ACL
第2節
2014.3.11火
セレッソ大阪
柿谷 (84')
1
HOME
FULL TIME
3
大阪長居スタジアム
0-2
1-1
山東魯能(中国)
アロイージオ (5')
バグネル ラブ (26')
バグネル ラブ (56')
大阪長居スタジアム
NaN人
レポート
監督コメント
まず初めに、対戦相手に勝利をおめでとうと言いたいと思います。私たちはここから学ばなければいませんし、この試合で得たものを次に生かしていければ、非常に大きな成長に繋がると思います。戦う姿勢の部分、気持ちの部分、勝利に対する貪欲さ、そこの部分がなければ勝利にむすびつきませんし、そこが無ければ試合にならないと思います。1-3という結果ですけど、サッカーの質を見てみれば、両チームの間に大差はないですし、純粋に質だけで言えば、我々が優っていたかもしれません。ただ、1失点目で見せたような、戦う姿勢を見せられなかったという場面に関しては、やはり恥じるべき試合だったと思いますし、これを繰り返してはいけないと思っています。そこの部分がこの結果に繋がったと思っています。ただ、リードは許しましたが、その後ゴールを決める姿勢を見せ続けたこと、そこは評価できる点だと思いますし、これからも継続していかなければいけない所だと思っています。
Q.監督さんにとって、戦う姿勢を見せられなかったのはどうしてだと思いますか。やはり、連戦の疲れからだと思いますか。
A.まず、疲労については全く問題がないと思っています。現に1点取ったのも後半ですし、運動量についても問題はなかったと思っています。やはりプレーに関していえば、激しさやアグレッシブさというのが相手よりも足りなかったと思います。相手はファールぎりぎりのプレーがあったと思いますが、うちには球際での激しさだったり、したたかさが足りなかったと感じています。そういうところで、相手に後れをとっていたと思います。
Q.相手のラブ選手やアロイージョ選手など、非常にフィジカルが強く、個人技がある選手をどう抑えようと作戦を立てて試合に挑まれましたか。
A.試合前のプランを持つことは、非常に大切ですが、ああいう形で先制点を奪われた後に、プラン通りにことは進みませんし、そのプランも常にその時の状況を把握して、変えていくということもすごく大事になってくると思います。まず相手チームに能力が高い選手がいる場合ですね、先ほど言われた2人に関しても、ボールに触らせないことが、一番大切になってくると思っています。彼らにボールを持たせてから、何かをするのではなくて、まずは触らせないということ。失点の場面を振り返ってみても、決まられた選手にボールが渡るまでの間、ロングボールで相手の前に入って対応できる時間が十分にあった中で対応ができなかった。やはり、それが経験の無さと言えるのですが、そこが私たちの課題ですし、次の試合に活かしていくことが非常に大切になってくると思います。
選手コメント
■柿谷 曜一朗選手
(後半から入って)負けていたので、勝つことだけを考えて入りました。負けていたので、やることは決まっていた。勝負に負けた。試合に負けたのだから、これからは結果だけを求めてしっかりやりたい。
(どこが足りなかった)これから試合(の録画)を見て、振り返りたい。
(前半ベンチで見ていたが)失点が早くて、うまくいかないところがあった。
(集中が足りなかった?)集中せずに入らない選手はいない。悔しいけれど負けました。
■山下 達也選手
向こうは各選手がうまくて、むっちゃ強かったです。
まだアウェイがありますし、次のJリーグに向けてこの経験をしっかり生かしていきたいです。
(バグネル選手の印象は?)Jリーグにはいない選手。かしこくプレイされてしまった。ああいう選手が強い選手だと思った。
(3点目については?)強いシュートは打たれない位置でしたが…。いい経験になりました。
ホームでのACL初戦は、前回出場したときにも対戦した山東魯能(中国)との顔合わせ。直近のJ1第2節徳島戦から中2日で臨んだセレッソは、メンバーを変更。コンディションと過密日程による「今後の影響を考えたうえで」(ランコ ポポヴィッチ監督)、柿谷がベンチからのスタート。フォルランと杉本の2トップでこの一戦に臨んだ。
序盤から攻勢をかけたかったセレッソだが、そのプランはわずか5分で崩れてしまう。山東のFKから、最後はアロイージオに押し込まれ、いきなり劣勢を強いられた。すると、26分にはGKからのロングボールを受けた山東FWバグネル ラブを止められず。強靱なフィジカルを活かした反転シュートで追加点を奪われた。一方のセレッソは、攻撃の連動性を欠き、相手のハードプレスをかいくぐれず、ミスも連発。南野の突破からチャンスを作るのみで、前半は2点のビハインドで折り返す。
流れを変えたい後半、柿谷を投入したが、56分、山東のハーフウェイライン付近からのFKにて、またもロングボールから、バグネル ラブに2点目と同じような形でゴールを献上。山東の南米トリオを中心とする攻撃を止められない。60分に加入後初出場となるミッチ ニコルスを送り込むと、ようやく攻撃の形を作ったセレッソは、84分、そのミッチ ニコルスの右クロスを、途中出場の楠神がスルーし、柿谷が右足で合わせてACL2戦連続ゴール。なんとか一矢を報いるも、終盤は相手のクレバーなプレーもあり、反撃実らず。結局、1-3と敗退。試合後は、平日にもかかわらず1万人以上集まったサポーターからブーイングを浴びることになった。
「立ち上がりから、戦うところの気持ちでも相手に負けてしまっていた。観に来てもらった人たちに対しても、すごく申し訳ない」というのは山口。何とも悔しい敗戦でグループEでは最下位に転落したセレッソ。「今日の試合を次に活かさないと意味がない。課題を意識してやっていきたい」と長谷川もコメントするように、この屈辱を糧にしなければ、道は開けない。チームはすぐにやってくるリーグ戦からの再起を誓っていた。