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3/31 I神戸戦 Match Preview

  • 3/31 I神戸戦
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ホームでの『BATTLE OF KANSAI』。臆することなく挑み、今後につながる大きな1勝を目指す
 
3月最後の一戦。セレッソ大阪ヤンマーレディースは、ホームにINAC神戸レオネッサを迎え、『BATTLE OF KANSAI』に挑む。リーグ再開後はここまで勝利がないだけに、2位の強豪が相手とは言え、勝点3を目指して挑む。
 
敵地でのアルビレックス新潟レディース戦に臨んだ前節。セレッソ大阪ヤンマーレディースは、立ち上がりから相手を押し込む。田中智子、浅山茉緩の2トップがチームを牽引し、攻勢の時間帯を増やすと、ゴール目指して積極的にシュートも放った。ただし、チャンスで決め切れずにいると、前半終了間際にクロス対応のミスも絡んで失点。後半はPKも得たが決めることはできず、0-1で敗戦。リーグ後半戦のスタートを白星で飾ることはできなかった。「悪くなかったが、映像を見直すと、自分たちからミスをしている場面が多かった。クオリティーを含めると、新潟さんの方がやることをしっかりやっていた。ウチが優位に進めていたように見えて、新潟のゲームだった」と鳥居塚伸人監督は前節を振り返る。『経験値の差』という一言で片づけることはできないが、勝利が近そうで遠いWEリーグの厳しさをまたも痛感する結果となった。

今節へ向けては、昨季までI神戸でプレーしていた脇阪麗奈を筆頭に、選手たちのモチベーションは高い。「勝ちたい気持ちは本当に強い。自分自身もいいパフォーマンスをして、チームの勝利につなげたい」(脇阪)。ここ数試合メンバーに入れていない筒井梨香も今節に向けて準備を重ねており、「めちゃくちゃサッカーしたい気持ちになっています(笑)。(I神戸相手でも)やることを1人1人が徹底すれば勝てる。自分も何とかメンバーに入りたい」と闘志を燃やす。前回対戦時は、セレッソが良い試合の入りをして前半に先制するも、後半に3失点を喫して逆転負け。特にこの試合で悔しさを味わったのがGK山下莉奈。リベンジを期す桜なでしこの守護神は、「ミスからの失点も多いので、当たり前のことを当たり前にすることが大事。後ろに重くなり過ぎず、自分もしっかり声を掛けていきたい」と修正点を挙げる。両サイドから質の高いクロスが入ってくるI神戸に対し、守備でのクロス対応の改善は今節の必須ポイントとなる。また、攻撃では、リーグ最少失点を誇る相手の守備を崩すために、前線から積極的にプレスをかけて相手DFを慌てさせ、3バックの脇を突いていきたい。先日発表されたなでしこジャパンにも4選手(山下杏也加、守屋都弥、北川ひかる、田中美南)が選出されるなど、I神戸は現状のセレッソからすれば格上の相手であることは確か。それでも、「セレッソらしい前線からの守備や勢いを持って立ち上がりから入れば、戦える」と浅山が話すように、臆することなく果敢に挑むことが重要だ。

3月は未勝利と苦しい状況が続く。ただし、選手たちは悔しい試合も含めて血肉に変えることで、確実に成長を続けている。そうした積み上げを今節の大舞台に全てぶつけ、今後につながる大きな1勝をチーム全員で掴み取りたい。
 

試合前日コメント

鳥居塚 伸人監督


Q:前節のアルビレックス新潟レディース戦について
「悪くなかったですが、映像を見直すと、自分たちからミスをしている場面が多かった。クオリティーを含めると、新潟さんの方がやることをしっかりやっていた。ウチが優位に進めていたように見えて、新潟のゲームだったという感じです」
 
