2015J1昇格プレーオフ
決勝

2015.12.6

アビスパ福岡

中村 北斗 (87')

1

AWAY

FULL TIME

1

0-0

1-1

セレッソ大阪

玉田 圭司 (60')

ヤンマースタジアム長居

29,314

監督コメント

【監督会見①】
https://youtu.be/qI0aV6Y8zzo


【監督会見②】
https://youtu.be/ArZCD2bEhbc


【監督会見③】
https://youtu.be/Ns47xE860Tc



「まず、スポンサーの方、ファン・サポーターの方に応援をいただき、この場、この時間、この試合(J1昇格プレーオフ決勝、J1昇格への今季最後の挑戦権)を与えていただき、本当に感謝をしております。

試合については、選手たちはよく頑張ったし、選手に言ったのは『攻守ともに、切らす(切り替える)時間が何回も繰り返すなかで、その隙を突かれないよう、どちらも考えない時間帯が、頭も身体もないように』ということ。選手はよくやったし、主導権を握って自分たちのサッカーをやり通してくれたと思います。

最後の最後、ほとんど時間がないときに、逆にもう少し試合のコントロールが、全体的な、守備のバランスという意味では、そういうところ(課題)もあったかもしれないです。ただ、サッカーが何が起きるかわからないという意味では、扇原(貴宏)の投入を含めて、試合を安定させながらもう1点取りに行く、集中を切らさずに、というメッセージをピッチのなかに入れた経緯はあります。それが2点目が取れなかったこと、かつ攻守のバランスのところでボールの取られ方が悪いことによって、カウンターを最後に食らってしまったところもあったのですが。ただ、本当に選手はよく戦ったと思います。やはり、こういう試合、こういう攻守の切り替えを続けるなかで、本当の意味の『セレッソの底力だ』というものが少し足りなかった分、こういうことになったというところもあります。またそれを見直し、積み重ねをしっかりチームとして作って、次の目標にしっかりと向かっていくことが大切だというふうに思います」

選手コメント

●関口訓充選手
「勝てなかった。自分たちが4位という結果を招いてしまったせいで、引き分けで(J1に)上がることができなかった。今シーズンの自分たちは、結果がすべてだったと思います。
(Q:先手を取った形は理想的だったが?)
そうですね。自分たちに何かが足りなかったと思うし、1年間しっかりJ2で戦って、チームの基礎を作って(J1に)上がらなきゃいけないというのはあります。
(Q:このメンバーで勝ち上がりたいという想いも強かったと思うが?)
このメンバーで勝ちたかったのもありますし、こんなに大勢のサポーターが来てくれて、自分たちを信じて最後まで応援してくれていたので、非常に申し訳ないという思いです」

●田中裕介選手
「最高の応援をしてくれたのですが、それに応えられなかったのが、本当に悔しいですし、申し訳ないです。ありきたりな言葉しか言えないのですが、今日に限っては、それしか言えないです。
(Q:前半の0-0、後半に先手を取るところまでは理想的な戦いだったのでは?)
点を取って、時間が過ぎていって、相手がFWを入れてきたところまでは、自分たちのペースでやれてはいたのですが…。相手のストロング(ポイント)はセットプレーとカウンターというのはわかっていた。ただ、最後のいちばん大事な時間帯に、相手のその形を引き出させてしまったというのは、やはりボールの取られ方であり、カウンターの受け方であり、最後のマークの外し方であり、やられるべくしてやられた。それに関して言えば、僕らの能力が足りなかったのかなと。それに尽きます。
(Q:夏にセレッソに加わってから、いろいろなことがあったなかでも、最近はチームにいい形ができつつあっただけに、余計に悔しい結果だと思いますが?)
やっている僕らもそうですが、今日すごい応援をしてくれた皆さんのそういう気持ちが入った試合だったので。けれども、アビスパ(福岡)も、これで10戦負けなし(リーグ戦8連勝、プレーオフ1勝1分けで勝ち上がり)ということで、本当にいい形でプレーオフに入ってきていて、その辺はリスペクトしていましたし、そういった意味では今日は相手を讃えなければいけないかなと思います」

●エジミウソン選手
「勝つことがJ1昇格条件だったこともあるが、先手を取れたにもかかわらず、最後に同点にされたことが、今日の結果につながってしまった。
(Q:多くのセレッソサポーターが心強い応援をしてくれていたが?)
クラブにとってサポーターはいちばん大事な存在。彼らの支えに改めて感謝したい。自分たちはJ1に昇格できなかったが、来年のためにみんなやってくれると思うので、またチームを支えてくれればうれしい」

●山口蛍選手
「失点まではうまくできていたし、ロングボールという相手のストロングポイントも、試合を通してうまく抑えていた。ただ、相手のもう1つのストロングでもあるカウンターにやられてしまった。試合を通して守備はできていたけど、失点の場面だけ取られ方が悪くて、全体のバランスが悪くなり、やられてしまった。ただ、最後のシーンに行くまでに、相手も1発で得点まで行ったわけではないから、どこかで潰せるべき場面があったと思う。もっと勝負に徹しないといけない状況だった。
(Q:1点を取った後の試合運びも、決して悪くはなかったと思うが?)
試合のペースはほとんど自分たちが握っていたし、1点取った後も2点目を取りに行こうと思っていた。決め切るチャンスがなかったわけではないから、そこでいかに冷静になれるかどうか。1年間を通して、そこは足りなかったと思う。
(Q:得点場面について)
相手のボランチがうちのボランチに来ていたなかで、タマさん(玉田)が前半から常に相手のボランチの後ろですごくいいポジションを取ってくれた。そこがフリーだったので、うまく使うことができた。
(Q:J1昇格には何が足りなかったと思うか?)
1つではないと思うけど、そのなかでも挙げるとすれば、決め切るところで決め切る、守るところで守り切ること。少し押し込まれた時間帯でクリアが中途半端になったり、FWに入ったところで無理して突破せずに時間を作ってもよかった。もう少し試合運びをうまくできればよかった。でも今日はみんなよく戦っていたと思うし、こういう試合をシーズン通して常にできれば、もっと上の順位で終われたかもしれない。そこは悔やまれる」

