9/8 千葉L戦 Match Preview
- 9/8 千葉L戦
- メディア
今シーズン初ゴール、初勝利を目指し、ジェフ千葉レディースとのアウェイゲームに挑む
WEリーグ参入2年目の初戦となったWEリーグ クラシエカップ グループステージ第1節・INAC神戸レオネッサ戦から中6日。セレッソ大阪ヤンマーレディースは、アウェイに乗り込み、ジェフ千葉レディースとのWEリーグ クラシエカップ グループステージ第2節に挑む。グループステージ突破へ向けて、さらには1週間後に迫ったリーグ開幕戦へ弾みを付けるためにも、今季初勝利を手にしたい一戦だ。
今シーズンの初戦であり、クラシエカップのグループステージ第1節となった前節は、参入1年目の昨シーズン、リーグ戦2戦2敗と勝てなかったI神戸をホームに迎え、成長をした姿を示したいセレッソだったが、開始3分に失点。出だしから追いかける展開になると、その後はボールを握りつつも有効な攻撃を繰り出せず、後半にCKから2失点目。終始、相手のペースを崩すことができず、0-2で敗れる悔しい結果となった。シュートも前後半合わせて3本に終わっただけに、今節へ向けたテーマは必然的に攻撃に重きが置かれ、シュートへの積極性や、クロスへの入り方、精度を向上すべく練習に取り組んだ。相手を脅かすシーンを作り、怖いフィニッシュへつなげていくために、チーム全体の姿勢も重要だ。「前節はハマり切らなかった前線からの守備も前面に出して、チームとしてのアグレッシブさを発揮したい」とFWの田中智子が話せば、CBの荻久保優里も、「後ろからも、縦パスやロングフィードを増やして、相手が嫌がるプレーを出していきたい」と後方支援の必要性を説く。得点を奪うために、攻守の切り替えも含めて厚みを出し、攻守両面でゴールから逆算されたプレーがポイントになりそうだ。また、サイドの攻防では、前節に続いて今節もシステム上はミスマッチになる可能性が高いだけに、突破力のある百濃実結香をどう生かしていくかもカギになる。選手個々で見ると、前節は途中から2トップの一角に入った浅山茉緩は、WE参入1年目の昨シーズン、カップ戦のアウェイ千葉L戦でWEデビューを果たし、リーグ戦のアウェイ千葉L戦でWE初得点を記録。思い入れのあるスタジアムでの一戦に向け、「積極的にシュートを狙いたい。クロスに対しても、ニア、ファーと入っていく場所も大事。ゴールを決めて、チームを勝たせたい」と闘志を燃やしている。
千葉Lは、昨シーズンはリーグ戦のラスト5試合を2勝2分1敗と調子を上げてフィニッシュし、最終的に、順位表の上半分となる6位に食い込んだ。今シーズンの初戦となった前節も、敵地でちふれASエルフェン埼玉に3-1で勝利。メンバー的にはGKを除いて大きな変化はないが、今シーズンから指揮官に就任したイスマエル オルトゥーニョ監督(昨シーズンはヘッドコーチ)の下、より洗練されたサッカーに進化を遂げつつある。前線には技術の高い選手がいて、ウィングバックも積極的に高い位置を取ってくる相手に対し、セレッソは守備でのリスク管理も重要で、耐える時間帯もあるだろう。前節、筒井梨香とともにCBの一角で守った荻久保も、「個人の判断もしっかりして、前節の失点の反省を生かしたい」と今節に臨む心境を話す。また、千葉Lの3バックは高さのある選手が並ぶだけに、前節失点したセットプレーも「気を付けないといけないポイント」(鳥居塚伸人監督)。クロス対応も含め、中で良いポジションを取って、しっかりと跳ね返したい。
今大会、ノックアウトステージに進出できるチームはグループステージを首位通過した1チームのみ。開幕戦を黒星スタートとなったセレッソとしては、突破の可能性を広げるためにも、今節は是が非でも勝利を収めたい。今シーズンの初ゴール、初勝利を目指し、チーム一丸で今シーズン初のアウェイ戦に挑む。
試合前日コメント
鳥居塚 伸人監督
Q:今週の練習では、ゴール前でのクロスとシュートを入念に行っていました。今節に向けたテーマにもなる?
「クロスの回数は増やしたいですね。前節は、そうしたボールが入らなかったので。シュートも少なかったので、その意識も徹底しようと取り組んでいます。トレーニングの中でもだいぶ意識は上がっているので、試合でも積極的に出していけたらと思います。守備でのクロス対応も継続してやっていかないといけないので、守備の練習にもなっています」
Q:ジェフ千葉レディースとは、昨シーズンはリーグ戦、カップ戦と合わせて3戦3勝でした。もちろん、今シーズンは今シーズンの戦いになりますが、試合のポイントについて
「サイズ感のあるチームですし、システムも昨シーズンとは変わっています。前回のINACと同じ3バックなので、ウチの狙いとしては変わりませんが、前節はセットプレーから失点しています。千葉もサイズの大きい選手が多いので、セットプレーは今回も気を付けないといけないポイントです。また、点を取らないと勝てないので、サイズ感のある相手の守備をどう崩していくかもポイントになります」
Q:千葉Lは、第1節は3得点を取っています。こちらの守備も重要になりそうだが?
「(千葉Lの)アタッカーは能力が高く、技術のある選手もいます。気を抜いたら、一瞬の隙で失点してしまいます。90分を通して失点しない集中力を保つことが大事になります。前節はゲームの入りで失点しているので、今節はそこも改善したいです」
Q:第1節のGKは西中選手でした。WEデビューでしたが、信頼を持って送り出したと思います。今後のGK争いについて
「そうですね。昨シーズンも『使おう』と思ったタイミングでケガをして、出場できなかったのですが、出る、出ないに関係なく、常にいい準備をしてくれている選手なので、信頼度は高いです。期待して送り出しました。4人体制の中でしっかり競争して、状態のいい選手を使う形になると思います」
中西 ふう選手
Q:先発で起用された思いも含め、前節の試合をどう振り返りますか?
「試合前は、『自分ができることを頑張ってやろう』という思いでした。(実際に)出場して、チャレンジできた部分と、できなかった部分があったなと思います。試合後に映像を見て、『もっと、こうできたな』と思ったこともありました」
Q:「チャレンジできた部分」としては、攻撃の起点になるプレーでしょうか?
「はい。ボールを持って、起点にはなれたと思うのですが、得点につながるプレーや、相手に怖がられるプレーはまだまだ足りないと感じました」
Q:1対1の守備では、昨シーズン以上に間合いを詰めるシーンも見られました。
「そこは意識してプレーしました。対人の守備は、昨シーズンは引いてしまう部分もあったのですが、自分も一歩寄せられたら嫌なので、頑張って寄せました。意識で変わる部分だと思うので、これからも続けていきたいです」
Q:今シーズン初勝利が期待される今節への意気込みをお願いします。
「絶対、勝ちたいですし、個人としても、得点に絡むプレーができたらと思います」
Q:千葉Lの左ウィングバック、山口千尋選手とのサイドの攻防は、今節のカギを握りそうだが、マッチアップについて
「お互い攻撃したいタイプだと思うので、相手が攻撃する回数を減らせるように、なるべく自分から前に出ていきたいのと、守備の1対1では絶対負けないようにプレーしたいです」