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11/22AC長野戦 Match Preview

  • 11/23 AC長野戦
  • メディア

ホームに戻り、今季2勝目を目指す今節。球際で負けず、アタッキングゾーンでの質を高めたい

リーグ戦で初のアウェイに臨んだ前節・大宮アルディージャVENTUS戦から中4日。セレッソ大阪ヤンマーレディースは再びホーム・ヨドコウ桜スタジアムに戻り、AC長野パルセイロ・レディースとの2023-24 WEリーグ 第3節に挑む。
 
連勝を目指して臨んだ前節は、前半はC大阪が主導権を握ると、シュート数も8対1と圧倒。ただし、良い時間帯で先制点を奪えずにいると、後半は大宮Vの巧みなポゼッションの前に守勢に回る展開を余儀なくされた。それでもDFラインとGK山下莉奈を中心に失点は防いでいたが、試合終了間際、ほぼラストプレーとなった相手のCKから決勝点を奪われ、0-1の敗戦。悔しい結果に終わった。「前半、私たちが決め切れなかったことがこの試合を分けた。大宮さんは後半に立て直してきた。賢くサッカーをされたと思います。私たちの若さや経験不足が試合に出てしまった」とキャプテンの脇阪麗奈も悔しげに試合を振り返ったが、チームとして攻守に機能していた時間帯も多く、相手を崩してゴールに迫るプレーも出せていただけに、悲観することはない。一つ一つのプレーの精度をより高めること、試合の機微を見極めること、前節、学んだ教訓を今後の戦いに生かしていきたい。
 
対する長野は、開幕戦こそ敵地で日テレ・東京ベレーザに1-3で敗れたが、ホーム開幕戦となった前節は、サンフレッチェ広島レジーナに1-0で勝利。開幕戦からメンバーも入れ替えつつ、内容的にも立て直した姿を見せた。S広島R戦で光ったのは連動した強度の高い守備。相手のストロングポイント、左サイドの中嶋淑乃に対しても複数で対応して抑えるなど、球際の強さも目立っていた。C大阪としては、そうしたAC長野の守備をいかにかいくぐってフィニッシュまで持って行けるかが今節のポイント。前節の課題にもなったアタッキングゾーンでの決定力を高めていくことも同時に必要になる。開幕戦、第2節と決定機に顔を出し、WEリーグ初ゴールまであと一歩に迫っている田中智子は、「開幕戦のようなチャンスが来た時は、今度はしっかり決めたい。チームのために得点も取りたいし、チームが勝てるようにプレーしたい」と自覚を高めている。守備や組み立ても含め貢献度の高いプレーは見せているだけに、自身も乗っていく今季初ゴールに期待したい。AC長野の攻撃で目立つのは、FW川船暁海の推進力と、開幕から2試合連続でゴールを決めている伊藤めぐみの決定力。C大阪としても、AC長野に負けない前からのアグレッシブな守備で相手を封じ込めたい。「(AC長野は)個人としてもチームとしても強度が高い。ウチとのハードワークの戦いになる」と鳥居塚伸人監督も見据える中、試合開始から終了の笛が鳴るまで、個々の競り合いも勝敗を分けるファクターになりそうだ。
 
リーグ戦ホーム2試合目となる今節は、セレッソ大阪ヤンマーレディースのゴールドパートナーである学校法人大阪学芸による大阪学芸サポーティングマッチとして実施される。様々なイベントも盛り沢山の1日だが、やはり勝利こそが最高の思い出になる。スタジアムの一角を埋めて声援を送ってくれる同校の生徒たち、さらにはC大阪サポーターの熱い後押しも力に変え、聖地・ヨドコウ桜スタジアムでWEリーグ2勝目を目指す。

試合前日コメント

鳥居塚 伸人監督


Q:前節について
「15分ぐらいから慣れてきてボールを握る回数も増え、前半はシュート数も多かったと思いますが、そこで一つ落ち着きが足りなかったので、ハーフタイムに『明確な目を持とう。落ち着いてやろう』と話しましたが、逆に落ち着いたことが後半はフィニッシュのチャンスを逃してしまったのかも知れません。最短、最速でゴールを目指すこと、より丁寧にやること、それを併用しながらやっていきたいです。同時に、質のところはまだまだ上げていかないといけないと改めて感じました」
 
