2016明治安田生命J2リーグ
第16節第1日
2016.6.4土
セレッソ大阪
柿谷 曜一朗 (10')
松田 陸 (90'+2)
2
HOME
FULL TIME
3
ヤンマースタジアム長居
1-0
1-3
カマタマーレ讃岐
馬場 賢治 (77')
藤井 航大 (80')
西 弘則 (90'+4)
ヤンマースタジアム長居
18,002人
監督コメント
選手コメント
●柿谷曜一朗選手
「今日は勝たなあかんかった試合。悔しいです…。反省点どうこうよりも、(退場者が出て)1人いないからとかも関係なく、俺らは勝たなければあかんかったから。それができず、非常に残念です。
(Q:悔やまれるのは後半の1対1のチャンスを外したところか?)
それもありますし、僕が決めていればと思うのも大事だが、決めていても勝てるか負けるかわからないような状況で、90分通した最後、チームとして相手のほうが得点が多かった。それは取り返しもつかないこと。ただ、あのプレー(だけ)を悔やんでも仕方のないこと。90分通してのプレーを考えたとき、10人でも11人でも、みんな最後のところで足は動いていたと思うが、(最後まで)踏ん張れなかったというところもある。もちろん、ホームで負けたのは悔しいこと。次の試合に向けて、修正して臨まなければいけないと思います」
●松田陸選手
「1人少なくなったからといっても、失点してしまってからちょっとあわててしまって2点目を取られたことがよくなかった。一時は追い付いたが、最後にまたやられて、悔しいです…。
(Q:前半、先手を取ってからの試合の進め方について)
ちょっとうまくいかなかった…。自分たちの時間が少なくなって、あわてて前に運びすぎたかなというのはありますし、もっと自分たちの時間を作って、ゆっくりボールを保持しながらサッカーを進めていければよかったのかなという思いもあります。
(Q:アディショナルタイムに決めたゴールについて)
追い付くことしか考えていなかったので。あそこに飛び込もうと思っていました。
(Q:この一戦をひきずらないことが、次節以降に大事になるのでは?)
連戦なので、気持ちを切り替えて、次の試合は絶対に勝たなければいけないと思います」
●清原翔平選手
「最初、いい形で点は入ってはいましたが、セカンドボールだったり、結構相手の圧力を受けてしまった部分があったかなと思う。相手が(プレッシャーを)かけてきているところを、もうちょっとひっくり返すプレーがあってもよかったかなと思います。もうちょっと点差を考えてプレーすべきところがあったのかなというところと、もう1点、2点を取りに行く姿勢だったり。結果として、2点目を取り切らないと厳しい展開になるというのは多々あるもの。これをしっかり教訓にしていかなきゃいけないと思います。
(Q:この一戦をひきずらないことが、次節以降に大事になるのでは?)
ひきずっていても仕方ないと思うし、42試合終わったときに自分たちがしっかりとJ1に上がれる位置にいなければいけないと思うので。そこを目指してやるのみだと思います」
●ブルーノ メネゲウ選手
「この試合結果について、個人的にはすごく悲しい。自分たちとしては、ボールも動かせていて、ゲームも支配できていたと思う。ただ、後半は相手もどんどん(前がかりに)来る感じになり、タカ(扇原貴宏)が2枚目の警告を受けて退場処分になり、残念ながら1人少なくなってしまった。そうなると、チームとしても厳しくなってしまう。同点までは追いつけたが、残り1分でやられてしまった。残念ながら、これもサッカーとしか言いようがない…。
(Q:この一戦をひきずらないことが、次節以降に大事になるのでは?)
今日の試合はもう過ぎたこと。次の試合を考えていくしかない。アウェイでここから2試合あるが、今回の試合は忘れて、残り20試合以上あるのだから、下を向かないこと、顔を上げて戦うことが大事になる。ただ、ホームゲームでこういうことをしてしまってはいけない。ホームではやっぱり勝たなければいけない。そう考えると、次の試合は本当に大事であり、これからも大事になってくる」
●橋本英郎選手
「僕個人としても、あまり流れがよくなかったのかなと。試合に入る前に(交代予定だった扇原貴宏選手が)退場してしまったり、試合に入ったあとにすぐ失点しまったり…。仕方ないことなのですが、なんとかそういった流れを変えなきゃいけないです。
(Q:失点シーンなど、讃岐にかなり中央に寄せられていたイメージもあったが?)
失点はセットプレーの流れだったと思うが、ボールが相手にこぼれて、フリーで(ゴール前にクロスが)上がっちゃったので、どうしてもそこでマークを捨てて(プレッシャーをかけに)行くところができなかった。あと、ゴール前でのマークがきちんと付けていたかどうかというところも、ずれていたみたいだった。
(Q:同点に追い付いた状況で、その後も含めてパワープレー気味に点を取りに行ったが?)
