4/21 東京NB戦 Pick Up Player【田中 智子選手】
- 4/21 東京NB戦
- メディア
背後への抜け出しに優れたストライカーだが、かつては中盤でプレーしていたこともあり、前で収める上手さ、ボールを引き出す巧さ、周りを生かすパスなど、多彩な能力を兼ね備えた万能型でもある。前線からのプレスにも迫力があり、チーム全体に守備のスイッチを入れる役割も果たしている。今季はここまでリーグ戦13試合に出場して2得点。記念すべきWEリーグ初ゴールが、日テレ・東京ヴェルディベレーザとの前回対戦時だった。脇阪麗奈のスルーパスに抜け出し、「落ち着いてGKを見て、コース狙って」冷静に決めた。第13節のINAC神戸レオネッサ戦で決めた2点目も、脇阪のクロスにヘディングで合わせた形。“ホットライン”の輝きは、今節も楽しみなポイントになる。
ピッチを離れると、「マイペースで天真爛漫」(本人談)な性格。弾ける笑顔もトレードマークであり、屈託のない性格でチームを明るく照らす。もっとも、自ら獲得したPKを譲ってしまうなど、傍目からは、「もう少し欲を出してもいいのでは?」と、もどかしさも募るが、鳥居塚伸人監督いわく、「ちょっとずつ積極性も出ています。色んなことができて器用な選手ではありますが、よりアグレッシブに、自らゴールに向かう姿勢も出ています」と、少しずつ変化も生まれているようだ。高いポテンシャルを秘めた彼女の伸びシロは、そのままチーム全体の伸びシロでもあるだけに、WEリーグを舞台に本格開花が待たれる選手の一人でもある。今でも十分、貢献度は高いが、フォア・ザ・チームのその先に、自身の持てる能力を全て解放し、貪欲にゴールを目指す姿にも期待したい。