練習とトレーニングマッチを繰り返し、チーム戦術の浸透とプレー精度の向上に努めてきた。そうした中で迎える新チーム初の公式戦。開幕戦特有の緊張感もあり、序盤は硬さが見られる可能性もあるが、「今までやってきたことがどれだけ発揮できるか楽しみ」と鳥居塚監督。WEリーグ初年度に所属した古巣相手の開幕戦となる脇阪キャプテンも、「楽しみしかない。一番負けたくない相手」と闘志を燃やす。
試合を2日後に控えた24日の練習では、居残りで誰よりも最後までボールを蹴っていた小山は、「前線からアグレッシブにプレーして、全員でハードワークしたい。泥臭くても勝てるチームになりたい」と新シーズンに懸ける抱負を語った。期待の背番号10を筆頭に、“育成のセレッソ”として、今季中の飛躍的な成長が見込まれる選手は数多い。「1年間を通して成長していくところを見て欲しい」と脇阪キャプテン。セレッソ大阪ヤンマーレディースの新たな歴史が、ここから始まる。
試合前日コメント
鳥居塚 伸人監督
Q:WEリーグでの初の公式戦へ向け、現在の心境、試合に挑む気持ちについて
「選手たちも楽しみにしているでしょうし、ファン・サポーターの皆さんも待ちに待った公式戦だと思うので、今までやってきたことがどれだけ発揮できるか楽しみです。ただ、初めて臨むプロの舞台、選手たちは思った以上に緊張感も出てくると思います。やらないといけない、という思いから硬さが生まれ、開幕戦は厳しくなるかも知れませんが、選手たちはそういう経験を乗り越えることで成長します。WEリーグでの初の公式戦、勝利して帰ってきたいと思います」
Q:新チームとしてトレーニングマッチを重ねることで、チームの成長も見られましたか?
「そうですね。新たに加入した選手もいますし、お互いが刺激を与えながら戦った結果、6月までより、レベルアップはしていると思います。それをいい方向に出すのが僕の仕事になるので、結果を出せるように頑張っていきたいです」
Q:対戦相手のノジマステラ神奈川相模原について
「今までの情報と今シーズンはまた違うと思うので、正直、全部は分析できていませんが、サッカーのベースになるところ、ゴールを奪う、ゴールを守る、そのためにはボール(をもつこと)が必要という、アカデミーからずっとやってきたことを体現するだけだと思います。そういったところを意識させて、楽しみながらプレーできればと思います」
Q:脇阪選手をキャプテンに指名した理由、望むことは?
「WEリーグ経験者ですし、個人としては(WEリーグ)3シーズン目なので、本人は何をやったらいいか分かっているでしょうし、チームを鼓舞すること、チームを助けることが、彼女自身の成長にもつながります。(セレッソ大阪ヤンマーレディースは)仲がいいチームですが、厳しい要求という面では少し物足りなさもあった中で、彼女はその声が出せます。それはチームにもプラスになります。プレーのところでは、自分でしっかり判断できる選手なので、勝利に向けて頑張ってもらえたらと思います。年齢的にもまだまだ代表を目指せる選手。W杯を見た後で刺激もあるでしょうし、もう一つ成長して、代表を目標に頑張って欲しいです」
Q:ファン、サポーターの皆さんも期待していると思いますが、「ウチのココを見て欲しい!」という部分は?
「どの監督も言うことだと思いますが(笑)、まずは攻守にアグレッシブに戦いたいです。
その上で、ウチは中央に、まずはゴールを目指して中央に向かう。その技術の高さを見せたいです。それによって相手が変化したときに、その変化を見逃さず、外を使うことも大事。そして何よりゴールシーンが見ていて一番楽しいと思うので、そういった場面を数多く作り出せたらいいと思います」
脇阪 麗奈選手
Q:いよいよ新チームの公式戦初戦が迫ってきました。現在の心境は?
「もう楽しみしかないですね(笑)」
Q:練習試合を重ねてきましたが、チーム、個人としての仕上がりはいかがですか?
「個人としては、いい状態です。ケガもなくこれていますし、強度の高い中で練習もできているので、コンディションはとてもいいです。チームとしては、まだまだ課題もありますが、1年間を通して楽しみな気持ちと、1年間を通して成長していくところを見て欲しいと思います」
Q:WEリーグカップ開幕戦の相手は、ノジマステラ神奈川相模原です。脇阪選手も1シーズン、プレーした古巣になりますが、そのあたりの思いはありますか?
「どのチームにも負けたくないですが、一番負けたくない相手と言ってもいいぐらい、本当に勝ちたいです」
Q:どのようなプレーを見せたいですか?
「点を取りたいですが、自分のエゴだけを出してもチームには良くないので。まずは守備から入って、チャンスがあれば、得点も狙っていきたいです」
Q:改めて、キャプテンとしての抱負をお願いします
「チームを引っ張っていかないといけない気持ちはありますが、そこだけに気を使い過ぎず、若い子たちの良さを引き出したい思いもあります。まず、プレーで引っ張っていければと思います」