攻めに行くという感じで、ピッチ上の、特に前の選手だったりはそういう発想もあったと思うし、その辺は仕方ないことだと思います。最後、ボールを奪われて、完全に崩されて点を取られたというよりは、僕らの前でシュートを打たれているので止めるチャンスはまだあったと思いますが、その辺がもったいなかったと思います」
●丸橋 祐介選手
点を取ってからは多少相手も前掛かりになって来たので、その中でちょっとドタバタしてしまった部分もあった。そこは修正する部分かなと思います。中途半端にディフェンスで取りに行き過ぎたので、そこがアカンかったのと、チャンスは作れていたので、そこで決めきれるかどうかというところかなと思います。ちょっとズルズルディフェンスラインを下げすぎたかなというのもあります。ボールホルダーに中途半端に行ってしまったからズレてズレてというのもあったのかなと思います。
声はかけないながらやってはいましたが、最後まで上手く行かずに終わってしまった。
(Q:山口戦と共通した負け方のようですが?)
失点してからドタバタしてしまうというのを如何に少なく、なくしていくかというのが大事だと思う。このままだと去年と一緒だから、もっともっと一人一人が自覚を持って意識を変えていかないといけないなと思います。
(退場した扇原選手には声をかけた?)はい。仕方ないと思うので、また違う選手が出ると思いますが切り替えてやって行きたいと思います。
●山下 達也選手
タカ(扇原)が退場するまでにセットプレーが続いて、やられたという辺りでバタツキがあったのかなと思います。映像を見てみないと分かりませんが。セットプレーからのセカンドボールとかでやられている場面が今日も2点。最後の3失点目は、やるかやられるかで仕方ない部分もありますが、そういう部分での集中力と守り方を考えて行かないと、1つ守ったあとのもう一個を集中するという確認のところを更に向上していかないといけないと思います。
●山村 和也選手
1点取ってから自分たちのミスで相手のリズムにしてしまって、そこから上手くリズムを取り返すというところまで行かなかったと思います。
僕たちもミスがあったと思いますが、相手が取ったボールを早く前線に当てる中で、そのセカンドボールをボランチの僕たちやサイドの選手が上手く拾えなかったのが上手くリズムに乗れなかった所かなと思います。
讃岐の選手はワントップの木島選手に当てるプレーを狙っていたと思うので、そこのところでもう少し上手く対応していれば、もう少し相手のリズムを僕たちの時間に持って行くことができたのかなと思います。
前半、バイタルエリアのところでセカンドボールが拾えないという状況だったので、僕たちはそこを閉めようとしていたのですが、後半は逆にそれが前を使われるような形になってしまったのかなと思う。そこのバランスで誰が行くのかというところと、試合の流れを見ながら、僕たちボランチを含めて他の選手と連動していければ良かったのかなと思います。
ちょっとしたトラップミスやパスのズレというところで噛み合わなかった時に相手に取られて、それが前線に収まるキッカケになったのかなと思います。距離感もありますが、セカンドボールに関して言えば、ボランチが1つラインを下げてセンターバックに近くするのか、センターバックがボランチに対してもう少し高い位置を取るのかというのもあるので、話し合いながら、映像を見直して修正をしていければいいと思います。
●扇原 貴宏選手
冷静じゃなかったといえばそれまでですけど、ペナルティエリア付近までボールを取りに行くディフェンスをしなくて良かったし、自分の判断ミスです。
自分たちでペースを握れるタイミングはいっぱいあったのですけど、攻め急ぎだったり、横パスが多かったり、相手がプレスをかけやすいボールの回し方だったりを、チーム全体で改善したり、相手の逆手を取れるようなゲーム運びというのが必要だなというのを改めて感じました。悔しさはもちろんあります。
https://youtu.be/jNHKBP4vN4g
「これからというときに、アクシデント(累積警告による退場処分)があったので…。ゲームプランとしては、非常に思うようにはいかない試合になってしまいました。ただ、あきらめることなく、よく選手は頑張っていた。最後については、点を取りに行っていましたので。讃岐のカウンターのところでもう少し防げたのではというところもありますが、チームとして3点目を取りに行くというところでは、(結果として)仕方ないのかなと思っています。
たくさんの方々が来ていただいたにもかかわらず、勝利を届けられなくて非常に残念に思います。ただ、ここでもう1度踏ん張り、もう1回やり直して、次の試合に向けて、前向きにしっかり取り組んでいきたいと思います」
Q:讃岐について、戦前のイメージと今回戦ってみた感想について
「10人になって、やり方としてはしっかりやっていたのですが、トップにパワーのある選手が入ってきたことにより、数的不利になったのが今季初めてということもあって、ちょっとばたついたところがあるのかなと思います。ぐっと引いて、相手を引き寄せて(カウンターを狙う)というやり方も、しっかり何回かは練習のなかでやっていたのですが、サイドをあれだけえぐられて、ボールウォッチャーになると、2点目(を奪われることも)あり得てしまう。そこで、サイドを防ぐか、ボールウォッチャーになるところをしっかりと対応しなくちゃいけないと思います。
讃岐は非常に粘り強い試合もやっていて、戦略的に試合をみると、後半以降とか、前半は守ろうとか、いろいろな工夫をしている印象がありました。そのなかで、今日私たちが数的不利になったうえに、センターフォワードにフレッシュな選手が入ってきたことによって、起点を作られたりドタバタしてしまったかなと思います」
Q:数的不利になってから(苦しくなった)という話でしたが、その前に布石として相手にスペースを突かれていたところも見受けられました。1対1になれば、おそらくセレッソのほうが個では強いということもあったと思うが、それをちょっと外されるようになっていた。その要因についてはどう見ていたか?
