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10/9 千葉L戦 Match Preview

  • 10/9 千葉L戦
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公式戦での連敗阻止、カップ戦でのグループステージ突破へ望みをつなぐ勝点3を目指す
 
2024-25SOMPOWEリーグ第4節・日テレ・東京ベレーザ戦から中3日。舞台をカップ戦に移し、セレッソ大阪ヤンマーレディースは、WEリーグクラシエカップ第4節・ジェフ千葉レディース戦に挑む。ここまでグループステージは1分2敗。突破へ向けて後がなく、今節は何が何でも勝点3が求められる一戦だ。
 
試合2日前、全体練習後に円陣を組んだ際、鳥居塚伸人監督からは強めの口調で選手たちにゲキが飛ばされた。その真意について指揮官は、「選手たちは一生懸命やっているし、必死になって戦ってくれた」と前置きしつつ、「あの結果(1-4での敗戦)をどれだけ選手たちが自覚して今後に取り組んでいくか。『次もある』と思っていると思うけど、プロの世界、『次はない』と思っていかないといけない。そこから中3日で迎えるこの試合に向けて、準備をどうやるかというところをしっかり選手に問いかけた」と話す。開幕からリーグ戦3試合無敗で臨んだ直近の東京NB戦は、前半こそ相手よりシュート数も上回る内容で1-1で折り返したが、後半に3失点を喫し、1-4で敗れた。時間の経過とともに浮き彫りになったのが、相手をはがす技術など、選手一人ひとりの個の力だ。それに対し、C大阪はグループで奪うこともままならず、失点を重ねた。試合後、「チームとしてどこで奪うのか、奪えないのであればどこへ(相手を)追い込まなければいけないのか、そういった部分はチームとして明確にしなければいけなかった」と指揮官も反省の弁を述べたが、今節に向けた練習の中でも、連動した守備の意識付けを徹底させ、そのために声で味方に奪いどころを伝える重要性も認識させた。千葉Lもつないで攻めるスタイルを志向するだけに、C大阪としては東京NB戦で出た課題と向き合うチャンスでもある。「みんなで声を出して、どういう形であっても、綺麗じゃなくても、気持ちで全員で勝利を目指して頑張っていきたい」と荻久保優里も話す。
 
千葉Lとアウェイで対戦したグループステージ第2節では、前半から相手に攻められる時間が長かった。PKストップも含め、GK山下莉奈の奮闘でなんとか無失点でしのぐと、後半終了間際に矢形海優の先制点が生まれた。その後、同点に追い付かれて1-1で終わっただけに、ホームで戦う今節は、守備で試合をコントロールするとともに自分たちが主導権を握る時間も増やし、勝利に結び付けたい。「相手が空けた穴を見つけてボールを運べればチャンスはできる。前回の千葉Lとの対戦時は、サイドを起点に相手の背中を取ったところからリズムができましたが、そこを見つけるまでに時間がかかったので、そういったところをしっかり見て、相手の変化を突いていきたい」と鳥居塚監督も話すが、3バックの千葉Lに対し、ウィングバックの背後など、うまくスペースを突いて起点を作り、突破口を切り拓いていきたい。第3節のちふれASエルフェン埼玉戦と同様、リーグ戦から多少のメンバー変更を行う可能性もある。出番に飢えた選手たちの活躍にも期待したい。
 
グループステージ突破へ向けて勝利のみが求められる今節は、リーグ戦で今季初黒星を喫した東京NB戦からどう立ち上がるか、という姿勢も含め、チーム全体の底力が試される。「(公式戦での)連敗はしたくない」とキャプテンの脇阪麗奈。チーム一丸で最初の試練を乗り越え、カップ戦での初勝利となる勝点3をホームで掴みたい。

