2016明治安田生命J2リーグ
第17節第1日

2016.6.8

V・ファーレン長崎

永井 龍 (90'+2)

1

AWAY

FULL TIME

2

0-1

1-1

セレッソ大阪

リカルド サントス (13')

木本 恭生 (90'+4)

長崎県立総合運動公園陸上競技場

5,388

監督コメント

「遠方までサポーターの皆さんにたくさん来ていただいて感謝している。ともに戦えて、心強かった。最後に粘れたのは、そういうサポーターの力のおかげもある。これからも、ともに戦っていきたい。
 このところ、立ち上がりでイレギュラーなことがある中で、今日は(柿谷)曜一朗が少し負傷してしまった。試合の入りで大きなアクシデントはあったが、前半についてはある程度、自分たちのリズムでできたと思う。ただ、後半は少し気持ち的にも守りに入った。初めてJ2のピッチに立った木本(恭生 )にしても、最後は取ってくれたけど、組織として共有する時間が少なくて、(チーム全体の)気持ちも守りに入り、なかなかディフェンスラインも上げることができなかった。かつ、前線も少し試合から離れているリカルド サントスだったこともあって、運動量が落ちた。全体的なミスも多かった。
 ただ、今は結果が必要なので、よく最後は頑張ったと思う。後半の修正点を、メンバー構成を含めて、澤上の使い方やポジションも含めて、考えたい。守りに入った最後の時間のなかでも、攻撃でもう少し起点を作ることができれば、守備の安定も図れる。時間はないけど、そこをしっかり修正して、次の試合(6/12vs岐阜@長良川)に臨みたい」

Q:わかる範囲で、現在の柿谷選手の状態について
「1週間やそこらで(治るケガでは)ないのかなと思う…。(ドクターからは)軽度だと聞いているけど、本人は『少し痛い』と。検査してみないとわからないけど、(全治)何カ月ということではないと思う」

Q:少し試合に入れていない部分も垣間見られた木本選手だが、J2デビュー戦で劇的なゴールを決めた。彼に対する評価は?
「球際の一歩の遅さというか。U-23で鍛えてきたけれど、J2とJ3の差異はあって。自分がボールを刈れるタイミングで取りに行ってファウルになったり、マイボールにならなかったりしたと思う。『アレッ?』と思った場面もあったと思う。彼を入れた狙いとしては、ボールをつなぐこと、チャンスがあれば出て行くこと。そういう意味では、最後の場面はよく出て行ってくれた。彼はそんなにスピードがあるほうではないので、今後、予測とかJ2のスピードに慣れることが大事。ポジショニングや、前を利用しながら自分がインターセプトすることとか。ボランチとしては、そういうことの力を付けていってほしい。ボールを落ち着かせるという意味では、初戦にしてはある程度、慌てずにつなげたところもあるので及第点。ボールを奪うところでは、ソウザがいなくなって、なかなかいいボールの奪い方ができなくなって、全体が少し下がった。かつ、先ほど言った、攻撃の起点が後半はなかなかできなくてラインが下がった。さらに力をつけて、こういうアクシデントがあった試合でも力が出せるようにやってほしい」

選手コメント

●木本恭生選手
「(Q:J2デビュー戦。試合に入った時の気持ちは?)
『守備から入れ』と言われていたので、自分の持ち味を出そうと思った。タマさん(玉田圭司)とかベンチの選手からも、『思い切ってやれ』と言ってもらえた。自分的には思い切って入ったつもりだったけど、始めはうまくいかなくて…。J3でやってきたことを信じてプレーしようと思ったけど、いなされたりして、始めはあまり試合に入れなかった。
(Q:デビュー戦で劇的な決勝ゴールを決めたが?)
いい思い出にはなるけど、1-0で自分が入ったということは、追加点を狙いつつ試合を締める役割だと思うので、失点した時は『ヤバいな』と思った。役割を果たせなかったなと思った。ただ、J3でも思い切って前に出ることもあるので、最後まであきらめずに前に行ったら、いいボールをキヨさん(清原翔平)がくれた。そういう意味ではJ3での経験が生きたと思う。
(Q:決めた後、選手が駆け寄って来た時の気持ちは?)
正直、今まであんまり点を取ったことがなかったので、点を取ると、こういう感じなんだと思った(笑)。あんまり覚えていないけど(苦笑)」

