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3/8 千葉L戦 Match Preview

  • 3/8 千葉L戦
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リーグ後半戦の初勝利を目指して乗り込むアウェイ・ジェフ千葉レディース戦。攻撃陣の躍動に期待
 
リーグ再開初戦であり後半戦のスタートとなった前節のアルビレックス新潟レディース戦から中5日。セレッソ大阪ヤンマーレディースは、アウェイに乗り込み、ジェフ千葉レディースとの2024-25SOMPO WEリーグ第13節に挑む。
 
新潟L戦は、前半は必ずしも自分たちの狙い通りのサッカーを展開できたわけではなかったが、相手の時間帯もしのいで無失点で折り返すと、後半開始早々、得点ランクトップを独走する矢形海優の見事なロングシュートで先制。相手GKのキックミスを見逃さず、遠めの位置からダイレクトで蹴り込んだ。田中智子の負傷交代により、前半終了間際に入った新戦力・田子夏海も初のWEの舞台ながら、臆することなく自らの良さを発揮して、堂々とプレー。55分に同点に追い付かれた後も気落ちすることなく攻め込むと、その後も何度もチャンスを作った。ただし、61分の決定機で百濃実結香のシュートが惜しくもポストを直撃するなど勝ち越せずにいると、後半アディショナルタイム、ラストプレーで失点し、1-2で敗れた。キャプテンの脇阪麗奈は試合を振り返り、「どっちに転んでもおかしくない試合でしたが、ゴール前の守備など、中断期間で改善すべき部分として取り組んだことが改善できず、負けてしまった」と終了間際の失点を含む2失点を課題に挙げた。そうした中でもプラス材料は、「ベンチを含めてチーム全体に厚み、パワーが出たこと」(脇阪)。特に前線は、新加入の田子、ケガから復帰の栗本悠加の存在が確実にプラスになっている。また、そうした上積みにより、「チーム内の競争が出てきた」(鳥居塚伸人監督)ことは間違いなく、既存選手の心にも火が付いている。これまでプレーしてきたFWに加え、左サイドハーフで新境地を開きつつある和田麻希もさらなる成長が期待される一人。「前向きにボールを受けることができるので、仕掛けやすい。自分の得意なスピードを生かしたドリブルを出しやすい」と新たなポジションに手応えも掴むなど、その突破力で攻撃に厚みを加えようとしている。
 
そうした上積みもチーム力に変えて、後半戦初勝利を目指す今節。千葉Lとは、今シーズンはカップ戦も含めてすでに3度戦っている。1勝2分と負けていない中で、リーグ戦ではホームで対戦した第7節、前半は降りしきる雨でピッチに水溜まりができる悪条件の中、CKから先制される苦しい入りとなったが、雨が止み、ピッチ状況が改善された後半は自分たちがボールを握って試合を支配。セットプレーの流れから荻久保優里のゴールで同点に追い付くと、試合終了間際には、浅山茉緩と中谷莉奈に立て続けに決定機が訪れたが、決め切ることができず、1-1で終わった。その悔しさも晴らしたい浅山は、自身WE初ゴールが昨シーズンの第15節、フクダ電子アリーナで行われた千葉L戦だった。「なぜか分からないですが、ジェフと対戦する試合は体がよく動きます(笑)。自分のプレーを思い切って出せている印象があるので、次の対戦でもチームを勝たせるプレーをしたいです」と意気込む。千葉Lの強みであるパスワークを封じること、さらに高さのあるセットプレーに対応するためにも、浅山を含めたディフェンス陣の奮闘もカギになる。守備では無失点で抑え、セットプレーではこちらも果敢にゴールを狙っていきたい。
 
前節の新潟L戦と同様、今節も順位が近い相手との対戦になる。上位進出へ向けて弾みを付けるためにも、この一戦は是が非でも勝点3を取り切りたい。新戦力がもたらす上積み、さらには、WE参入後、千葉Lには一度も負けていない相性の良さも力に変えて、得点を重ねて勝利を目指す。

試合前日コメント

鳥居塚 伸人監督


Q:リーグ再開初戦となった前節のアルビレックス新潟レディース戦について
「正直、いい内容ではなかったですが、前半をうまく耐えながら、後半の最初に点を取れたことは一つの成長です。ただ、昨シーズンも含めて後半アディショナルタイムで失点した試合は何試合もやっている中で、また繰り返してしまったことは、本当に改善しないといけません。もちろん、ゴール前で体を張って守れているシーンも少しずつ出ていますし、怖がらずに寄せる守備で成長している部分もあります。そこは認めながら、勝ち切るために必要なことを、さらに徹底していくことが大事だと痛感した試合でした。次のジェフ千葉レディース戦も、今シーズンはカップ戦で2度、後半アディショナルタイムに失点しています。90分プラス後半アディショナルタイムまで戦い切ることが重要になります」
 
Q:チーム全体としては、ケガから栗本悠加選手が復帰し、新加入の丸井優奈選手、田子夏海選手もピッチに立って好プレーを見せるなど、上積みもあったのでは?
「そうですね。チーム内の競争が出てきていますし、いい刺激を与えてくれています。ピッチの中でも臆せずチャレンジしてくれているので、あとは結果につなげてくれたら一番いいのかなと思います。もちろん、それは一人、二人の力ではなく、チーム全体でしっかり戦うことが大事。全員で力を合わせて次は勝点3を取りにいきます」
 
Q:ジェフ千葉レディースとの今節に向けて
「ホームでの対戦時は、前半に失点しましたが、後半、雨が止んで、ボールも走るようになり、試合は支配できました。その中で、追い付くことはできたのですが、勝つには至らなかった。今回はしっかり勝ち切りたいです。千葉とは今シーズンはカップ戦も含めて3回対戦しています。ウチとしては負けていませんが、気を抜けばやられてしまう。監督さんも2年目で戦術の浸透が進み、やることも徹底されています。その中で、高さも強さもあるので、守備でも気が抜けません。もう一度、引き締めて、勝利に向かって臨みます」

田子 夏海選手


Q:WEデビューとなった前節について
「楽しくプレーできました。自分のプレーも出せました。ヨドコウ桜スタジアムの雰囲気も凄かったです。グラウンドと客席が近かったので、サポーターさんの声もよく聞こえて力になりました」
 
Q:WEデビューの反響はありましたか?
「色んな人からメッセージをもらって、全部、嬉しかったです。小学校時代のチームの監督からも連絡をもらいました」
 
Q:チームの雰囲気や環境には慣れましたか?
「はい。みなさん優しいので、溶け込みやすかったです」
 
Q:今節へ向けた意気込みをお願いします。
「得点を決めて、チームの勝利に貢献できるように頑張ります」

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