試合前日コメント

鳥居塚 伸人監督


Q:今節に向けた練習後は、選手たちにゲキを飛ばす言葉もありました。直近の日テレ・東京ベレーザ戦も踏まえ、ジェフ千葉レディースとのカップ戦に臨む思いについて。
「選手たちは一生懸命やっているし、必死になって戦ってくれたけど、あの結果(1-4での敗戦)をどこまで選手たちが自覚して今後に取り組んでいくか。『次もある』と思っていると思うけど、プロの世界、『次はない』と思っていかないといけない。一戦一戦、必死にならないといけない。クラブとしても、『来シーズン優勝を狙う』と選手たちとも共有している中で、今シーズン、優勝を狙えるチームになっていなかったら、来年のチャンピオンなんて夢のまた夢。ベレーザ戦は、それを気付かせてくれた一戦になったと思います。だからこそ、そこから中3日で迎えるこの試合に向けて、準備をどうやるかというところをしっかり選手に問いかけました。もちろん、僕がやらせないといけないですが、選手自身が本気で感じてトライしていかないと、結果は変わらない。次はカップ戦ですが、ここで負けたら突破が難しくなる。どれだけ必死で選手たちがやれるか。勝てば突破の可能性も残りますし、その後のリーグ戦にもつながっていくので、大事な一戦になります」

Q:ピッチ上の課題で言えば、東京NB戦後も話されていた、ボールの取りどころを全員で声を掛け合って定め、連動して奪いにいくことが重要になる?
「そうですね。『私はここで取りたかった』と思っても、『じゃあ、それを誰に伝えたの?』となる。チーム全員が同じ矢印を向いて奪いにいけば、迫力がある。90分それをやることで、どのチームにも勝ちにいける。そういう守備を磨いていきたい。もちろん、アイコンタクトで連動できるかもしれないですが、まだそのレベルにはいっていない。だったら、声を出すしかありません」

Q:千葉Lも丁寧につないでくるスタイルであることを考えると、“ボールの奪い方”という東京NB戦で出た課題を、もう一度、公式戦の中で取り組むチャンスでもありますか?
「そうですね。今年は特にしっかりつないでくるので、自分たちも奪いどころを明確にして、パワーを持ってプレッシャーをかけていけば、奪える可能性は高まる。強度もしっかり上げていきたい。奪った後も大事。ベレーザ戦では、奪った後、前に付けることで、チャンスも多く作れました。そこで決めたか、決められなかったかの差はありましたが、この試合でも、奪った後の選択肢をしっかり持たせて臨みたい。しっかり幅も使って、相手が空けた穴を見つけてボールを運べれば、チャンスはできます。前回の千葉Lとの対戦時は、サイドを起点に相手の背中を取ったところからリズムができましたが、そこを見つけるまでに時間がかかったので、そういったところをしっかり見て、相手の変化を突いていきたいです」

荻久保 優里選手


Q:ジェフ千葉レディース戦へ向けて、チームとしてどのような試合をしたい?
「リーグ戦、カップ戦と分かれていますが、自分たちからしたらどっちも大事な試合ですし、今節は本当に負けられない。どういう形であっても、綺麗じゃなくても、気持ちで全員で勝利を目指して頑張っていきたいです」

Q:前回のアウェイでの千葉L戦では、守備の時間も長かった。今節も、相手の時間でも粘り強く守ることが大事になる?
「相手は後ろからの組み立ても上手いですし、前にも、高さはなかったとしても上手い選手はいる。抜け出しも上手い。守備陣は警戒しながらみんなで声を出して、相手に握られたとしても、全員で耐えて無失点で終えたい。自分たちも握る時間を大切にして、チームとして攻めることもそうですし、(選手個々が)積極的にゴールを狙う打開もしていって、相手に怖さを与える攻撃を仕掛けていきたいです」

Q:今節に臨む上で、守備で共有した部分は?
「どこで奪うのか、どこでスイッチを入れるのか。そこは全員で共有しないと連動性は生まれません。そこは紅白戦でもトライして、終わった後もみんなでしっかり話し合いました。少しは共有できたと思うので、どう方向付けて奪いにいくか、後ろから声を掛けて全員で合わせていきたいです」

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