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4/19 N相模原戦 Match Preview

  • 4/19 N相模原戦
  • メディア

リーグ後半戦、初勝利を目指す今節。体を張った守備は継続しつつ、ゴールに迫る攻撃の回数を増やし、質も上げてネットを揺らしたい

 

前節の三菱重工浦和レッズレディース戦から中5日。セレッソ大阪ヤンマーレディースは、敵地に乗り込み、ノジマステラ神奈川相模原との2024-25 SOMPO WEリーグ第18節に挑む。リーグ後半戦はここまで6試合を戦い3分3敗と勝利がないだけに、何としても今節、勝点3を掴み、シーズン終盤の戦いに向けて勢いを付けていきたい。
 
後半戦の6試合を振り返ると、初戦はアルビレックス新潟レディースに1-2で敗戦。そこからジェフ千葉レディースに0-0、サンフレッチェ広島レジーナに1-1、ちふれASエルフェン埼玉に0-0、日テレ・東京ベレーザに1-2、浦和に0-1。相手とスコアを挙げてみると、順位的に近い、もしくは上の相手ばかりであり、そうした相手と僅差の勝負に持ち込めていることは、粘り強く戦っている証とも言える。ただし、勝ち切るだけの力強さに欠けているとも事実。「自分たちの少しの隙やミスで失点して、逆に言えば、自分たちのチャンスは逃してしまっている。攻守で少しのところにこだわることが、勝つためには大事だなと思います」と荻久保優里はこの6試合を振り返る。WE参入2年目の今シーズン、攻守に上積みを果たすべく、過程の部分も大事にしてきたC大阪だが、ラスト5試合は両ゴール前での質や回数に強くこだわって戦いたい。もっとも、守備に関しては、前半戦のように大崩れする試合はなく、前から行くところと、最後のところでも体を張りながらしっかりと戦えている。白垣うの、米田博美といった次世代を担う若きセンターバックを欠きながらも、ここ数試合はCBとしてスタメンに定着している浅山茉緩、さらには両サイドバックの荻久保優里、中西ふう、ディフェンスラインの奮闘ぶりは目立つ。GK山下莉奈のセーブや体を張ったクロス対応にも安定感があり、残り5試合も粘り強い守備は継続していきたい。

その一方で、後半戦は6試合で3得点と得点力に課題を残している。当然、シーズンが進むにつれて相手のスカウティングも進み、得点ランクトップの矢形海優に対するマークも厳しくなっていることは確かだが、ラスト5試合は全体を押し上げ、前に人数をかけて迫力のある攻撃を繰り出したい。「フィニッシュする選手に周りの選手がどれだけ関わるアクションができるかも課題になるので、チャレンジさせたい」と鳥居塚伸人監督も話す。新加入の丸井優奈と田子夏海も、自身の個性をピッチで発揮するべく準備を重ねている。今節に向けて丸井は、「間で受けることも大事ですが、それだけでは点は取れない。クロスに飛び込める位置など、もっと前に入っていくことも必要だと思うし、チームとしても前に関わる人数を増やしたい」と話す。WEリーグという舞台でいかに自身の良さを発揮していくか。そこに対してトライを重ねている田子も、今節に向けてはシンプルに、「ゴールへ向かっていく推進力を出して、積極的にシュートを打っていく」ことを自身に課して臨む。今シーズンずっと意識してきた「相手を見て判断する」(鳥居塚監督)ことは引き続きトライしつつ、後ろから湧き出るような迫力も出して、攻撃の回数やシュートの本数を増やしていきたい。

21-22シーズン、N相模原に在籍していた脇阪麗奈は今節がWEリーグ・なでしこリーグ通算199試合目。大台に乗る直前の一戦となる。当然、N相模原時代の試合も199試合の中には含まれており、感謝の気持ちとともに今節に挑む。「自分がいた頃とは監督や選手、やっているサッカーも違いますが、成長している姿を見せて、勝ちたい」と意気込む。N相模原とは今季の開幕戦で対戦。ヨドコウ桜スタジアムを舞台にC大阪が3-1で勝利を収めた。

“ダブル”を目指す今節だが、N相模原はホームでの直近2試合は連勝中。しかも2試合とも複数得点を取っているだけに、C大阪としては受けに回らずチャレンジャー精神の気持ちを携えて、敵地に乗り込みたい。


