2013Jリーグ ディビジョン1
第33節第1日
2013.11.30土
セレッソ大阪
柿谷 曜一朗 (38')
1
HOME
FULL TIME
2
大阪長居スタジアム
1-1
0-1
鹿島アントラーズ
大迫 勇也 (25')
中村 充孝 (85')
大阪長居スタジアム
36,361人
監督コメント
選手コメント
■柿谷曜一朗選手
優勝の可能性がなくなったので悔しいです。オレたちはプロとして最後までやるだけです。ACLの可能性が消えたわけじゃないので、それだけを目指して頑張ります!
(セットプレー2発以外はセレッソのサッカーができていた?)今日のオレらはそういうのはどうでも良くて、勝点3だけほしかったので残念です。
(3万人を超えるお客さんが来てくれたから余計に勝ちたかった?)
どんな状況も、どんな理由もどうでも良くて、勝てなかったのが残念でした。
■山口 螢選手
(負けてしまったが)仕方ないです。切り替えるしかないです。まだACLの可能性(3位以内)が残っているので、それに向かってやっていくだけ。残り1試合、勝つことだけを考えてやりたいです。
(今日の試合について)試合を通じて、やられたのはセットプレーの2発だけだった。そういうところの勝負強さは向こうのほうが上だった。自分たちはそういうところで負けていた。(鹿島には)何回も何回も負けているので、教訓にしていかないといけない。セレッソらしいサッカーができて、チャンスは作れていたので、そこを決めるだけでした。
(鹿島に勝てない理由は)自分たちの甘いところを突かれて負けることが多い。
完全にやられてしまって負けるということは少ないように思う。
鹿島は強いし、さすがだなと思った。そういうチームに勝てないと優勝は達成できない。
レヴィー・クルピ監督のホーム最後の試合なので、勝ちたい気持ちは強かった。
セレッソらしい攻撃はできたけど、勝って送り出したかったです。
今日は皆さんも同じことを感じていただいていると思いますが、セレッソは美しいサッカーをしたと思うし、最後まで勝ちに行く姿勢を見せ続けたと思います。
ただし、残念ながら最悪の結果が出てしまい、あらためてサッカーとはこういうものなのだなと感じています。
Q.レヴィー監督から見て、この10年でセレッソが一番変わったこと、また日本サッカーが一番変わったと思われることをお聞かせください。
A.日本サッカーはJリーグが始まって20年しか経っていないことを考えると、本当に急速な成長を成し遂げていると思います。今では世界の強豪と互角に戦えるだけの力をつけることができるようになりました。それは、本当にしっかりとした、すばらしい育成組織があるからだと思います。この育成組織の素晴らしさというものは世界に誇ってもいいと思います。そしてセレッソですけれども、同じく育成の組織がどんどんと最高の選手を送り込んできてくれているところ、ここが変わったところだと思います。まさしく、この育成組織の素晴らしさというのがセレッソのストロングポイントでもあると思います。
Q.試合後のセレモニーで「レヴィー・セレッソ」コールを受けた時の率直な感想を聞かせてください。
A.・・・複雑な気持ちだったですね。空港に家族を見送りに行くような時、本当に家族との別れを惜しむような感覚でした。アミーゴ(友達)との、そして家族との別れを惜しむような複雑な気持ちでした。ただしブラジルでは「アミーゴはアミーゴ」という言い方をします。友達はいつまでも友達であって、どこにいようが距離は離れていようが、その関係は変わらない。私も、これからもセレッソを心から応援し続けたいと、あらためて感じました。
Q.さきほど「美しいサッカー」とおっしゃいましたが、前半の頭から、タテへ、前へという姿勢が見られました。その部分に関しての監督の評価はいかがですか?
A.選手たちが見せてくれた姿勢という部分で、本当に満足しています。ただし、経験というものが足りなかったと思うし、もっと勝負強くなるためには練習の中から変えていかなければいけない部分もあると思います。しかし選手たちのスピリットが伝わったからこそ、サポーターの皆さんが最後まで声を枯らせて応援をしてくださり、そして試合のあと、拍手をしてくださったのだと思います。
まさしくこのスピリットこそがサッカーのエッセンスだと思います。100%勝利のみにこだわって、勝つことだけにこだわって戦いきるところ。これはセレッソがとことんこだわってきたところでもあるし、今日の試合ではそれが存分に出たので全く後悔するような試合ではなかったと思います。
ただ、鹿島さんは勝つべくして勝たれた、2回のリスタートの決定機をしっかりと決めたというところでは、勝利にふさわしいパフォーマンスを示されたと思います。
ただ、ゲームの内容、ゴールの美しさという意味では、(柿谷)曜一朗のゴールは比較することはできない、それぐらい最高のゴールを見せてくれたと思います。
Q.試合の後、ベンチの前に全選手を集められましたが、どういったことを伝えられたのですか?
A.あの時には選手たちが相当落ち込んでいる部分が見受けられました。しかし、私は今日のような内容の充実したサッカーをした後の結果と言うのは、それほどの悔しさというのは無かったのです。これだけの手応えがあるいいサッカーができた、しかしサッカーと言うのは、こういう結果が出るときがあると、そこを感じたのです。選手たちにかけた言葉と言うのは、今日、本当に選手たちが走り切っていた、中身が詰まった最高のゲームだったということを。一言でいえばスペクタクルなゲームだったということ。これを選手たちには伝えました。あらためて言いますけれど、曜一朗のゴールは、私が歴代のJリーグのゴールの中でいちばん美しいゴールと呼べるのはないかと思っています。それぐらい内容が伴っていたゲームだったと思います。
Q.かなり手ごたえを感じられるゲームだったと言うことですが、あと残り一試合に勝つために、レヴィー監督が来年いらっしゃらない中でセレッソが成長するために、忘れてはいけないことを教えてください。
A.足りないもの、そして必要なものをキーワードで言うと「フィニッシュ」ということになると思います。日本のサッカーというものは崩しの部分も含めて、ボールをつないでいくというのは非常に素晴らしいものがあると思うのですけれども、セレッソも含めてフィニッシュという部分、その精度がキーワードになってくるのではないかと思います。