2016明治安田生命J2リーグ
第4節第1日

2016.3.20

モンテディオ山形

0

AWAY

FULL TIME

1

0-0

0-1

セレッソ大阪

田代 有三 (90')

NDソフトスタジアム山形

12,603

監督コメント

「前半については、風下ということもあり、中盤でのミス、これからスピードアップする前のミスが多かったので、なかなか攻撃のテンションやスピードがアップしなかった。ただ、長いリーグ戦の中で、そういう試合や時間帯もある中で、守備が安定していたことが後半につながった。後半のほうが、ちょっとテンポやスピードは上がった。たとえばサイドを変えるテンポや人を越える動きが、前半よりは出てきた。チャンスの数も増えた。一番大きかったのは、いろんな調子、コンディションの選手がいるが、11人ではなくて18人で戦えたこと。さらに、同じ時間帯にU-23も試合をしている。今日は負けましたけど、一生懸命、頑張っている選手もいる。その中で、18人で勝ちを持って帰れること、チームとしてやってきたことを出せたことが今日は大きい。あとはやはり、決めるべき選手、FWが決めるということがチームの勝敗に直結することを痛感した。田代もメンバーを外れたりしていた中で、自分の調子を上げることをひたむきにやっていたのが、ああいう得点につながった。あとはソウザがあの時間帯で落ち着いて、あのスペースを見ていたことも非常に大きいのかなと思う。
ただ、いつも言うことだけれど、この勝利を忘れて、しっかりとまた、今までやってきたことを次節に出せるように、また明日から準備したい」

Q:後半、1点が欲しい状況で、立て続けに攻撃のカードを切ったが、それぞれの狙いは?
「多少お互いが間延びした中で、勝点3を奪いに行く姿勢やメッセージをピッチに与えたかった。それと、先ほども言いましたけど、田代やその他の選手についても、紅白戦の出来や調子が良かったので、そういう意味では躊躇なく送り込めた。さらにいい競争をして、こういう試合を手繰り寄せられるようにできればなと思う。とは言っても、なかなか(練習での調子の良さを)得点で表すのは難しい中、田代は落ち着いてよく決めてくれた。前線、ボランチ以下、守備の安定があるので、思い切って攻撃の選手を替えることもできた。チーム一丸となって掴んだ勝利だと思う」

選手コメント

●田代有三選手
「(Q:とても冷静でしたが、得点場面を振り返ってください)
ソウザがね、よく見てくれていた。来るかな?と思ったら、本当に来た。トラップして、すぐコースを狙って打とうと思ったら、うまく決まった。運が良かったというか、とにかく良かったです(笑)。
(Q:得点が欲しい状況で投入されて、交代選手を含めて点を取って勝ち切ったことは、チームとしても大きいのでは?)
そうですね。1-0の試合が続いて、今日も1-0で勝てて。チームとしていい守備ができているし、なおかつ点も取れている。もちろん、攻撃陣は2点、3点と取ることが一番ですけど、勝点3を取ることが一番なので、そういう意味ではチームが同じ方向を向いているのかなと思います。
(Q:プレーの中でも、相手を弾いたり、コンディションも上がってきたのでは?)
そうですね。ちょうどこの試合ぐらいに向けてコンディションを上げていきたいなって、キャンプの時からも思っていました。本当は開幕に合わせていきたかったけど、今年は選手も変わった中で、チャンスが来たときに結果を出せる準備をしようということは、いつも思って練習から取り組んでいました。
(Q:古巣の山形サポーターも、田代選手の選手紹介の時に声援を送ってくれていたが?)
うれしかったですね。やっぱり、この土地には思い入れもあるし、成長させてくれたクラブなので。山形に来て良かったという思い出しかないし、違うクラブに行っても、こうしてピッチに立って声援ももらった。選手にとってはうれしいこと。6年経った今でも覚えてくれているサポーターがいることは、本当にうれしいです(笑)」

●茂庭照幸選手
「(Q:守備の我慢が呼び込んだ勝利だと思うが?)
そうですね。まぁ僕たちは攻撃陣を信じていますし、攻撃陣があれだけ守備をしてくれれば、後ろは絶対に(失点)ゼロで抑えないといけない気持ちにもなる。それに、途中から出てくる選手も決してスタメンになれない選手ではない。誰が出てもおかしくない中で、しっかりと自分の役割をこなしてくれている。それが今のチームの強み。舞洲で本当にいい競争ができている。それが結果にも出ているので、チームにとっても自信になります。
(Q:ここまでの3試合に比べると、やはり山形の攻撃は迫力もあったと思うが?)
ただ、逆に僕は今日のほうがやりやすかったかな、という気持ちもある。どちらかと言うと、攻撃が多彩なほうが…。攻撃パターンが絞られていると、どこかで…という部分もある。去年はそれが出ていたかもしれない。ただ、そういう相手にも、今年は山村やソウザが跳ね返してくれている。なおかつ、今日みたいな個が強い相手にも対応できる。どんな相手に対してもしっかりと戦えて勝ち切れているという意味では、チーム力は上がっているのかなと思う」