「今、指摘されたところについて、数的不利になる前段階から、(チームとしては)橋本を入れる直前でした。少しボランチが下がりすぎるというところと、センターフォワードとの距離感のこともあるが、そこのスペースを使われていたと思います。それによって、相手を前に向かせる場面が前半よりも多くなってきたので、そこでボランチを1人入れて、もうちょっと中盤をコントロールして、コンパクトに、というところは考えていました。そこで数的不利になってしまいました。10人になる前から中盤を少し使われてしまったのは今のご指摘のとおりで、そこを修正したかったという思いは非常にあります」
Q:前節いいプレーを見せていた扇原選手について、今節は退場処分を受けてしまいましたが、先発起用したなかでの評価は?
「これについては、いろいろな意見があることで、チームとしても私としても、試合に出た限りは選手のよさを引き出してチームを作らなくちゃいけないと思います。そこで、ブルーノ(メネゲウ)の守備とかも含めて、今までやってきたとおり、1人ではなくグループとかチームで守るというところで、扇原の攻撃のよさを引き出すようなこともやってきたつもりです。その前の質問のとおり、これから夏にかけて、ある程度、お互いにスペースができるのは、後半は仕方のないことだと思います。それ(組織的な守備)を継続的にグループ、チームでやっていくことと、何回かは個を防がざるを得ない場面がサッカーのなかでは出てくると思うので、チームでやるべきところと、個人でのしっかりした1対1での攻守の対応というのは、しっかり見て行かなくちゃいけないのかなと見ています。彼のよさを引き出しながら、今後も使っていくかどうかというのは、これからビデオを見たりコーチと相談して、しっかり見極めていきたい」
Q:負傷や出場停止もあり、ボランチの人数が足りなくなってきているが?
「木本(恭生)がいたり、ソウザもそれほど重傷ではないので。退場処分により次節は扇原が出られないということも含めて、しっかり見極めて決めていきたい」
Q:日本代表戦が前日にあって、たとえば日本代表のハリルホジッチ監督は「川崎フロンターレがすばらしい」と言っている。セレッソは今J2で戦っているが、J1でもトップ(レベル)を狙えるようなチームであり、そこで「セレッソがすばらしい」と言われなければいけないチームだと思われます。
J2でも相手チーム用の対策などはあると思うが、スタンダードとして、J2にいてもサッカーの高いレベルを保たなければいけないというのもあると思われます。そこの部分の兼ね合いというところで、J1に昇格するためにやっていくことと、サッカーのスタンダードを引き上げるためにやっていくことの難しさはありますか?
「目指すサッカーが、ボールを奪うところをしっかりやるとか、コンセプトをしっかりさせたなかで、ただ相手に合わせるわけではなく、選手たちのよさを出すために、たとえばどういう守備だったりラインだったり、ボールを奪うことというのは、そのメンバーで1人が違ってくることで、結構ずれてくるところもあるものだと思います。ただ、そこは全員で守備をして、高い位置でいい取り方をしていくということでは、逆に高い位置でやり続けられれば、昨日の日本代表のようにいいと思う。しかし、それをすることによって、スペースを作ってしまうということであれば、またそれは考えなくちゃいけないと思います。できれば、同じコンセプトで同じことを続けることによって、相手に合わせずに攻守にわたって自分たちが主導権を握ってサッカーをやるということは、しっかりコンセプトを持ってやっていかなくちゃいけない。高さについてはあまり関係ないというか、いい取り方をして主導権を握れればいいですが、先ほどご指摘のとおり、グループ、チームとしてスペースを作られると、ひっくり返されるときが前半よりも(この試合での後半のほうが)あった。そういうところで、今日は自分たちの主導権を握ることのできる『攻守』ができなかったのかなと思います。逆にサッカーというのは、たまたま引き寄せれば、スペースもあることで前を向いてプレーをさせてもらえて、(柿谷)曜一朗とか、もっと決めきれるところも出てくると思う。高さよりも、そのコンセプトをしっかり持って、高い位置でしっかり奪って、奪い方をよくして、ボールを握りながらというサッカーをきちっと目指してやりたいと思います」