• X
  • LINE
  • Facebook

9/16マイ仙台戦 Match Preview

  • 9/15 マイ仙台戦
  • メディア

WEリーグ参入後ホーム初勝利と連勝を目指し、チーム一丸、最後まで戦い抜く

2-0で勝利したWEリーグカップ グループステージ第3節、ジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦から中5日。セレッソ大阪ヤンマーレディースは再びホームに戻り、マイナビ仙台レディースとの第4節に臨む。ホーム開幕戦となった第2節のサンフレッチェ広島レジーナ戦では1-2と惜しくも敗れただけに、今節こそホーム初勝利を飾り、ヨドコウ桜スタジアムに集まった多くのサポーターと喜びを分かち合いたい。

前節の千葉L戦は、結果はもちろん、内容的にも今後につながる明るい兆しが見られた。試合開始から高和芹夏と小山史乃観で組む左サイドが高い位置を取り、相手を押し込むことに成功。「左サイドで起点を作って史乃観と崩すことを意識した時、どっちかが中を取ったり、外を取ったり、お互いを見ながらプレーできた」と高和も振り返る。先制点も、この2人から生まれた。高和のミドルシュートを相手GKが弾いたところを詰めて今季初ゴールを奪った小山は、「チーム全体として、入りで押し込めた。その流れで自分も前に行くことができた」と手応えを語る。第2節の後半から小山がうまく攻撃参加できていることは、チームとしてもプラス材料だ。仙台の右サイドハーフは2022年までセレッソでプレーしていた田畑晴菜。高和とは同学年であり、小山は2022 FIFA U-20女子ワールドカップでともにプレーした。このサイドでどちらが優位を取るか。背後の奪い合いは、今節の注目点になりそうだ。また、前節は、スタートは右サイドハーフとしてプレーし、栗本悠加の途中出場以降は左サイドに移った百濃実結香も、ドリブル突破で2点目につながるFKを獲得。持ち味を発揮した。「3試合目でやっと自分のドリブルが出せた。第1節、第2節より、少しずつ良さは出ていると思う。ただ、シュートは打てていないし、アシストもできていないので、チームに貢献できているとは言えない。目に見える結果で貢献したい気持ちは強い」。今節は、今季初ゴールも貪欲に目指す。

 仙台の中心選手は、背番号10の中島(依美)。2021-22シーズンでは、WEリーグ初代女王に輝いたINAC神戸レオネッサでキャプテンも務めるなど、実績も抜群。仙台でも攻撃の組み立ての中心にいるだけに、出どころをしっかり抑えることは重要だ。精度の高いキックも蹴るだけに、セレッソとしては自陣ゴール前で不用意なファウルをしないことも心掛けたい。前線では、新加入選手、スペイン人FWカーラ バウティスタのパワフルさも目立つ。「しっかり抑えたい」と語る筒井梨香との競り合いは、今節の行方を占うポイントの一つか。そうした多くの見どころがある中でも、やはり今節、最大の注目は古巣戦となる矢形海優のプレーであり、「負けられない。点を取って勝ちたい」と意気込む。今週の公開練習では、中央にクサビを当て、3人目の動きからゴールを狙うパターンも入念に行った。開幕から3試合、相手のDFラインにプレスをかけてミスを誘い、いい守備からゴールを奪うことはできている。その強みは継続した上で、パスをつないで崩した形からゴールを奪うこともできれば、チームとしての成長度は増していく。フィニッシュを託される矢形、田中智子の2トップの決定力に期待したい。
 
ホーム開幕戦の試合後、何人もの選手たちが、多くのサポーターが集まってくれた感謝と勝てなかったことの悔いを述べていた。待望のホーム初勝利、そして、グループステージ突破へ望みをつなぐためにも、是が非でも連勝を果たしたい今節。そのためには、白垣うのが追加点を奪った前節と同様、途中から入る選手の役割も重要になる。「今度こそ見に来てくれたお客さんと一緒に喜びたい。無失点で、複数得点で勝ちたい」と筒井。WEリーグ参入後、ヨドコウ桜スタジアムで初の歓喜の瞬間を迎えるべく、チーム一丸、最後まで戦い抜く。