●リカルド サントス選手
「(Q:アクシデントで試合に入ることになったが、その時の気持ちは?)
まず、(柿谷)曜一朗がケガをして残念だという気持ちがあった。自分自身としては、ここ2試合、試合には出ていないけど、ずっといい準備はしていた。チャンスが来たら結果を出せるような準備はしてきた。実際にチャンスが来て、シンプルにプレーしようと思った結果がゴールという形になった。完璧なクロスだったし、完ぺきなヘディングだった。ナイスゴールだったと思う。
(Q:クロスからのヘディングは練習では何度も決めていたが、試合で決まったことは、ご自身としても手応えがあったのでは?)
そうですね。練習もすごくしているし、マル(丸橋祐介)やリク(松田陸)とも、いつも話をしている。今日はすごくいいボールが来た。決めることができて幸せだった。いい勝利だったと思うけど、曜一朗が早く戻って来られるように祈りたい。ただ、曜一朗が試合に出ても出なくても、自分たちは強いチームにならないといけない。今日は曜一朗のためにも全員が頑張った結果、勝利を掴めたと思う」

●松田陸選手
「(Q:1点目のリカルド サントス選手へのアシストについて)
いつもリカルドとはクロスからシュートの練習をやっているので、練習でやっている通り、ピンポイントで合わせることができた。良かった。
(Q:ここ数試合、松田選手のアシストや得点が続いているが?)
やっぱり結果にこだわることは意識しているので、そういう意識が自分自身にプラスになっていると思う。もっともっとチームに還元していきたい」

●清原翔平選手
「(Q:J3でも一緒にプレーしてきた木本選手のゴールをアシストする形となったが?)
そうですね(笑)。ヤス(木本選手)とは、J3でも一緒にやっていたし、彼がずっと一生懸命やっている姿は見てきた。そういう選手が決めて勝てたことは、チームが勝利したことと同じくらいうれしかった。
(Q:試合全体としては、前節と似た展開となり、後半は押し込まれてしまったが?)
前節と同じように先制して、その後、2点目が取れたら理想的ではあったし、そのチャンスもあった。それができなかった時に、ある程度、守備の時間帯は絶対に来る。そこで自分たちが守備でハメる形というか、ボールの取りどころや相手に持たせるところをチームとしてハッキリさせることができれば、耐える時間も少なくなる。攻撃の形もそうだけど、そういう守備の連係をもっと高めていかないといけない。どうやっても守備の時間は絶対に来るけど、その時間を短くするためには、そういう話し合いをしていかないといけない。もちろん、僕たちもこういう試合の後でも浮かれているわけではないし、自分たちでも、課題というか、やられている守備の時間がどうすれば短くなるか、考えながらやっている部分もあるので、そこを早くピッチで表現することができればいいと思う」

●山村和也選手
「前半はいい入りができて、点も取れたと思うけど、後半は少し運動量も落ちて、相手のペースで試合が進んでしまった。僕たちも、もう少しボールを持つ時間を増やすことが必要だった。後半もしっかり自分たちのペースで試合を進めながら、相手の体力を奪って、追加点を取ることを考えていかないといけない。1人ひとりの意思というより、チーム全体でやらないといけない。ボールに対する反応を速くすること、ボールに対して粘り強く行くこと、そういうことが今後、夏に向けて試合を勝っていくためには大事だと思う。
(Q:故郷の長崎での試合。懐かしさなどもあったのでは?)
いろいろな人が試合を見に来てくれてうれしかった。スタジアムは自分がプレーした時から変わっているけど、逆にプロのクラブが長崎にあるんだな、と改めて思うことができた。今日、ここで試合ができて良かったと思う」

●ブルーノ メネゲウ選手
「前半の内容はすごく良かった。ゴールを決めることもできたし、自分にもチャンスはあった。自分のチャンスの場面では、少しボールが逃げてしまった。2点目を決めていれば、もっと試合を早く決めることができた。
(Q:2試合続けて、リードした状態で迎えた後半に、相手に攻められる状態が続いているが、何が原因だと思うか?)
ボールを簡単に蹴ってしまうことが原因だと思う。もう少しみんなが(パスコースに)顔を出して、パスをつないでいけば、内容は改善されると思う。ボールを大きく蹴って、相手が拾って、攻められる展開が続いている。そこまでリトリートしなくてもいいと思う。勝っている時に引き過ぎて、攻めることを忘れている。もう少しチーム全体を前に押し出してプレーすることが必要だと思う」

●ソウザ選手
「(Q:前半と後半で違う試合になってしまったが?)
そうですね。前半はコントロールできていたし、パスも回っていた。後半は相手が負けていたこともあって、前に前に出てきた。自分たちも、後半もう少しボールをキープしないといけなかったけど、簡単に蹴ってしまう場面が多かった。それで相手にボールを渡す展開になってしまった。もう少し勇気を持って、勝っている時こそ、もう少しボールを持ったり、ファウルをもらったり、考えてプレーしないといけない。
 ただ、個人的には復帰できてうれしいし、今日、勝てたことは良かった。これからもチームの勝利に貢献していきたい」