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3/8 千葉L戦 Pick Up Player【田子 夏海選手】

  • 3/8 千葉L戦
  • メディア


リーグ再開初戦であり、後半戦のスタートとなった前節のアルビレックス新潟レディース戦。愛媛FCレディースMIKANから加入した新戦力、田子夏海が衝撃のデビューを飾った。前半44分、田中智子の負傷を受け、予期せぬタイミングでWEデビューの瞬間が訪れると、スピードとパワーを兼ね備えたストライカーという前評判に違わぬプレーをピッチで披露。スペースへ走り込むスピード、相手をなぎ倒して進むフィジカル、周りを生かすポストプレーで攻撃を牽引。前半、相手に握られていたペースを奪い返す原動力となった。矢形海優のゴラッソによる先制点も、スペースに走り、圧力をかけた田子の動きが相手GKのキックミスを誘った側面もある。試合を振り返り、「自分のプレーは出せました」とあっけらかんと語る姿は初々しくもあり、大物の予感を漂わせた。
 
大阪府高槻市出身。「2つ上の、保育園で一緒だった友達に誘われて」始めたサッカー。小学生時代のチーム、北大冠ZELKOVA.FCでは、GK名和咲香とチームメートだった。当時の田子について名和は、「背後への抜け出しが速く、シュートまで持っていく力が凄かった。自分がキャッチして前に蹴ったら、ゴールを決めてくれました」と振り返る。そこから月日が経ち、数年ぶりにチームメートとなり、「今はそこにパワーも加わって、ゴリゴリ進む力が凄いです(笑)」と進化を実感している。そんな成長過程を過ごした高校時代、田子は生まれ育った大阪を離れ、愛媛FCレディースのアカデミーへ飛び込んだ。「新しい環境で、自分のことを知らない人とサッカーがしたかった」とその理由を話すが、そうした行動力が成長につながり、四国の地でメキメキ力を付けると、高2、高3では愛媛FCレディースの選手としてプレナスなでしこリーグにも出場。高2で迎えた2023シーズンは、なでしこリーグ1部で21試合に出場し、チーム最多の6得点。なでしこリーグ1部の新人賞にも輝いた。試合前は、「前髪を上げる」オールバックがルーティーン。ピッチの外では、卒業を控えた高校生らしいあどけなさも残るが、ピッチに立てば、戦う選手の顔つきに変貌する。大阪で育ち、愛媛で成長、愛媛で出会った人たちの夢も背に、再び大阪の地に戻りプロサッカー選手として歩み始めた大器。今節、期待されるのはWE初ゴールだ。「得点を決めて、チームの勝利に貢献できるように頑張ります!」。意気揚々と、プロ2試合目の今節へ挑む。

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