9/29 大宮V戦 Pick Up Player【白垣 うの選手】

169センチの長身を生かした打点の高いヘディング、フィジカルの強さを生かした対人守備に特長があるセンターバック。少し前まではサイドバックとしてもプレーしており、局面を打開する推進力、機を見て駆け上がる攻撃参加も持ち味だ。昨シーズンは、開幕当初は高校3年生でありながらリーグ戦18試合に出場。キャプテンの脇阪麗奈やGK山下莉奈ら先輩からも「頼りになる」と称賛の言葉を送られるなど、最終ラインで大きな存在感を放った。ピッチ外では、明るいムードメーカーでもある。「漫才コンテストに出たことがある」ことをJFAのホームページの選手紹介でカミングアウトしていたが、真相を確かめると、「だいぶ昔、お姉ちゃんと出ました（笑）」とのこと。あくまで“ノリ”であり、本気で目指していたわけではないが、「お笑い芸人リスペクト」の気持ちは今もある。
 
話をサッカーに戻すと、先のFIFA U-20女子ワールドカップでは、グループステージから決勝戦まで全7試合に出場。グループステージ第1節こそ途中出場だったが、それ以外は全てフル出場と、心身のタフさも見せつけた。決勝では惜しくも北朝鮮に敗れ、優勝は叶わなかったが、大会を通じて「1対1やフィジカルで勝てた部分は自信になりました」と胸を張る。もっとも、名前の由来でもある「ウノ（スペイン語で1番）」を勝ち取ることはできなかっただけに、次なる目標は、さらなる大きな舞台での1番だ。今はまだ少し遠い目標だが、コツコツ努力を重ねた先に、必ず辿り着いてみせたい。チームに戻り、新たな目標へ向かって走り出す第一歩となる今節。ハードな守備で失点ゼロに抑え、勝利へ導く。