2016明治安田生命J2リーグ
第23節第1日

2016.7.16

ザスパクサツ群馬

0

AWAY

FULL TIME

2

0-1

0-1

セレッソ大阪

清原 翔平 (03')

杉本 健勇 (61')

正田醤油スタジアム群馬

6,986

監督コメント

「前半は主導権を握ってゲームができました。ただ、(先制点の後の)ああいうチャンスを決め切れないと苦労するかなという流れもあったなか、J2リーグ初出場となった(丸岡)満の攻守の貢献度も高く、締まった試合になったと思います。満に関しては、前半の何本かあったこぼれ球を決め切るようになると、さらに存在感は増すかなと思います。ただ、初戦にしては守備でも効いていたし、ボランチが助かった場面もあったと思う。得点場面は違いましたけど、後半のカウンターにも顔を出している。走れることは、このリーグでは非常に大切なところかなと感じました。
 過密日程ですが、後先考えずに全員が1試合に集中してやっていくことが大切だと思います。今日もアウェイにも関わらず大勢のサポーターの方が来てくださって感謝しています。どちらかと言うとホームで勝点が取れていないので、ホーム・アウェイとも、サポーターとともに勝点を取れるようにやっていきたいと思います」

Q:お話にあった丸岡選手ですが、前半のチャンスについては多少気負いも見られたのでは?
「そうですね。ただ、キヨ(清原翔平)もそうなんですけど、あそこに行くこと自体、能力があるということ。あそこに行けない選手は、J1でもJ2でも点が取れない。あの場面に行っていることは評価できます。まあ緊張だったりグラウンド状態だったり、そういうこともあったのかも知れないけど、ああいう場面で決めることができれば、存在感やチームの中での立ち位置も増してくる。
 あとは、後半になってちょっと(ボール)ロストが多くなってきたので、劣勢でディフェンスラインが下がった時に、きちっと時間を作ることが守備から攻撃にもつながる。ボールをつなぐところまでが守備ということでチームとしてもやっているので、つなぎで彼が1試合を通してボールロストを減らすことができれば、さらに厚みのある攻撃ができるかなと思います。今後、もっと飛躍してほしいと思います」

Q:今日の試合を踏まえて、今後も丸岡選手をJ2の中で先発起用できる目途は立ったか?
「今までU-23で鍛えてきた中で、彼が出てきてくれると夏場以降で助かるという意味では、期待通りに力を付けてくれているとは思います。ただ、先ほども言ったように、もっともっと攻守で存在感を示してくれることが大事。この時期にああいうサボらない選手が出てきたことはチームにとっても大きい。セレッソというクラブ自体、全員がそういうプレーを目指しているし、彼に引っ張られて攻守にハードワークするプレーが増えてくれば、チーム力としても向上できるのかなと思います」

Q:Jリーグに復帰して3試合目となった山口選手ですが、今日も安心感というかすばらしいプレーだったと思います。彼が入ってきたことによる変化をどう感じていますか?
「今のご指摘の通り、違うなというか、違いを見せているところはあると思います。今、チームが目指している、奪ってからつなぐところまでが守備という意味では、触る回数が多い上にミスの回数が少ない。ちょっと格の違いがあるのかなと思います。守備のアプローチにしても、ボールが行ってからではなく、ボールが移動している時にアプローチをかける速さは図抜けている。若い選手やチーム全体がああいうプレーを学ぶことができればと思う。前半はチーム全体でできていたけど、後半になっても山口は守備の読みというか、アプローチのスピードが落ちない。ボールが移動している時にチーム全員がああいう守備(アプローチ)をできるようになれば、攻撃につながる守備になると思う。1人だけ抜けている部分はあるかなと思います。さらに、後半の(全体が)疲れた時に、山口が前に出て行ってフリーな場面があったんですけど、彼が出て行った時にチームがうまく使ってあげることができたら、チームとしても相手に圧力がかかるのかなと思います」

選手コメント

●丸岡満選手
「(Q:J2デビューとなったこの試合を振り返って…)
なぜか緊張はしませんでした。試合の入りで、ワンタッチ目にこだわりました。ファーストプレーやセカンドプレーがうまくいったので、そこでリズムに乗れたと思います。ゴール前にも行けたしシュートも打てたし、最初の流れで、自分の中ではいいスタートが切れたと思います。
(Q:Jチームとしても、いい入りになりましたね?)
そうですね。最初からいいリズムで攻めることができましたし、守備でも前から行くことによって、全体の共通理解で後ろも来てくれて、相手に前を向かせない守備ができたと思います。前半は完全に相手を支配しているとプレーしながら感じていました。
(Q:その中で、ご自身に訪れた2度ほどのチャンスを仕留めていれば、最高のデビューでしたね)
そうですね。自分に2~3回来たので、そこで決め切れなかったことは課題ですけど、チームのコンセプトの中で、監督に求められている運動量であったり2列目からの飛び出しであったりを意識してプレーできたことは良かったと思います。それに、杉本(健勇)選手を始め、たくさんの選手が後ろから声をかけてくれたので、気持ち的にも楽になりました。周りのチームメイトの声に支えられたことで、今日は気持ち良くプレーできたと思います。試合にも勝てて、いいデビューになったと思います。
(Q:ここから夏場の連戦もあります。もっともっとチームに貢献していきたいのでは?)
そうですね。今日はデビュー戦で、後半も30分以上プレーさせてもらいましたけど、まだなにも掴み取っていない。これから掴み取るために、試合はもちろん、練習から結果を残していくことが大切になります。もうすぐ(柿谷)曜一朗選手も戻ってきますし、そうなればまたポジション争いも激しくなる。その中で、与えられた試合でチームに貢献する、チームにプラスになるプレーをしていきたいと思います。今日勝ったことは良かったですけど、そこは心に留めて、次の町田戦に向けて気持ちを切り替えていきたいと思います」

