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12/9N相模原戦 Match Preview

  • 12/9 N相模原戦
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WEリーグ参入後、初のリーグ戦連勝が懸かる今節。決定力にこだわり、複数得点を目指す

小山史乃観の鮮やかなミドルシュートが決勝点となり、1-0で勝利した前節のちふれASエルフェン埼玉戦から約2週間の準備期間を経て、セレッソ大阪ヤンマーレディースはホームに戻り、ノジマステラ神奈川相模原との2023-24 WEリーグ第5節に挑む。
 
WEリーグ参入1年目の今季。ここまで4試合を戦い終えて、2勝2敗。勝利した試合は1-0、敗れた試合は0-1と、1点の持つ重みを感じる試合が続いている。今節に向けて、「4試合で2得点と得点が少ないので、ゴール前のクオリティーを上げること、シュートを打つことをテーマにやってきました」と話すのはキャプテンの脇阪麗奈。公開された6日の練習でも、強度の高い対人に加え、相手のプレスをはがす組み立て、フィニッシュの質にこだわったトレーニングが行われていた。前節は、先制後は重圧が取れたかのように、一気に攻撃が活性化。ダイナミックな展開も増え、2点目、3点目を積極的に狙いにいく姿勢も見られた。改めて、メンタルが試合に与える影響も強く感じさせただけに、今節も前節の小山のゴールのように、思い切り良くシュートを狙う積極性も必要か。「選手たちの(サッカーへの)理解が増えた分、怖さも覚えて、アグレッシブさが少し足りなくなっている」とは鳥居塚伸人監督。前からの守備も含め、今一度、セレッソの良さでもある攻守にアグレッシブな姿勢を発揮していきたい。今季初の複数得点を取ることができれば、この先の戦いへ向けても弾みが付くはずだ。
 
対するN相模原は、開幕から4連敗で無得点と結果は出ていない。ただし、前節のINAC神戸レオネッサ戦も、「ノジマの方がいいサッカーをしていた。みんな動けている」と古巣戦となる脇阪が話すように、内容面では自らのプレーを表現できている試合もあり、結果を額面通りに受け取ることはできない。まさに油断大敵の一戦となる。N相模原の中心選手は中盤の川島はるな、攻撃陣では榊原琴乃と笹井一愛に、9番の南野亜里沙。川島は守備デュエルの回数が現在リーグ1位であり、正確なボールタッチから繰り出されるパスにも注意したい。榊原と笹井はドリブルに特長があるアタッカーであり、第19回アジア競技大会で榊原とチームメートだった脇阪は、「速くて上手くて、シュートも打てる。両足を振れるので、しっかりマークしないといけない。複数で対応したい」と警戒する。また、6日に発表されたU-19日本女子代表候補メンバーには、C大阪から小山、米田博美、中谷莉奈、白垣うの、栗本悠加と5選手が選ばれたが、N相模原からも笹井が選出されている。米田は笹井について、「スピードがあって怖い選手。対人で負けないようにしたい。シュートを打たせない、失点しないことにこだわりたい」と話す。N相模原との縁で言えば、21年度の皇后杯・4回戦では場所も同じヤンマースタジアム長居で、3-2で勝利している。今季のWEリーグカップ初戦でも対戦して勝利するなど、相性は悪くない。
 
12月に入り、男子のトップチームはすでに今季の全日程を終了した。一方で、レディースは12月30日まで試合があり、WEリーグの戦いは年末まで続く。「セレッソロスの方々は、ぜひスタジアムに来て下さい」(高和芹夏)「セレッソがなくて寂しい思いをしている方は、ぜひレディースの応援をよろしくお願いします」(百濃実結香)と選手たちも共闘を呼びかける中、セレッソファミリー全体の力で、広いヤンマースタジアム長居を少しでもピンクに染めたい。「何より勝つことで自信も深まるし、見ている方々にも喜んでもらえる。勝つことにこだわって12月は戦っていきたい」と鳥居塚監督。WEリーグ参入後、初のリーグ戦での連勝を目指す今節。攻守でアグレッシブなプレーを披露し、ヤンマースタジアム長居に駆け付けてくれたサポーターと勝利の喜びを分かち合いたい。

試合前日コメント

鳥居塚 伸人監督


Q:前節から約2週間空きましたが、選手たちに意識させたことは?
「1週(多く)空いたことで、もう一度、これまでの結果と内容を見直しました。選手たちの(サッカーへの)理解が増えた分、怖さも覚えて、アグレッシブさが少し足りなくなっていることは正直、感じます。強度を落とさず戦っていかないと勝点は拾っていけないので、そこはもう一度、見直す形で今週はやりました」