試合前日コメント

鳥居塚 伸人監督


Q:前節の試合前、「次のホームゲームに来ていただくためにも、今節に勝利することが重要になる」と話されていました。勝利してホームに戻ってきた今節に向けて
「開幕戦は勝利できましたが、ホーム開幕戦では負けてしまい、悔しい気持ちをもって前節に臨みました。次のホームで勝つために、負けて戻りたくなかった。勝ってヨドコウ桜スタジアムでの試合を迎えられたことは良かったですし、今節こそホーム初勝利を届けたいと思います」
 
Q:公開練習日は、ゴール前のシュートや、3人目の動きで中央を崩す形も反復されていたが?
「中央(の攻撃を高めること)もそうですし、点を取られなければ負けないので、守備の練習でもあります。その2つを意識しながらも、今節に関しては、勝たないと次(グループステージ突破)がないですし、勝ちにいくためには点を取らないといけない。今節は得点を取りにいくことをベースに戦いたいので、ゴール前の崩しの意識を持たせたい、という意味で行いました」
 
Q:もう一つ、練習の中で印象的だったのは、「強度の中でのクオリティー」という言葉です。両立できればベストですが、「クオリティーを出すために、強度をコントロールしよう」とも話されていました。
「そうですね。もちろん90分、高い強度でやり続けられればベストですが、それによって、クオリティーが落ちている現状もあります。休む、という言い方はおかしいですが、どこで余裕をもつのか、となったときに、守備では余裕をもてない。ボールをもったときに、点を取るための準備で、スローなテンポをどこかで入れる。緩急の差で相手を崩す。その使い分けは今後の課題でもあるし、今節のポイントにもなると思います」
 
Q:マイナビ仙台レディースの印象について
「昨年と比べて選手は抜けていますが、昨年の順位を考えたら、決して侮れないチームです。ここまで3連敗していることが、逆に相手に火を付ける部分もあるでしょうし、セレッソが前から(奪いに)行くことで、相手に判断材料を与えてしまう可能性もある。そこのリスク管理は徹底しないといけません。相手の(現在の)順位は関係なく、セレッソがこのリーグでどう戦っていけるか、そのポイントになる試合だと思います」

矢形 海優選手


Q:昨年まで2シーズンプレーした古巣・仙台との一戦です。やはり気持ちは昂りますか?
「ワクワクするというか、めちゃめちゃ楽しみです(笑)。仙台で一番仲が良かったのが、CBの國武(愛美)選手です。マッチアップするので、負けられません。点を取って勝ちたいのが一番です。相手の個々のストロングは大体、分かっているので、そこはチームに共有して、みんなで勝利に向かって頑張りたいです」
 
Q:國武選手とは、お互いに強みも把握しながらのマッチアップになりますね。
「そうですね。結構、毎日一緒にいました(笑)。プレー面でもお互いの良さや苦手な部分は分かっています。守備力が高く、カバーもうまい選手ですが、何とか点を取りたいです」
 
Q:仙台での2シーズンについて
「いい経験になりました。年上の選手のプレーを見て学ぶことも多かったですし、試合に出続ける中で、選手同士でも要求したり、成長できたと思います。セレッソとは違うポジションでもプレーしましたが、それも自分にとってプラスになりました」
 
Q:今季、ここまでの試合では、いい守備から奪ったゴールが多いですが、崩して点を取る形からもゴールを奪いたい?
「そうですね。セレッソのストロングポイントは、前から奪ってゴール、という形もありますが、それだけではなく、前でしっかりクオリティーを発揮して、ワンツーなどで崩してゴールを取りたい思いもあります。それができれば、選手みんなも気持ちいいと思うし、そこも目指していきたいです」
 
Q:ホーム初勝利が懸かった一戦にもなります。改めて、サポーターの皆さんへメッセージをお願いします。
「ホームではまだ勝利していないので、絶対に勝って、最後は見に来て下さるサポーターの皆さんと笑顔で喜び合いたいです。サポーターの皆さんの声が私たちの背中を押してくれるので、その恩返しのためにも勝ちたいです。応援よろしくお願いします!」

TOP > ニュース一覧 > 9/16マイ仙台戦 Match Preview