●キム ジンヒョン選手
「(Q:試合前に話していた4試合連続での完封勝利。韓国代表へもすっきりと合流できるのでは?)
そうですね。代表に行く前に、もう一度しっかりと(失点)ゼロで抑えて行きたい気持ちがあったので、良かったです。落ち着いて、やるべきことをやろうと思っていました。
(Q:ジンヒョン選手も含め、守備陣の球際での粘り強さが光った試合となったが?)
前半が0-0で終わってハーフタイムになった時、『後半は絶対に前が1点は取ってくれるから、後ろは焦れずに耐えていこう』という話はしていた。それで集中できたと思う。それに、大熊さん(清監督)が試合前のミーティングでいつも言っているのは、『11人だけではない。(ベンチを含めた)18人、そして試合に来ていない選手も頑張っている。試合に出る選手は、出ていない選手のこともしっかりと考えてプレーしよう』ということ。交代で入って来る選手もいい選手ばかり。今日みたいに交代で入ってきた選手が点を取って勝てたことは、またチームの自信にもなる」

●松田陸選手
「(Q:しんどい試合だったと思うが、我慢強く守ったことが勝利につながったのでは?)
そうですね。でもアウェイはたぶん、こういう試合になるだろうなとは思っていたので。我慢はできていました。それに、相手もホーム開幕戦で、大熊監督からも『相手はホーム開幕で勢いもある。しのいでチャンスをモノにしよう』という話もあったし、全員でもそういう話はしていました。
(Q:後半はアグレッシブに攻撃に出る姿勢も出ていたが?)
後半は点を取りに行くしかなかったので、そこはリスクを冒してでも行かないといけないとは思っていました。
(Q:0-0で試合が進んで、引き分けで終わるのと勝ち切るのとでは全然違う?)
そうですね(笑)雰囲気は全然違う。アウェイで3勝して、自分たちDFラインも失点ゼロで抑えて、自信にはなっています」

●山村和也選手
「守備の選手がしっかりと集中して守って、前の選手も結果を出してくれた。結果、1-0で勝つことができて良かったです。
(Q:その意味では、チーム全体での信頼関係が築けているように思うが?)
そうですね。今日は(田代)有三さんが点を取りましたけど、最初から出ている選手、交代で入る選手、全員に得点を取る能力がある。攻撃陣を信頼しているので、しっかり守れば、1-0でも2-0でも勝てるのではないかなと思います。
(Q:4試合連続で1-0での勝利という経験は、鹿島時代を含めてありますか?
いや、どうですかね?(笑)。たぶん、ないですね。でも、(点を)取るところでもっと取れれば、チームも楽になりますし、2点目を取ればまた違う流れにもなるので、そこは修正して次につなげていきたいです」

●柿谷曜一朗選手
「(Q:4試合連続で、1-0で勝ち切った試合となったが?)
スコアは気にせず、勝ちという現実だけを受け止めたい。もちろん得失点差は大事ですけど、勝点を積み重ねていく上で、1-0でも2-0でも勝点は3なので。そこは大事にしたいです。
(Q:途中交代の田代選手が決めたことで、チームとしてもまたひとつ、一丸を示せたのでは?)
個人個人、思うところはあると思うけど、ただ、チームとしてJ1に上がるという1つの目標に向かって共通意識を持ってやっていることは間違いない。誰が出ても攻撃の形は崩さず、今日の勝利は(田代)有三さんのおかげでもあるけど、途中までリカ(ルド・サントス)があれだけ真ん中で頑張ってくれていたことが最後に点につながったことも事実やし、クニくん(関口訓充)やサイドの選手が生き生きとプレーできるのもブルーノ(・メネゲウ)が脅威を与えていたからだとも思うし。チーム全員で戦っている実感は僕自身あります。ベンチにあれだけの選手が控えているので、俺らも最初から全力でやれます。こっちに来られなかった選手、体調を崩しているタマさん(玉田圭司)も含め、全員で献身的に1つになって戦っている。もちろん、内容も良くしていかないといけないし、僕個人としても今日のように決め切らないといけない場面で決めないと、勝てない試合も今後出てくる。チームとしても個人としても反省することはある中で、今は結果にこだわって勝点3を積み重ねている段階。これからもっともっと『セレッソを倒そう』という気持ちで相手に警戒されていく中でも、僕らは受けて立つのではなく、今まで通り目標に向かって進むだけ。やることは何も変わらないと思います」