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11/12千葉L戦 Match Preview

  • 11/12 千葉L戦
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WEリーグ開幕。ホーム・ヨドコウ桜スタジアムから、旋風を巻き起こす戦いが始まる

2023-24シーズンからWEリーグを舞台に戦うセレッソ大阪ヤンマーレディースにとって、待望の瞬間が訪れようとしている。リーグ戦に先駆けて行われたWEリーグカップを経て、いよいよ今節、リーグ戦の初陣、2023-24 WEリーグ 第1節に挑む。相手はジェフユナイテッド市原・千葉レディース。ホーム・ヨドコウ桜スタジアムにて12時キックオフとなる。
 
カップ戦のグループステージは3勝1分1敗、グループAの2位で終えたC大阪。もっとも、「カップ戦では、相手は自分たちの情報がない中で戦っていたと思うので、自分たちもあのような結果を残せたと思います」と鳥居塚伸人監督も冷静に振り返るように、チームに浮ついた様子は見られない。カップ戦の最終節から1ヶ月強、チームは「個人戦術のレベルアップと一つ一つのクオリティーを高めること」(鳥居塚監督)に着手。「特にゴールの部分でチームとして質を高めることを求めながら練習してきた」(小山)と厳しいリーグ戦を勝ち抜くべく、より得点の部分にフォーカスを当て、WEリーグ開幕へ準備を重ねてきた。「ジェフさんにはカップ戦で勝っているので、対策してくると思うし、カップ戦より激しく来ると思う。それ以上に自分たちもパワーアップした姿を見せたい。(中断期間は)プレッシャーの中で質を上げることを重点的に取り組んできた。開幕戦は難しい試合になると思うけど、この1ヶ月、みんなでやってきたことを出したい」とはチームのエース・矢形海優。カップ戦でのホーム初勝利は背番号11の2得点が呼び込んだ。得意の背後へ抜ける形を作り出し、リーグ戦での第1号ゴールも狙っていきたい。矢形と前線で2トップを組むことが予想される田中智子は、「開幕戦ということで緊張はすると思うけど、来て下さったサポーターの皆さんに楽しんでもらえるように、自分たち自身も楽しんでプレーしたい」と話す。前線や中盤で起点を作りつつ、フィニッシュにも関われる背番号8もまた、開幕戦でゴールを奪うためのキーマンの一人だ。カップ戦でチーム第1号を決めた高和芹夏は、WEリーグ開幕が待ち切れない様子。「ワクワクしています。何が何でも勝ちたい。シュートも積極的に狙っていきたいし、チームに貢献するプレーを見せたい」と胸を昂らせる。試合を3日後に控えた9日は、育成組織TOP可選手、栗本悠加の17歳の誕生日でもあった。ゴールを決めればWEリーグ最年少得点記録を樹立する高校2年生のプレーにも注目したい。
 
守備では、千葉Lのビルドアップに対し、どう対応するかがポイント。攻撃面での質を上げることにチームとして取り組んでいる現在だが、前線からの守備、そこからの連動したプレスはC大阪のストロングポイントでもある。今年7月に就任したイスマエル オルトゥーニョ カスティージョヘッドコーチ指導の下、千葉Lは「カップ戦以上に洗練された戦い方をしてくると思う」と小山史乃観は気を引き締める。「いいスタートを切るためには開幕戦を無失点で勝利したい。リーグ全体を考えても、勢いを付けるためには入りが大事」と開幕ダッシュの重要性を話す筒井梨香を中心に、DFラインも押し上げ、全体をコンパクトにした状態で、相手陣内で過ごす時間を増やしていきたい。
 
「みんな開幕を楽しみにしていますし、自分自身もワクワクします。アグレッシブにチーム全員が連動し、躍動するサッカーを見せたいと思っています」と今シーズンに向けた抱負を語るのはキャプテンの脇阪麗奈。さらに、鳥居塚監督は次の言葉を選手たちに送り、鼓舞したという。
「今まで夢を追い求め、アカデミーからプロの舞台を目指してやってきたと思う。今度は夢を与える番になっている自覚を持つこと。子どもたちが、『ああいう選手になりたい』。見ている人が、『もう1回見に行きたい』。そのような夢を与える立場になったことを自覚して、サッカーをやりなさい」
新たな船出を迎えたセレッソ大阪ヤンマーレディース。いざ、WEの舞台へ挑む。

