3/2 新潟L戦 Pick Up Player【栗本 悠加選手】
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ついに、この選手がピッチに戻ってくる。出場すれば、公式戦では昨シーズンのWEリーグ第6節・INAC神戸レオネッサ戦以来、約1年2ヶ月ぶりとなる栗本悠加だ。WE参入初年度となった昨シーズン、栗本は高校2年生ながらも、スピードに乗ったドリブル突破、縦に運べる推進力で、チームの勢いを加速させる、または劣勢の展開を跳ね返す存在として貴重な役割を担った。それだけに、I神戸戦後のトレーニングマッチで負った前十字靭帯損傷、内側半月板損傷による長期離脱はチームにとって痛手であり、何より自身にとって辛い出来事だった。それでも、復帰を目前にした今週の練習後、リハビリ期間も含めた欠場時の心境について尋ねると、「長かったようで、あっという間でした」と笑顔で気丈に振り返り、「今までは感覚でプレーしていた部分も多かったのですが、ケガしている間にピッチの外から試合を見て、実際に自分が出た時のことも考えながら、イメージを膨らませていました」と欠場期間も決して無駄にすることなく、「成長する」時間に充てた。
公式戦復帰に先駆けて、2月2日、スペランツァ大阪とのトレーニングマッチで一足早く、実戦復帰を果たした。この試合では2本目の途中から出場すると、約50分のプレータイムで2得点1アシスト。改めて、特別な才能と、このチームにとって必要不可欠な存在であることを示した。試合後は、「前日の夜から緊張していました(苦笑)」と振り返っていたが、今節に向けては、「緊張するとは思いますが、自分のプレーを出せるように、しっかり寝て試合に備えたいと思います(笑)」と心身ともに万全の状態で臨むつもりだ。今節は「家族や友人もスタジアムに見に来てくれる」予定であり、ドクターやトレーナー、復帰へ向けて尽力してくれた方々を含め、「支えてくれた人たちに感謝の気持ちを込めてプレーする」特別な一戦になる。さらに、復帰へ向けて「一番のモチベーションになっていた」のはサポーターの存在だという。「ピッチに帰ってきた、という思いを存分に表現して、チームに貢献したい」と復帰戦へ臨む意気込みを話す背番号36を、大きな拍手で迎えたい。