試合前日コメント

鳥居塚 伸人監督


Q:後半戦の6試合は3分3敗と勝利がありません。今節、勝利へ向けてやるべきことは?
「今シーズンも残り5試合なので、やってきたことを全て出すこと。一番、悔しいのは選手だと思うので、勝てていない現状を選手がどう打開していくか。もちろんチームとしてやらないといけないことはありますが、あと一歩のところをどう打開していくか。前節の浦和戦にしても一生懸命戦ってくれましたが、ちょっとしたところで失点。あれをゼロで抑えることが、このリーグの難しさであり厳しさ。攻撃でもチャンスがなかったわけではないので、決め切れていたらまた展開は変わったのかなと思います。残り5試合、細かいところを改善して、結果につなげていきたいと思います」

Q:WE参入2年目。今季はプロセスも重視して取り組まれてきたと思うが、浦和戦の試合後も話されていた「両ゴール前の質」に、よりこだわっていきたい?
「そうですね。守備に関しては、後半戦はゴール前で体を張って守れているシーンは増えています。それは継続しながら、得点に関しては、浦和戦でもシュート数こそ少ないですが、チャンスは作れていたので、チャンスでのクオリティーや判断を高めること。最終的にはフィニッシュまで完結させて得点につなげていきたいです」

Q:矢形選手も直近5試合は得点がないですが、彼女を含めて積極的にシュートを打っていくことが大事?
「そうですね。やっぱり打たないと入らない部分はあるので、積極的にフィニッシュは狙って欲しいです。ただ、だからと言って、闇雲に打てばいいものでもありません。最後は選手の判断になりますが、チームとしてやってきた相手の背中をどうやって取るのか。それを取った時にフィニッシュに持っていく。相手のラインが下がったら、思い切ってミドルシュートを狙う。相手を見て判断することは今季やってきたことなので、残り5試合もそれを出していけたらと思います。また、フィニッシュする選手に周りの選手がどれだけ関わるアクションができるかも課題になるので、チャレンジさせたいです」

Q:ノジマステラ神奈川相模原戦でポイントになることは?
「昨シーズンで言えば、アウェイでの対戦では、後半アディショナルタイムで追い付いて、その後すぐ突き放されて、悔しい敗戦を喫しました。ただ、相手がどことかは関係なく、自分たちがやるべきことをやらないと、勝つことはできません。ノジマだろうが、浦和だろうが関係なく、まずは自分たちが持っている力を100%出すことにトライしたいです。相手を見て、慌てずボールを動かすことにもチャレンジして、やってきたことを残り5試合で勝利という結果で示したいと思います」



荻久保優里選手


Q:WEリーグ2年目も残り5試合ですが、今シーズン伸びた部分について、自身の手応えは?
「一つはパススピードです。そこはWEリーグの1年目に凄く差を感じた部分で、上げないといけないと思っていたところ。質も含め、もっと上げないといけないですが、少しずつ変わってきていると思います。あとは、元々インターセプトが自分の武器でもあったのですが、その回数も増えて、いつでもインターセプトができる準備は作れるようになってきたかなと思います」

Q:後半戦は6試合勝利がありません。敗れた試合はいずれも1点差で紙一重の部分もあるとは思いますが、勝ち切れない要因をどう感じていますか?
「最後の最後、自分たちの少しの隙やミスで失点して、逆に言えば、自分たちのチャンスは逃してしまっていることが要因だと思います。上位のチームはしっかり決めてくるし、全員で体を張って守ってくる。点差や結果で見ると、小さな差ですが、大きな差があるとも感じています。攻守で少しのところにこだわることが、勝つためには大事だなと思います」

Q:6試合で3得点も課題です。サイドバックの位置からゴールへどう関わっていきたい?
「もちろん、クロスやラストパス、背後へのロングパスは自分の武器なので、そこは生かしたいとはずっと思っていますが、後半戦に入ってからは、ロングボールだけではなく、自分自身がもっとゴール前に走り込む回数も増やさないと相手の守備は崩れないと思っています。ディフェンスのポジションですが、チャンスと思った時は、相手より先にゴール前に向かっていくことは意識しています。前節の浦和戦でも、シュートの選択をすれば良かったと思うところや、チャンスと思ってゴール前に走り込んだ時は、自分のところにもっとボールを呼び込むことも大切だと思いました」

Q:最後に、今節へ向けての意気込みをお願いします
「後半戦は勝てていないので、しっかり勝つことにこだわって戦います。あと少しで勝てた試合もありましたが、もっと相手を圧倒する試合をしたい。守備でも崩しでも、もっと出せるように、何回でもチャレンジすることを恐れずプレーしたいです」

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