田中 智子

<img src="https://images.microcms-assets.io/assets/cc125679249b4055b70b8d540ec6636a/b8e8fa0503814dca8529f2abfcbc5322/IMG_9662.JPG" alt=""> 背後への抜け出しでゴールに迫り、柔らかな足元や巧みなボールキープで周りもうまく使える万能型ストライカー。「アシストやパスがうまく通った時の方が気持ちいい」と言い切るチャンスメーカーの側面もあり、「相手を見ながら駆け引きをするのが好き。ゴール前でイメージ通りに崩せたら楽しい」と話す。リーグ戦の第4節、日テレ・東京ベレーザ戦では、この言葉通り、チームで崩した中から最後は自身のラストパスで矢形海優のゴールをお膳立て。今シーズン初アシストを記録した。直近の公式戦、カップ戦のグループステージ第6節・INAC神戸レオネッサ戦でも、2トップを組んだ浅山茉緩に絶妙なクロスを送るなど、周りを見る視野の広さはチーム屈指。攻撃の流れを作る潤滑油の役割も果たしている。I神戸戦では、自らも背後に抜けて決定機を作ったが、「コースがなくて、どこに打とうか迷った上で、GKの正面に蹴っちゃいました」と苦笑い。それだけに、「（I神戸戦は）守備もビルドアップも安定していたにも関わらず、FW陣が得点できなかったので、今節は得点できるように頑張ります！」と、いつもより決意は強めだ。 &nbsp; 普段は、「ほんわかして、ゆっくり時間が流れている」と後輩の荻久保優里が話すように、チーム随一のマイペースさは誰もが認めるところであり、周囲に柔らかな空気を醸し出す。そうした“脱力系”な一方、2トップを組む矢形は、「試合になれば、誰よりもチームのために頑張っている」と証言。「普段はフワフワしているけど（笑）、いざ試合が始まると、誰より走ってチームを助ける」（矢形）“ハードワーク”も長所であり、泥臭い守備も厭わず、前から走ってアグレッシブにプレスもかける。また、「普段は全然ですが（笑）、プレー中は周りをよく観て、落ち込んでいる選手がいたら、ちょっとした声掛けで笑顔にさせる」（矢形）気遣いもできる“仲間思い”な一面も。「自分もシュートを外した瞬間、ちょっかいをかけてきて、和ませてくれる」（矢形）感謝すべき「相方」に望むのは、「今シーズン初ゴール」（矢形）。田中自身はあくまで「古巣戦のヤカチが取ってくれます！」と他力本願だが、古巣戦に臨む矢形とともに、桜の8番がチームを勝利に導くゴールを狙う。

11/9 マイ仙台戦 Pick Up Player【田中 智子選手】

<img src="https://images.microcms-assets.io/assets/cc125679249b4055b70b8d540ec6636a/5e4d4e7a46d94aac9f94cfc1a9717213/IMG_3730.JPG" alt=""> 背後への抜け出しに優れたストライカーだが、かつては中盤でプレーしていたこともあり、前で収める上手さ、ボールを引き出す巧さ、周りを生かすパスなど、多彩な能力を兼ね備えた万能型でもある。前線からのプレスにも迫力があり、チーム全体に守備のスイッチを入れる役割も果たしている。今季はここまでリーグ戦13試合に出場して2得点。記念すべきWEリーグ初ゴールが、日テレ・東京ヴェルディベレーザとの前回対戦時だった。脇阪麗奈のスルーパスに抜け出し、「落ち着いてGKを見て、コース狙って」冷静に決めた。第13節のINAC神戸レオネッサ戦で決めた2点目も、脇阪のクロスにヘディングで合わせた形。“ホットライン”の輝きは、今節も楽しみなポイントになる。 &nbsp; ピッチを離れると、「マイペースで天真爛漫」（本人談）な性格。弾ける笑顔もトレードマークであり、屈託のない性格でチームを明るく照らす。もっとも、自ら獲得したPKを譲ってしまうなど、傍目からは、「もう少し欲を出してもいいのでは？」と、もどかしさも募るが、鳥居塚伸人監督いわく、「ちょっとずつ積極性も出ています。色んなことができて器用な選手ではありますが、よりアグレッシブに、自らゴールに向かう姿勢も出ています」と、少しずつ変化も生まれているようだ。高いポテンシャルを秘めた彼女の伸びシロは、そのままチーム全体の伸びシロでもあるだけに、WEリーグを舞台に本格開花が待たれる選手の一人でもある。今でも十分、貢献度は高いが、フォア・ザ・チームのその先に、自身の持てる能力を全て解放し、貪欲にゴールを目指す姿にも期待したい。

4/21 東京NB戦 Pick Up Player【田中 智子選手】

<img src="https://images.microcms-assets.io/assets/cc125679249b4055b70b8d540ec6636a/8ca0b3274672449e89b101272639efd0/IMG_0725.JPG" alt=""> なでしこリーグ時代に続き、WEリーグを舞台に戦う新チームでも背番号8を託された田中智子。しなやかなポストワークに力強いフィジカル、前線へ抜け出しての得点力も兼ね備える万能型ストライカーだ。WEリーグ参入後初の公式戦となった前節は、前からのプレスで何度もボールを奪取。2得点に貢献するなど、コンディションの良さも伺わせた。今夏、FIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&amp;ニュージーランド 2023に向かう前の僅かな期間を利用してセレッソ大阪ヤンマーレディースの練習に参加した林穂之香選手も、WEリーグを戦うチームの中で期待する選手として、「田中智子」の名前を挙げた。「チームに貢献できるように走って、点も取りたい」（田中）。大器が花開く。そんな覚醒のシーズンにしたい。

Tomoko TANAKA

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