●山下達也選手
「一発勝負なので、しょうがないところはありますが…。シーズンを終わっての得失点とか、勝点の違いというのは結構(福岡との差が)ありましたが、それ以上の(内容のある)戦いはできたと思っています。みんな力を出し切った結果なので。しょうがないと思います…。
(Q:試合は狙い通りの形で先手を取れたのでは?)
はい。そこは狙い通りやったし、別にそんなに怖い部分はなかった。なんとか守りきりたかったのですが…。
(Q:先手を取ったあとのディフェンスラインのコントロールについて)
ラインは気にせず、どんどん深みをとってカバーしあおうという感じだった。ラインの高さとかはそこまでは気にはしていなかったのですが、一瞬の隙で(相手に得点まで)行かれてしまいました。(相手の)クロスのときに、時間が止まったような感じだったので、嫌な予感はしたのですが…。ただ、相手に決められた時間もまだあきらめていなかった。
(Q:今日も多く駆けつけてくれたセレッソサポーターについて)
最後まで拍手で自分たちを迎えてくれましたし、本当に申し訳ないですが、選手はサポーターの気持ちとかもみんなわかって精一杯やったので。1年間応援ありがとうございましたと伝えたいです。

●田代有三選手
「立ち上がりから点が入るまで、チャンスも向こうのほうが作っていて、守備の意識も強かったですが、最後の負け方(失点の仕方)は、今年1年戦ってきたなかでのやられ方に似ていた。(この結果は)しょうがないのかなと思います。
(Q:リーグ終盤戦に来ていい戦いができていただけに、もう少し早い段階でできていればという思いは?)
今日は勝てればJ1に上がることができたのですが、1年間通した戦いでは福岡のほうがいいサッカーをしていたし、(順位も)上だったので。ある意味、僕らは挑戦者の気持ちでやって、いい形で試合を進めることができたのですが、最後の最後でああやって追い付かれる場面が今年は5、6回以上あったし、そうやって1年間総括したような試合だったのかなと思います。福岡はJ1に上がるにふさわしい1年間の戦いをしていたのかなと思います。
(Q:今日もスタジアムにたくさん駆けつけ、応援してくれたセレッソサポーターについて)
あれだけたくさんのサポーターが来てくれていたのに、結果を出せなくて、自分自身、力のなさを感じます。ここぞというときに1点取れるような選手になりたいのですが…本当に申し訳ないです。
(Q:個人としてのチームへ貢献度について)
ここでJ1に上がることができれば貢献できたということになるのですが。決勝で負けるのも10位で終わるのも変わらないし、結局は最後に何も残すことができなかった。貢献できた年ではなかったです」

●パブロ選手
「最後までみんなが戦い続けたと思います。個人的には、チームとして相手よりもいい試合ができたとは思いますが、サッカーではそれで勝負の判定が覆るわけではない。福岡はすばらしいシーズンだったと思いますし、最後は負けなしで、それだけの力があるチーム。セレッソにとって難しい試合になるということはわかっていました。
先制して、相手よりもいい試合はできていたと思いますが、福岡は引き分けでもよかったし、1点だけでは我々にも(勝ちを決定づけるには)足りないものがあった。1点取ったからといって、落ち着けるというゲームではないのもわかっていたし。最後にゴールを奪われてしまって、その後は厳しい戦いになってしまった。それでも最後までチーム全員が戦い続けたし、気持ちを込めて闘志を前面に出して戦うことはできたと思います」

●キム ジンヒョン選手
「自分たちは全部割り切ってやることができたと思いますが、そこで運がなかったと思う。ただ、最後の失点のところは自分たちのミスだと思う。それがなかったら失点ゼロで抑えられたのかもしれません。悔しいですが、みんな全部(力を)出し切ったと思います。
(Q:福岡のロングボール主体とするサッカーへの対応について)
山下(達也)は(ウェリントンとの競り合いに)ほぼ負けていなかったし、その周りの選手もしっかりとカバーしてくれて、そんなに危ないシーンもなかった。本当にその1本のシュートだけだったので…。止めたかったです……。
(Q:先手を取ってから、ディフェンスラインが引き気味になったことについて)
1点取ってから下がるのは予測できたし、相手はもっと人数を増やして攻めてきたと思います。あそこでもうちょっとなんとかできなかったのかなという思いはあります。ウチも守備を1人、2人入れて、後ろを固められたらなというのもあった。結果はそうなったのですが…。しょうがなかったと思います。
(Q:チームがリーグ終盤戦からどんどんよくなってきたなか、このメンバーでJ1昇格ができなかったつらさもあるのでは?)
監督が代わってからサッカーも変わったが、みんなもっとピッチで力を出せるようになってきたし、それでチームも強くなったと思います。昇格プレーオフに入って、みんなまた気持ちも一層変わった、強くなったと思います。それがもうちょっと早くできていれば、もっとよかったんじゃないかなと思います。
(Q:最後まで応援してくれたセレッソサポーターについて)
本当に申し訳ない気持ちです。サポーターの前に立ったときには、悲しい気持ちが出てきた。何も言葉が出なくて…。J1に連れて行けなかったし。サポーターはこの1年間温かい応援をしてくれましたし、そのことには本当に感謝しています。来季もセレッソのためにもっと応援してくれればありがたいです。J2ですが、来年、またJ1に上がれるように応援してほしいです」