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4/14 EL埼玉戦 Match Preview

  • 4/14 EL埼玉戦
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滋賀県では初のWEリーグ開催。アグレッシブなプレーのその先にある、勝利の喜びをスタジアム全体で分かち合いたい

前節のINAC神戸レオネッサ戦から2週間のインターバルを挟んで行われる今節。セレッソ大阪ヤンマーレディースは、ちふれASエルフェン埼玉をホームに迎え、WEリーグ第14節に挑む。
 
滋賀県彦根市にある「平和堂HATOスタジアム」で行われる今節は、「彦根市民招待デー」として開催され、滋賀県では初のWEリーグ開催となる。女子サッカー、そしてセレッソ大阪ヤンマーレディースの試合を「初めて見る」という方もいるであろう今節へ向け、鳥居塚伸人監督は、「女子サッカー面白いね、と思ってもらえるサッカーをしたい。ウチの良さはアグレッシブに戦うところ。それを出すことが結果にもつながると思うので、そういう姿勢を持って戦いたい。初めて見る人が何に喜んでもらえるかと言えば、得点であり、勝利。そこにはこだわって臨みたい」と意気込みを話す。アカデミー出身選手で構成された、平均年齢もWEリーグで最も若いチームであるセレッソ大阪ヤンマーレディース。その若さ溢れるエネルギッシュなプレーを披露し、詰めかけたファン・サポーターを魅了するゴール、勝利を掴みたい。2試合連続ゴールの期待が懸かるFW田中智子は、自身2点目を決めた前節の試合後、「まだ自分のゴールでチームを勝たせることができていないので、次は自分のゴールでチームを勝たせられるように頑張りたい」と意欲を示した。また、滋賀県出身の北原朱夏も、「左足のキックには自信もあるので、途中から出場できればシュートも決めたい」と抱負を語る。守備時は後ろの枚数を増やしてくる相手をどう打ち破るか。今節へ向け、細部にこだわりトレーニングを積み重ねてきた成果を発揮して、結果につなげたい。
 
WE初参入となった今シーズン。カップ戦では3勝1分1敗と結果を残し、リーグ戦でも第7節までは3勝1分3敗と五分で渡り合うなど健闘を見せていたが、約2ヶ月間の中断を挟んで行われた3月の戦いでは、第8節から前節まで1分5敗。「WEのレベルを改めて感じた」(鳥居塚監督)1ヶ月となり、WEの洗礼を浴びた格好となった。もっとも、全てがチャレンジの今シーズン、この苦しい戦いの中から選手一人ひとりが何を感じ、どう日々の練習につなげることができたかは、今後の成長にも大きく関わってくる。「これでいいんだ、ではなく、日々努力しないと上にはいけないことを痛感したことは大事」と指揮官も話すように、もう一度、足元を見つめ直すきっかけとなった。もっとも、3月のラスト2試合、アルビレックス新潟レディース戦とI神戸戦は、内容的には自分たちの時間帯も多く、苦境を抜け出す光は見えている。4月の戦いでは、攻守における詰めの甘さを排除し、勝点3にこだわった戦いを見せていきたい。ここまで常に先頭に立ち、プレーで見せてきたキャプテンの脇阪麗奈も、「最後の1歩まで徹底的にこだわって、勝ちたい思いを前面に出して戦う」ことを改めて誓った。
 
北原と同様、滋賀県出身のGK西中麻穂は、今節に向けて、「大阪とかに比べたら滋賀は女子サッカーの人口も少ないですが、自分自身、セレッソでプレーしながら滋賀の女子サッカーを普及させたい思いはあります。その中で、今回、滋賀で試合をする機会をいただけたので、普段は試合を見れない滋賀の子たちも試合を見れる機会。勝利で女子サッカーの楽しさを感じてもらえる試合をしたいです」と熱い思いを述べた。脇阪も「滋賀でやる初めての試合。WEリーグを目指している女の子、Jリーグでプレーしたい男の子もぜひスタジアムに見に来て欲しいです」と呼びかけた。アグレッシブなプレーのその先にある勝利の喜びを、選手、スタッフ、サポーター、スタジアム全体で分かち合いたい一戦だ。

試合前日コメント

鳥居塚 伸人監督


Q:前節から2週間空いたが、この間の取り組みについて
「より細かく意識させてやっていました。攻守において、ポジショニングの徹底や、攻撃においてはクオリティー。パス一つにしても、ズレるとロストするので、そこは変えないと勝点3は取れない。そこは徹底してこの2週間に臨んだので、今節がどういう結果になるか楽しみです」
 