Q:質を求めながらも、チームの良さであるアグレッシブなプレーは失ってはいけないと。
「サッカーを理解すると、『今のは(プレスに)行ってはいけなかったのかな』みたいな怖さが生まれます。カップ戦の時は、『とりあえず行けー』みたいな部分があって(笑)、それがいい方向に出ていたのですが、リーグ戦を戦う内に、どのタイミングなら行けるのかなど、まだまだ整理できていない部分もあります」

Q:ノジマステラ神奈川相模原について、結果は開幕4連敗で無得点ですが、内容は悪くない試合も多い印象です。
「そうですね。カップ戦で対戦した時より、いい仕上がりになっていると思います。得点自体は取れていませんが、シュート数は多い。それが入っていないだけなので、次の試合は入る可能性もあります。シュートが打てていなくて勝っていないなら、そこまで怖さはないのですが、打っているということは、入る可能性も高い。得点が取れていないからと油断するのではなく、選手たちには、『シュート数は打っている』ということは伝えます。逆にウチはもっとシュート数を増やさないといけない。フィニッシュで終わらず、切り替えのところからピンチを迎えている場面も多いので、見習わないといけません」

Q:N相模原とはカップ戦の初戦でも対戦しました。そこからの再戦ということで、変化や成長を見せられる試合になるとも思うが?
「選手たちも、リーグ戦でも勝ちたい気持ちで試合に臨むと思います。ただ、ノジマさんもWEリーグの経験は長いので、リーグ戦での戦い方はまた変わってくると思います。ウチとしては、今年取り組んでいることをしっかり出すことが大事。守備においては、前からプレッシャーをかけながら、奪って素早くゴールに向かう。攻撃に関しては、中央を突きながら、相手の変化を見る。この2つのクオリティーを高めていくことを意識しています。カップ戦では2-0で勝てたのですが、あの試合で言えば、もっと取れた可能性もある。そこも踏まえて、リーグ戦ではどういう結果になるか。一つの成長も見られると思うので、楽しみな試合です」

Q:ヤンマースタジアム長居での試合ということも含め、サポーターへメッセージをお願いします。
「だいぶ雰囲気は変わりますね(笑)。コートの広さは変わらないですが、スタジアムが広いので、距離感は違うし、ピッチに立った時の見え方も変わると思います。ただ、一度ベトナム女子代表と試合をさせてもらっているので、選手たちにも感覚はあると思います。もちろん、内容も付けて、クオリティーを高めていくことを目指しているのですが、何より勝つことで、自信も深まりますし、見ている方々にも喜んでもらえると思います。勝つことにこだわって、12月は戦っていきたいと思います。ぜひ応援よろしくお願いします」

 

高和 芹夏選手


Q:ここまでのリーグ戦4試合を振り返って
「開幕戦に勝てたことで『乗っていけるかな』と思ったのですが、第2節、第3節は後半アディショナルタイムに失点して負けて、WEリーグでの経験の差やレベルを感じました。そこは私たちの課題ですし、まだまだ成長できる部分は大きいと感じています。前節、勝てたことで、また気持ちも新たに今節に臨めます。個人的には、結果で貢献できていない。そこは課題として取り組んでいます。限られた出場時間の中で結果を出していかないといけないと、ずっと思ってやっています」

Q:連勝が懸かる今節・ノジマステラ神奈川相模原戦に向けて
「カップ戦でもノジマには勝てましたし、私も点を決めることが出来たので、相性は悪くないと思います。今節も思い切って自分のプレーを出して、勝利と得点を目指して頑張ります」

Q:ヤンマースタジアム長居でのプレーについては?
「これもノジマ戦なのですが、21年度の皇后杯4回戦では、ヤンマースタジアム長居で勝っています。当時、自分たちはなでしこリーグ1部で、初めてWEリーグのチームと対戦したのですが、この試合で勝てたことで自信になりました。相性のいいスタジアムだと思うので、プラスに考えています。久しぶりにヤンマースタジアム長居でできるので、ワクワクしています(笑)」

Q:最後にサポーターへ向けて、メッセージをお願いします。
「レディースは12月にも試合があります。男子トップチームのシーズンが終わってセレッソロスの方々は、ぜひスタジアムに来て下さい(笑)。スタジアムをピンクに染めていただいて、勝ってサポーターの皆さんと一緒に盛り上がれたらいいなと思うので、応援よろしくお願いします!」

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