9/8 千葉L戦 Pick Up Player【中西 ふう選手】
- 9/8 千葉L戦
ボールの持ち出しや運び方に特長があり、攻撃の起点になれる右サイドバック。高校、大学時代はボランチでプレーしていたため、視野の広さがあり、スルーパスやクサビのパスも得意。得点に直結するプレーにも期待が懸かる。大卒2年目の今シーズン、初陣となった前節のINAC神戸レオネッサ戦では、先発で起用され、前半のボールを握った時間帯では何度かサイドから崩しかけるなど、持ち味の一端は披露した。ただし、「起点にはなれたと思うのですが、得点につながるプレーや、相手に怖がられるプレーはまだまだ足りないと感じました」と自身も振り返ったように、そこからさらに、敵陣を崩していくパスや組み立て、クロスが求められる。課題の守備では、前節は、球際で戦う「粘り強さ」(鳥居塚伸人監督)を発揮。昨シーズンから成長した姿を見せた。
小学生時代は野球少女。「野球を引退後にサッカーを始め」、中学に上がるタイミングで「サッカーを選び」、本格的にサッカーに取り組み始めた。そうした球技に加えて水泳も習うなど、幼い頃からスポーツに打ち込んできただけに、心肺機能の高さも武器の一つ。自身の長所として、「ハードワークする部分、走る姿も見て欲しい」と話す。また、選手プロフィールのQ&Aにある、「ここだけはチームでNo.1」という項目には、「地面についている時間が短いとこ」という珍回答(?)もあったが、「みんなから言われるんですよ(苦笑)」と、周囲からの指摘だったよう。その特長をいち早く(?)発見した田中智子いわく、「走っている姿を見たら分かるのですが、飛んでいるんですよ(笑)。ヨドコウ桜スタジアムは客席とも近いので、ぜひ軽やかに飛びながら走っている姿を見て欲しいです」とのこと。タッチライン際で、攻守にサイドをアップダウンする姿に注目だ。プロリーグへの適応期間ともなった加入1年目を経て、チームにも慣れた2年目の今シーズンは、勝負の年。ピッチ内外でパーソナリティーを発揮し、より総合力の高いサイドバックへ進化を遂げて、飛躍のシーズンにしたい。