Q:試合中の修正力について。場数を踏んでいる相手との対戦が増えていく中で、経験の差は一気には埋まらないが、トレーニングや試合を重ねていくことで改善していきたい?
「そうですね。ミーティングも含めて色んな絵を見て、頭の中に埋め込む作業はしています。大宮Vの選手は、怖さはなくてもミスが少なく、丁寧にサッカーができる。その中でチャンスを逃さず配球できる。それは経験のなせるモノかなと思いますが、その経験を時間で埋めようとしても、今年は埋まらないので、準備のところを早くして、経験の差を埋めていきたいと思います」
 
Q:今シーズンのトライについて
「今シーズンはチャレンジの年でもあるので、色んなことにチャレンジしながらやっていきたい。できることだけを精一杯頑張るのではなく、新たなモノにどんどんチャレンジして、チームの成長、個人の成長を求めながら、目標の順位を最低クリアしたい。(C大阪は)若さもあり、運動量も豊富、能力が高い選手も多いと思うので、それを生かすために、サッカーの理解力も高めて、個人戦術も上げて、ワンランク上に行きたい。すぐには変わらないと思いますが、時間をかけて成長させていきたいです」
 
Q:AC長野の印象について
「個人の強度も高いですし、チーム全体としても強度を持って戦ってきます。走り負けないことも大切にされているようですし、ウチとのハードワークの戦いになるのかなと思います。相手のプレスを見てはがせるか、プレッシャーを受けるのか、そこでの戦いにもなるのかなと。プレスに来てくれたら、スペースは空いている。そのスペースを見られるか。1枚に対して1枚を付けてくる形なので、そこで自信を持ってはがせれば(チャンスになる)。1枚ではがすのが難しいならグループではがすためにはどうするか、ということもミーティングでは話しています。そこが出せれば、勝機も見えてくるのかなと思います」
 
Q:今節は大阪学芸サポーティングマッチです。1,000人以上の学生がスタジアムに来るようですが、今後、サッカーを目指す生徒もいるかも知れません。どのような戦いを見せたいですか?
「そういう子たちがまたWEリーグを目指してくれたり、サッカーを始めてくれたら嬉しいですし、サッカーをやっていなくても、『セレッソのサッカー、見ていて面白いね』と思ってもらえる試合をしたいです。何よりホームですし、しっかり勝って、いい雰囲気で終わりたい。そうすればまたサポーターも増えると思うので、勝利を目指して必死に戦いたいと思います」
 

中谷 莉奈選手


 Q:前節について
「久しぶりのスタメンで出させてもらって、自信を持ってやろうと試合に入りました。前半は積極的にプレーできた実感はありました。ただ、シュート数を8対1で押し込んだ中で決め切れなかった。前半の内に決めていれば、また試合は変わっていたかなと思います。最後の最後の失点で、勝点1を取れた試合がゼロになってしまった。気が抜けていたことはなかったですが、もっと厳しく、最後までやらないといけないという反省も残りました」
 
Q:今節に向けて
「自分自身、前節は攻撃参加が少なかったので、今節はもっと前に関わっていく回数を増やすこと。守備では、間合いが少し遠かったので、球際の部分で違いを見せられるように頑張りたいです。(サイドバックとして)守備ではやられないこと、攻撃では得点も狙っていきたいです」
 
Q:今節は大阪学芸サポーティングマッチです。同級生や後輩も来場するようですが、カッコいい姿を見せた思いもありますか?
「ありますね(笑)。一緒のクラスの子も『楽しみにしている』と言ってくれているので、楽しんでもらえるように、自分も楽しんで、積極的にプレーしたいです」
 
Q:サポーターへ向けてもメッセージをお願いします。
「前節は負けてしまったのですが、今節また勝って、勢いに乗れるようにチーム全員で頑張るので、応援よろしくお願いします」

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