ACL
第3節

2014.3.18

セレッソ大阪

柿谷 (4')

南野 (34')

南野 (82')

フォルラン (90+3')

4

HOME

FULL TIME

0

2-0

2-0

ブリーラム・ユナイテッド(タイ)

大阪長居スタジアム

11,259

レポート

ACLグループリーグ突破のためには、勝利が不可欠だったセレッソ。1分け1敗同士の対決となった第3節、ブリーラム・ユナイテッドとのホームゲームでは、1週間前の山東魯能戦での反省を活かし、15日の清水戦快勝の勢いをそのままに、キックオフからの猛攻を展開。その意気込みは、4分という早い時間に実る。酒本の右クロスに、ニアで合わせたのは柿谷。相手GKの股間を通す絶妙なシュートを決めきったエースの一撃で、早々にセレッソは主導権を得た。さらに34分、今度は、この序盤戦で好調を持続し、攻撃の軸となっている南野が、丸橋のクロスフィードを受けると、相手DFをかわして左足でゴール。前半を2-0で折り返すことができた。
しかし、「1点を取った後に受けにまわってしまった」とポポヴィッチ監督も振り返るように、途中、反撃に出るブリーラムの前に手こずる。それでも、今季セレッソでの初出場が初先発となった染谷をはじめ、山下、後半から投入された扇原らを含め、守備陣が粘り強く対応し、相手に得点を許さない。すると、82分には南野がこの日2点目となるゴールを叩き込み、試合を決定づけると、試合終了直前には、フォルランに待望の加入後初得点も生まれた。結局、4-0と大勝したセレッソは、今季のACLで初勝利。勝点を4に伸ばし、勝点5で並ぶ山東魯能、浦項スティーラーズとの差を縮め、上位争いに踏みとどまった。
「非常にいい雰囲気で選手がプレーできたのも、サポーターの皆さんのおかげ。彼らの声援が力になりましたし、これからも一体となって結果を出していきましょう!」と記者会見の最後に述べたポポヴィッチ監督は、改めてサポーターの後押しに敬意を表していた。チーム一丸となった勝利を積み重ねるセレッソは、試合ごとに成長し続けている。

監督コメント

望んでいた結果を手に入れた。勝ち点3を手に入れたことに関して満足しています。結果4-0ということで、自分たちが予想していたより多く点が入った試合になったのは、先制点が早い時間に取れたことが非常に大きかったと思います。ただ、得点をした後に私たちもボールが持てない時間、主導権をにぎれない時間があったので、そこは修正していかなければならない点だと思っています。その流れで、2得点目も入ったわけですけど、その後に、又相手に主導権を渡してしまった部分があったので、次の試合に向けて、そこをしっかりと分析して改善していかなければいけないと思っています。試合を通じて、決められるときに決めることが出来なければ、いったんリードしていても、1点返されれば苦しみ追い込まれるのは私たちです。そういった意味でも流れの中で2-0とリードした後に決定機もありましたし、しっかり次の1点を取らなければいけない試合だったと思います。後は、準備期間としてキャンプからこのメンバーが揃って戦うのは1試合しかなかったので、その中で連係のところに関しては、試合を重ねるごとに良くなっているのは間違いないと思います。そうして、1試合1試合の質を高めていって、次の試合で今日の試合よりも成長した姿を見せたいと思っています。

Q.染谷選手のパフォーマンスについて
A.センターバックに関しては、うちの中で層がそこまで厚くないポジションとなっています。そういった中で、今後のことも考えての起用となりました。染谷に関しても、入り方は少し硬さがありましたが、時間の経過とともにしっかりと自分の持ち味を出してくれたと思っています。非常に良いプレーをしてくれたと思います。

Q.1点を取った後に、非常に危ない場面があった。特に相手の中盤からのスルーパスが何本も入っていた。相手のMFに対するプレッシャーが無かったのが問題とは思いますが、それは試合中に何か改善できなかったのですか。
A.まず入り方に関しては、非常に良かったと思います。相手の選手にタイトに時間とスペースを与えないということがしっかりと出来ていました。しかし、この現象というのは、日本のチームによくあることで、1点を取った後に受けにまわってしまう。受け身になることで、相手に時間とスペースを与えてしまって、アグレッシブさが無くなって、消極的な守備になってしまう。そこでやらなくてはいけないのは、1点を取った後にしっかりとオーガナイズして、積極的に守備をすることを学んでいかなければいけない。そこの部分が足りなかったと思いますし、そういった所はトレーニングで意識してやっていかなくてはいけないと思います。後半の15分を見て頂ければわかるように、しっかりと前からチームで連動して守備が出来ていれば、セカンドボールもうちが全部拾えますし、質の高い攻撃というのも良い守備から繰り出せたと思います。

Q.フォルラン選手をフル出場させた判断について
A.今日は、最初から彼を90分出場させるプランでした。やはり、コンビネーション、連係の部分で彼に時間が必要ですし、この試合では曜一朗(柿谷)とディエゴ(フォルラン)に関しては、最後まで使おうと思っていました。さっき言った連係の部分、コンビネーションの部分でプレーする時間が必要です。曜一朗が1点決めたから最後まで使ったのでは無くて、そういった意味で、連係を深める為の時間が必要といった意味で、最後まで使いました。

また、最後に平日にもかかわらず、多くのサポーターに足を運んで頂いたことに感謝したいと思っています。非常に良い意味でみなさんの声援が力になりましたし、これからも一体となって結果を出していきたいと思います。

選手コメント

■柿谷曜一朗選手
(ゴールは)上手く入ったので良かったです。ホームでしっかり勝つことは大事ですが、まだアウェイがありますので、しっかり勝ち点を持って帰ってこれるように頑張ります。
(前の試合はディフェンス陣ばかり点を取りましたが)そういう試合もありますし、こういう試合もありますし、チームとしてたくさん点が取れたら良いなと思います。
(リーグよりACLの方が燃えるの?)結果としてそう見えるかも知れませんが、JリーグでもACLでも何も意識は変わらないですし、全ての試合に一生懸命頑張ります。

■南野拓実選手
立ち上がりからいい仕掛けができて、チームとしてもすごくいい状態でした。こういった試合を続けていきたいです。
(得点については?)あれだけスペースと時間があったので、決めきらないとという気持ちでした。次の鹿島戦に向けていい形を残すことができました。
(中2日でしたが疲れは?)全然やっていけます。やってて楽しいです。

■ディエゴ・フォルラン選手
ゴールを決めるとスカッとする。徐々に自分のパフォーマンスが上がってきていて、更にお互いをよく理解してきているので、結果がついてきてくれました。
最後まであきらめないで、ゴール前で動き、ボールをとることを考えていました。結果、運よくボールを取れて、狙いどおりシュートを打つことができました。
(サポーターの声は届いた?)何度も自分の歌を歌ってくれていたのはよく聞こえました。本当に嬉しく思います。
サポーターの皆さんの期待にもっともっと応えて、1点でも多くとりたいです。