10/5 東京NB戦 Match Preview
- 10/5 東京NB戦
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今シーズン序盤の大一番。“BIG3”の牙城を崩し、自信を膨らませる1勝を目指す
2024-25 SOMPO WEリーグ第3節・大宮アルディージャVENTUS戦から中5日。セレッソ大阪ヤンマーレディースは、ホームのヨドコウ桜スタジアムに日テレ・東京ベレーザを迎え、WEリーグ第4節に挑む。
大宮V戦は立ち上がりこそ苦戦したが、時間の経過とともにペースを握ると、前半終了間際に一挙3得点の大爆発。エース・矢形海優がハットトリック、10番・脇阪麗奈が3アシストと主力選手が結果を残し、WE参入後チーム最多の4得点を奪って快勝を収めた。これでリーグ戦は開幕から2勝1分。好スタートを切り、前節終了時点でチーム初の単独首位にも立った。もちろん、まだ第3節が終わったばかり。順位のことに言及するのは時期尚早ではあるが、順位表の一番上にいる気分は悪くない。次の試合に向かうモチベーションも自ずと上がる。そうした中で、東京NBと対戦する今節は、シーズン序盤の大一番。「ここで勝ちにいけるか。ピッチで表現できるか。それが今シーズンの順位にも関わってくる」と鳥居塚伸人監督も語気を強める。昨シーズンは一度も勝てなかった“BIG3”の牙城を崩せば、自信はさらに膨らみ、上位争いへ向けた機運も一気に高まる。「ベレーザ相手にどこまでやれるか。自分たちの成長が分かる試合。楽しみ」と矢形も話すように、気負いはない。ここまで積み重ねてきたチーム力を正面からぶつけるだけだ。
東京NBとの昨シーズンの2試合は、ホーム、アウェイとも1-1の引き分けに終わった。どちらもボールを握られる時間は長く、我慢の時間帯もあったが、体を張った守備に加えてしっかり得点も奪っている。ボール保持に長けた相手に対し、今節も「守備の時間は長くなる」(脇阪)ことは想定内。中央を固め、スペースを与えないことで、相手の良さを出させないようにしたい。前節、リーグ戦では今シーズン初先発を果たした宮本光梨も、「ベレーザの特長はパスサッカー。セレッソの特長であるアグレッシブな守備で、自由にやらせないことが大事」と試合を見据える。入念なチャレンジ&カバーで粘り強く守りつつ、攻撃では相手の隙を突いて、フィニッシュで完結させたい。「負けていないことをポジティブに捉えて、自信を持って戦いたい。相手にも隙はあるので、そこを逃さずチャンスを仕留めていけば、勝てる」と百濃実結香も話す。白垣うのと米田博美にとっては、FIFA U-20女子ワールドカップを戦った仲間と今度は敵味方に分かれての一戦となる。東京NBの土方麻椰、松永未夢とのマッチアップは試合の行方も左右するだけに、しっかり封じることが重要だ。
「89分頑張っても、1分でやられてしまう強さを相手は持っている」と指揮官も警戒する相手との一戦に対し、今節はホームアドバンテージも存分に生かしたい。スタジアム全体で選手たちの背中を押す空間を作り上げることで、得点を奪うため、失点を防ぐため、攻守であと一歩、足も出るはずだ。チーム、選手、サポーター、ヨドコウ桜スタジアムが一体となった戦いで、今シーズンの可能性を広げる大きな一勝を目指す。
試合前日コメント
鳥居塚 伸人監督
Q:前節の大宮アルディージャVENTUS戦では、WE参入後最多の4得点を取りました。この試合で得た収穫は?
「正直、入りはいい流れではなく、前半はこのまま(0-0で)終えてこい、という中で、トレーニングでやってきたことがポンと出て、そこから前半の最後も立て続けに(トレーニングでやってきたプレーが)出たことが得点につながったのかなと。自分たちで気付いて変化できたことは、一つの成長なのかなと思います」
Q:今シーズンはクロスからの攻撃にも力を入れてきた中で、それが実った4点でもありますか?
「そうですね。ウチもそうですが、(守備での)クロス対応は難しいので。クロスやセットプレーから取れていることは継続したいです。いい形でクロスを上げられるポジションを取ることが重要です」
Q:第3節を終えたばかりで順位のことを言うのは早いですが、WE参入後初の単独首位に立ちました。
「今、この順位にいることが嬉しい訳ではなく、最後に終わった時にこの順位にいることが大事です。もちろん、今いるアドバンテージは取りながら、次も勝てばこの位置をキープできる。それを続けていきたい。ただ、ここからが勝負。今節はベレーザ戦ですが、昨シーズンまで『ビッグ3』と呼ばれているチームとの最初の試合。ここで勝ちにいけるか。ピッチで表現できるか。それが今シーズンの順位にも関わってくると思います。この一戦は『何が何でも勝て』と選手に言っていますし、選手も勝つ気で臨んでくれると思います。いい結果を期待したいです」
Q:相手はボール保持が上手い。守備の時間も増えることは想定して臨む?
「そうですね。ボールを握られる時間は確実に増えると思います。それに対して、どれだけウチがハードワークして、しっかりとした守備をやれるかがポイントになります。89分頑張っても、1分でやられてしまう強さを相手は持っている。その中でどこまで守備を徹底できるか。そして、相手の隙をしっかり突いて、得点を奪えるか。そこが勝敗を分けると思います。ホームでできますし、勝点3を目指して戦いたいです」
脇阪 麗奈選手
Q:前節はWE参入後、最多の4得点を取りました。特にクロスは開幕前から「練習もしっかり行っているので、結果につなげていきたい」と話していましたが、崩しの形も含めて成果が出ていますか?
「そうですね。チームとして共有していることを意識してプレーしています。ポケット(ニアゾーン)を取りにいくことや、クロスを上げ切ることは、今シーズンしっかりキャンプからやってきていることなので、結果につながって良かったです」
Q:シーズン序盤の大一番、今節の日テレ・東京ベレーザ戦へ向けた意気込みを。
「いい流れで来ているので、ここで勝つと負けるでは全然、違います。ここで勝てば上位に残れるので、必ず勝ちたいです。ベレーザとは相性も悪くないですが、やっぱり強いので、守備の時間は長くなると思いますが、全員で守って、必ず勝点3を取りたいです」
Q:昨シーズンはホームでゴール、アウェイでアシストと、東京NB戦での強さを発揮しているが?
「それはたまたまですが(笑)、やっぱり強い相手だと気合いも入りますし、今回もしっかり自分のパフォーマンスを出していきたいです」
Q:セレッソでの同期、北村菜々美選手も調子が良さそうです。マッチアップについて。
「今シーズンは、菜々美のチームになっている印象があります。作りからゴールまで関わっているので、刺激にもなります。でも抑えればベレーザも抑えられると思うので、しっかり止められるよう、頑張ります!」