Q:WE参入初年度の今シーズン。カップ戦の開幕から昨年末までは順調に来ていた部分もありましたが、リーグ再開後の先月は未勝利とWEの洗礼も浴びました。ただ、そういう時期があったことを今後のプラスに変えていきたい?
「そうですね。WEのレベルを改めて感じました。『これでいいんだ』という形でこの1年が終わらず良かったなと。本当に力があるチームなら、それでも勝てるんでしょうけど、自分たちはそのレベルにはない。厳しさをどれだけ選手が感じられるか、それを感じるからこそ、日々の練習が変わる。それを感じなければ、ある程度の努力で終わってしまって、ただWEリーグにいるチーム、で終わってしまう。日々、努力しないと上にはいけないことを痛感したことは大事。ちょっとした差なんですけど、その差が勝点に表れている。選手も実感していると思います。そういう厳しさを感じ取って、次の試合で勝点3を取るためにしっかり準備することが大切です」
 
Q:細かい部分を突き詰めることに関しては、選手たちの取り組みに変化も見られますか?
「そうですね。僕自身が求めるようにはしています。ただ、求めてはいるけど、選手の中には『細かい部分って何?』という選手もいます。あくまでも僕が持っている基準を伝えていますが、選手の中には『私はこうしたい』という意見を持っている選手もいれば、言われたからやっている、という選手もいます。考えている選手、考えていない選手の差は、今年1年の中でも相当出てきています。全員が考えて努力できるチームにしていかないといけない。それは一つの課題かなと思っています」
 
Q:今節のちふれASエルフェン埼玉戦に向けて。相手は、守備時は後ろを5枚にして固めてくることが想定されます。こちらがいかに崩し切れるかがポイントになる?
「そこをどう崩すかは、一つのポイントになるでしょうし、逆に相手は自らのストロングとウィークを理解しているので、それに徹してくる。(相手は)一つのチャンスをモノにすればいいよね、というメンタルで来ると思うので、自分たちは一つのミスも許さない守備をしないといけない。そのためにはウチがしっかりと考えてサッカーをやらないといけません。前期の対戦でも、5枚をどう崩すのか、苦しみました。最後はクオリティーをどこまで発揮できるかになりますが、やれる準備は徹底して臨みたいです。『前期は勝っているから、今回も勝てるでしょ』という雰囲気があれば、それは一度、消さないといけない。そんな簡単には勝てない、ということは選手も気付かないと、また勝点を取れずに終わってしまう。そのメンタルも徹底して準備したいです」
 
Q:今節は彦根市での開催です。滋賀県での初のWEリーグ開催になりますが、どういう試合を見せたいですか?
「ホームですし、初めて見る人に『女子サッカー面白いね』と思ってもらえるサッカーをしたいです。ウチの良さはアグレッシブに戦うところ。それを出すことが結果にもつながると思うので、そういう姿勢を持って戦いたい。初めて見る人が何に喜んでもらえるかと言えば、得点であり、勝利。そこにはこだわって臨みたいです」

北原 朱夏選手


Q:今節は彦根市での開催です。滋賀県での初のWEリーグ開催になりますが、滋賀県出身の北原選手としては、どういう試合にしたいですか?
「元々あまり滋賀で試合をすることはないので、滋賀で試合がある時は気合いが入ります。今回は特に初のWEリーグ開催ということで、いつもよりさらに気持ちを込めて戦いたいですし、多くの滋賀の人たちに見てもらいたいです」
 
Q:滋賀県大津市で活動しているオールサウス石山SCでサッカーを始めていますが、当時の思い出は?
「小4から入ったのですが、練習ではドリブルや走りの練習が多かった。足元重視のチームでした。当時はFWをやっていて、足元で収めるプレーやパスも磨きました。基礎はこのクラブで身に付いたと思います」
 
Q:そこからプロのサッカー選手になった姿をしっかり見てもらいたいですね。
「滋賀は小学生時代に県トレに入った選手も、高校は滋賀にチームがないので、サッカーを辞めていく選手も多い。その中でも、自分はセレッソに入れてプロになれた。滋賀にチームがなくても続けていればプロになれるという姿を見せたいです」
 
Q:3月は苦しい試合が続きました。第7節以来の勝利を目指す今節に向けて
「点を取らないと試合には勝てません。点を取れば、チームを波に乗せたり、雰囲気を変えることもできます。点を取る部分では、左足のキックには自信もあるのでシュートも決めたいです。最近は勝ててない試合も多く、苦しい状況ですが、今回は初めて滋賀で試合ができるので、しっかり滋賀で勝って、喜びを分かち合いたいです」

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