4/12 浦和戦 Pick Up Player【筒井 梨香選手】
- 4/13 浦和戦
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フィジカルを生かした対人守備の強さ、打点の高いヘディングが武器のセンターバック。キック力にも優れており、1本のロングフィードでチャンスを演出する攻撃力も備えている。リーグ後半戦は別メニューが続いていたが、前節の日テレ・東京ベレーザ戦でメンバー入り。実戦復帰の時期は近づいており、練習や紅白戦でもその存在の大きさは際立つ。本職の守備だけでなく、前線に鋭いパスを入れて攻撃を加速させる様子も見られる。また、プレーと同じぐらい長所と言えるのが、ポジティブな声を常に出し続けていること。「声を掛けることで自分も集中できるし、周りも鼓舞できる」とその利点を話すが、どっしり構える彼女がいることで、チーム全体の雰囲気も締まる。同じ99年組の脇阪麗奈、矢形海優、森中陽菜とともにWEリーグを一足早く経験しており、若手の台頭が著しいセンターバック陣の中でも経験値や総合力では一段上を行っている。キャプテンの脇阪も、「ビルドアップが上手いので、後ろで持ってもらうことで、自分が準備する時間も増える。メンタル的にも(チームの統率を)任せることができる」と“筒井効果”を実感している。
三菱重工浦和レッズレディースをホームに迎える今節を前に、「めちゃめちゃ楽しみです(笑)。こっちは失うモノはない。全力でぶつかりたい」と声を弾ませる背番号4。特に同学年の高橋はなとのマッチアップは今節の見どころ。「体でも負けないように、バチバチ戦いたい。同い年として絶対に負けたくない!」と闘志を燃やす。今シーズンに臨むにあたっては、「しんどい時間帯でのプレーの質を上げること、細かいポジショニングやロングフィードの質にこだわること」をテーマに練習を重ねてきた。「ポジション一つで防げる失点もあるし、フィード1本で得点につながることもある」。攻守において、一つ一つのプレーを大切にすることが信条だ。WEリーグ連覇中の女王・浦和を相手に難しい時間帯も増えることが予想される今節だが、最終ラインで跳ね返し、必殺のロングフィードでチャンスを生み出したい。好きな漢字は「愛」。「世の中は愛と優しさで出来ています(笑)。自分自身、基本、他人には愛情で溢れています」と語る器の大きさでチームメートを包み込み、リーグ後半戦、初勝利に導きたい。