Q:仕留めるところの精度も含め、相手が上だったと。
「出だしは勢いがあって、最初の浅山のシュートが入っていたりすると、また違ったのかも知れません。ファーストチャンスをモノにできていたのがカップ戦。まずはそこにこだわって、パワーをかけられるか。あとは、もう一回、守備を見直さないといけません。失点が多いチームは上にいけない。なぜ(失点するのか)となると、ポジションが取れていない。リーグ戦になると、相手はそこを突いて点を取ってくる。ウチはそこが甘かった部分が今に出ている。もう一回、ポジショニングを選手自身も見直すこと。そこがまだまだ甘い。いい経験として選手が成長してくれれば、チームとしても成長できます。選手は一生懸命やってくれています。チームが始動した昨年2月に比べると、格段に成長しています。それをどう合わせて勝ちに持っていくかは僕の仕事になります」
 
Q:ポジショニングや動きの質は、成長はしていても、すぐには改善できない。ステップアップはしていますが、ある程度、時間も必要でしょうか?
「成長はしていますが、理解とピッチでの実践は違います。映像を見せて、『こうだよね』というのは頭で分かるけど、それをやるための準備をいつやらないといけないのか。その準備が遅れているから、そのプレーには達しない。最後は選手が判断しないといけないですが、指導者として、何をすべきかを僕自身がもっとしっかり伝えないといけない。それをやらせることができなかったのが、この結果につながっている。技術は持っている子たちなので、準備のところ。また、言葉では『準備』と言っても、何をやる準備なのか。そこをもう一度、明確にさせないといけないと思っています。ポジションによっても違いますし、局面が変わったら、次の準備に移らないといけない。情報はどんどん更新しないといけない。相手はどんどん更新してくる。その駆け引きで負けていると感じています。残り10試合でどこまで徹底できるか。シーズン最初に求めた結果を獲得できるように、チャレンジしたいです」
 
Q:今節のINAC神戸レオネッサ戦に向けて。『BATTLE OF KANSAI』としては初のホームゲームになります。意気込みをお願いします。
「同じ関西で、お互いに盛り上げていけたらいいな、という中で、関西圏の中では負けてはいけないチーム。脇阪を含め、ここで勝つために戻ってきてくれている選手もいます。もう一度、選手の気持ちを入れて、勝利を目指して戦いたいです。前回対戦でも、先制して、握っている時間も最初は長かった。ああいう形でもう一回、しっかり握るところと、勝負を仕掛けるところを使い分けて、何とか勝ちにいきたいです」

浅山 茉緩選手


Q:前節はFWで先発し、印象的なプレーを見せていたが、手応えは?
「いつもはCBをやっているので、背後の動きとか、CBとして相手にやられたら嫌なことを意識しました。前線からの守備も、コースの切り方やプレスのかけ方は意識しました」
 
Q:前節は田中選手との2トップでしたが、意識したことは?
「やり易いです。トモさんが落ちて受けてくれるので、自分が背後に抜け出すことができます。前節の前も、『まひは自由に動いて。トモも自由に動くから』と言われました。守備でも、お互いの動きを見ながらやれています」
 
Q:CBとFW、両方でプレーするスタイルは昔からですか?
「そうですね。中学生の時からCBとFWをやっていました。サイドハーフもやっていました(笑)。FWでプレーする時は、思い切ってプレーすることを心掛けています。シュートも、打てば案外、枠に入ります。CBは、ビルドアップで思い切ってやり過ぎると、取られてリスクにもなる。そこは冷静にやることを心掛けています。CBの守備としては、マッチアップする相手がハッキリしている方が燃えます(笑)」
 
Q:今節のINAC神戸レオネッサ戦に向けて、意気込みをお願いします。
「なでしこジャパンに選ばれている選手も多く、上手い選手ばかりなので、楽しみです。恐怖心もなく、むしろ燃えます。2位相手ですが、セレッソらしい前線からの守備や勢いをもって立ち上がりから入れば、戦える。次の試合で勝てば、その次の試合も波に乗って勝っていけると思います。この試合が今季のポイントになると思うので、絶対勝って、次につなげたいです」

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