試合前日コメント

鳥居塚 伸人監督


Q:WEリーグ開幕戦へ向けて
「カップ戦のホーム開幕戦では、あれだけの人が入ってくれた中で勝利できなかったので、リーグ開幕戦は勝利したいと思います」
 
Q:カップ戦が終わってからの約1ヶ月、チームとして追求したことは?
「個人戦術のレベルアップと、一つ一つのクオリティーを高めることに着手してやってきました。開幕戦はうまくいかないこともあるとは思いますが、緊張感が増せばさらにスイッチが入ると思うので、楽しみです」
 
Q:カップ戦でも、開幕戦で勝利したことが3勝1分1敗という好成績につながったと思います。リーグ戦も、開幕を含めて数試合は大事になりますね。
「そうですね。経験より勢いのチームなので、その勢いをどれだけ乗せられるかが一つのポイントになると思います。ただ、カップ戦では、相手は自分たちの情報がない中で戦っていたと思うので、自分たちもあのような結果を残せたと思います。今度はカップ戦を経て分析された中で対戦するので、その対策をどういなせるかも重要になります」
 
Q:ジェフユナイテッド市原・千葉レディースの印象について
「カップ戦で対戦したことによって、ウチの攻略はしてくると思う。新たに就任したスペイン人コーチの下、きっちりサッカーをしてくると思いますが、丁寧にやってくれる分、そこに面白みがあります。個人の判断も重要になります。チームのベースを持ちながら、相手や状況によって判断を変えるのがサッカーの面白さ。相手がキッチリ仕上げてくればくるほど、やることは見えてくる。そこをいなす楽しみは出てくるし、より個人戦術も重要になります」
 
Q:開幕戦へ向け、サポーターへメッセージをお願いします。
「選手たちに話しているのは、『今まで夢を追い求め、アカデミーからプロの舞台を目指してやってきたと思う。逆に言えば、今度は夢を与える番になっている自覚を持つこと。子どもたちが、ああいう選手になりたい。見ている人が、もう1回見に行きたい。そのような夢を与える立場になったことを自覚してサッカーをやりなさい』ということです。それを表現できればお客さんも増えると思います。一つのプレーを必死で戦うこと、そういう姿を見せられるよう、開幕戦から頑張りたいです。来てくれる人の声援が選手たちを後押ししてくれます。多くの人に来ていただいて、後押ししていただければ、また勝利に一歩近づける。多くの人に来ていただければありがたいなと思いますし、その分、いいサッカーを見せたいと思います」
 

小山 史乃観選手


Q:WEリーグ開幕戦へ向けて
「いよいよ始まるなと、楽しみな気持ちが大きいです」
 
Q:カップ戦が終わってからの約1ヶ月、チームとして、個人として、高めてきたことは?
「特にゴールの部分ですね。チーム全体としても質を高めること、個人としてもアタッキングサードに入った時の質は求めながら練習してきました」
 
Q:千葉Lの印象は?
「第19回アジア競技大会でもチームメートだったメンバーがいて、それぞれに武器を持っています。スペイン人のコーチもいるので、カップ戦以上に洗練された戦い方をしてくると思います」
 
Q:その千葉玲海菜選手、大澤春花選手は味方としては頼もしかったと思うが、次は相手になりますね。
「れみなさんはスピードと背後への抜け出し。はるかさんは得点力と決定力が高い選手なので、そこは注意したいです」
 
Q:千葉Lとのカップ戦では小山選手も1ゴール。相手も警戒してくると思うが、リーグ戦でも得点に絡んでいきたい?
「そうですね。自分の武器は運動量でもあるので、守備だけではなく、攻撃でゴール前に迫っていく姿も出したいです」
 
Q:開幕戦へ向け、サポーターへメッセージをお願いします。
「カップ戦では、ホーム初戦で勝利を届けられなかったので、WEリーグでは、何が何でも勝って、皆さんと試合後に勝利の喜びを分かち合いたいです。応援よろしくお願いします」

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