●山口蛍選手
「試合の入りは悪くなかったし、先制点も取れたので、そこは良かったですけど、前半で追加点が欲しかったという気持ちはあります。取れなかったことで、前半終了間際に押し込まれた時間帯もありました。でもそこは全員で跳ね返せたし、失点せずに済んだのは、みんなの最後の頑張りだと思います。
(Q:2点目を取れない時間帯も、攻撃から守備への切り替えは早かったのでは?)
そうですね。比較的早かったと思いますけど、1発でピンチになることもあったので。前半は、もっと裏に抜ける選手がいれば良かったかなという印象もあります。サイドチェンジはできていたけど、足元、足元になってしまうこともあったので。相手が前から来た時は、自分が少し下がってソウザを前に出して3バック気味になる時間帯もあるなかで、自分たちがボールを握れていたとは思いますけど、後半も含めて得点のチャンスはもっとあった。そこは、しっかり決め切らないといけないと思います。2-0で勝ったけど、どこかでアクシデント的に追いつかれる可能性もなくはなかったと思うので、そこはもっと求めていきたいです」

●山下達也選手
「前半からボールを握って守備への切り替えも早くて、後ろは比較的、楽な展開が続いたので、前の選手に感謝したいです。今日に関しては、いい試合ができたんじゃないかなと思います。
(Q:今日は丸岡選手がトップチームデビューになりましたが、後ろからご覧になっていかがでしたか?)
運動量もあるし、技術もしっかりしている。よく走っていたし、良かったんじゃないかなと思います。途中から入ったタマさん(玉田圭司)も含めて、誰が出ても技術は高いし、全員で戦えるチームにしていきたいです」

●杉本健勇選手
「(Q:理想的な時間帯に先制点が取れて、いい入りができたのでは?)
そうですね。前半の早い時間帯に先制点を取れたことは良かったですけど、その後も前半のうちに2点、3点と取れるチャンスはあった。そこで決め切れずに、これでもし追いつかれたら相手に勢いが付くなという感じだったので、後半どうしても先に1点が欲しかった。プレーしながらそう感じていたので、後半のあの時間帯に追加点が取れたことは良かったです。
(Q:杉本選手が決めた2点目は、チームとしても理想的なカウンターだったと思いますが?)
そうですね。今日はカウンターからチャンスは作れていたし、キヨくん(清原翔平)もどんどん前に前に仕掛けることができていた。2点目もカウンターからですけど、毎試合ああいうチャンスは来ると思うので、そこで仕留められるように、もっともっと精度を上げていきたいです。
(Q:J2デビューとなった丸岡満選手は、杉本選手を含め「周りの選手に声をかけてもらって助かった」と話していましたが?)
そうですか(笑)。満は持っている力はすごいし、今日もすばらしかったと思います。ドルトムントでも試合に出ているし、もっとたくさんの人の前で試合もしているけれど、またJリーグの試合の雰囲気は違うと思う。そういうところでなるべくやりやすいように、気持ち良くプレーできるようにと思って、声はかけていました」

●清原翔平選手
「(Q:1点目について振り返ってください)
あの場所はいつも狙っているので、その分、相手より早く触れたのかなと思います。
(Q:前半はある程度、理想どおりに試合を運べた部分もあるのでは?)
そうですね。攻めていたし、先制点の後もゴールを決めるチャンスは3回くらいあったので。その中で、特に(丸岡)満のところに集まってくることも多かったですけど、そこでもっともっと人が関わってシュートチャンスを生かすことができたら、もっと楽な展開になったのかなと思います。
(Q:2点目は見事なカウンターでしたね)
スカウティングで狙っていた形の1つでもあったので、あの時間帯で出せたことは良かったです。最後はゴール前に前線の4人が入って行けていましたし、長い距離をパワーをかけて走れたことが得点につながったのかなと思います。
(Q:0-0で終わった次の試合で2点を取って勝ち切れたことは、3連戦を迎える最初の試合としては良かったのでは?)
そうですね。まずなにより結果を求められていたので、勝ち切れたことが良かった。ただ、内容的にはチャンスの数から見てももっと点も取れたと思うし、改善できることは多い。そこは改善しつつ、3連戦を乗り切りたいと思います」