2017明治安田生命J3リーグ
第34節第1日

2017.12.3

FC東京U-23

ジャキット (01')

原 大智 (88')

2

AWAY

FULL TIME

1

1-0

1-1

セレッソ大阪U-23

西本 雅崇 (89')

駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場

6,338

監督コメント

「まず今季のJ3の最終戦、アウェイまで来て下さったサポーターの皆さんの前で勝利を届けることができずに残念に思っています。試合に関しては、非常に特別な雰囲気の中、若い選手が、立ち上がりからその雰囲気に飲まれてしまったなというところが、このゲームの全てかなと。ハーフタイムに、もう一度、意識を確認しながら送り出して、後半に関しては我々の出したいサッカーがやれて、非常に良かったと思います。ただやっぱり、我々としては、押し込んだ中での最後のクオリティーという部分で言えば、年間を通して課題が残ったかなと思っています。そういった部分も来年にまた生かしていきたいなと思います。最後になりますが、1年間、我々にチャントを送って下さったサポーターの皆さん、本当にありがとうございます。感謝の気持ちでいっぱいです。そういった気持ちに応えることができるような選手に育てていきたいなと強く思います」

Q:今季の総括をお願いします。
「中断期間前は、結果としては、サポーターの皆さんにお伝えすることができませんでしたが、日々のトレーニングとゲームを重ねていく中で、個々の成長は見て取れたと思っています。若い選手が昨年より増えて、16歳、17歳の選手が主力で頑張ってくれて、今日の後半のようなゲームが、少なからず中断期間明けからは表現できるようになったということでは、成果もあったと思っています。ただですね、もう少しスタートの時点から高いアベレージで、いいパフォーマンスが出せるように、現状を最低限のところとして、来年また積み上げていきたいなと思います」

選手コメント

茂庭照幸選手
Q:石川直宏選手の引退試合に出場された率直な感想は?
「まずは、苦しい状況で俺を出してくれた大熊裕司監督に本当に感謝しています。チームメートにもね、本当は攻撃的な選手を入れるべきシーンではあったんですけど、それも申し訳ないなと。気持ち良く送り出してくれたチームに感謝したいです」

Q:石川選手が出場した後、スタンドのFC東京サポーターから茂庭選手のコールもあって、ああいうのは公式戦で初めて聞きました。
「そうですね(笑)まぁでも、さっきも言ったように、申し訳ないっていうね。『俺じゃねぇんだよな、今は』っていう(笑)0-0ならともかく。『俺じゃねぇな』とは感じていましたけど、大熊裕司監督が腹を決めてくれたので、その気持ちに応えようと思い、ピッチに入りました」

Q:試合前のアップの時からFC東京サポーターからのコールも多かったですし、嬉しさもありましたか?
「それはもちろん、ありますよ。懐かしいなーという感じでしたね(笑)」

Q:石川選手の引退が発表された時は、「引退する日が来るまではお疲れ様は言わない」という話でしたが、実際にこういう日を迎えて、何か言葉はかけましたか?
「いや、まだね、『本当に引退すんのかな』という感じです。『やれてんじゃん』って。なので、今度会うとき『撤回してもいいんじゃない?』っていう話はします。まだ『お疲れ様』とも言っていないし(笑)なんか、そういう気分になれないです。『ホントに辞めんのかな?』って。顔もスッキリしていたけど、引退を決めたからスッキリしてんのか、こうやって久々にピッチに戻って、『やっぱ、現役っていいよね』って思いでスッキリしたのか分からないし。本人も、もしかしたら、これだけ(引退セレモニーを)やって『やっぱりやめた』とは言えない状況なのかなと。来年の始めに『やっぱり、やります』ならいいんじゃないのかな。来年が開幕した時に、『やっぱり、サッカーやれませんでした』となれば、『お疲れさんでした』と言うかも知れないけど、もしかしたら、『来年の開幕にあいつ、いるんじゃねぇか』っていう。そんな感じですね。気分的には(笑)」

Q:こういう舞台で対戦できたことは、お互いにとって良かったですね。
「そうですね。チームに(帯同を)お願いして、それを『よし』としてくれたチームに感謝したいと思います」

西本雅崇選手
Q:独特な雰囲気がありましたが、今日の試合を振り返ると?
「雰囲気に飲まれたのか分からないですけど、立ち上がりのところが勝負を分けたのかなと思います。最初の得点で、気持ち的にも相手は余裕を持ってプレーすることができたと思うので。その差は前半、出たかなと思います」

Q:試合の入りで悔いが残る?
「そうですね。0-0で行けたら、僕らも我慢して、『1点取れば』という気持ちになりますし。そういうところで先に点を取られて、そこが痛かったと思います」

Q:後半は持ち直して、自分たちの時間帯やシュートの形も作れていたが?
「前半は、結構、相手に回されて、ストレスもあったので、そこを修正して、途中交代の選手も入ってリズムが変わったところで仕留めたかった。そこで仕留められずにまたやられたのが、今日はすべてだったかなと思う。そこでもし仕留めていたら、流れはこっちに来て、また1-1にして、『また1点を取ったら』という状況に持ち込めた。試合運びはまだまだ課題だと思います」

Q:2年目のJ3が終わりましたが、個人として、今年はどういった1年になりましたか?
「J3に出て、たくさんの経験を積めたので、これは次に絶対につなげないといけないし、トップチームで試合に出られるように、今日の試合もまた反省して、次につなげられるようにやっていきたいと思います」

森下怜哉選手
「すぐに失点もして、立ち上がりは非常に悪かったです。ただ、時間はあったので、『焦らんと、取り返していこう』という声はかけたんですけど、相手にボールを握られて、自分たちの守備もハマらずに、ズルズルと攻撃を受けてしまった。後半は相手も引いたので、僕たちがボールを持つ数は増えたんですけど、そこからの崩しや得点能力は課題かなと思います」

Q:引退試合という特別な雰囲気の中での試合になりましたが、そういった試合を経験して何を感じましたか?
「石川選手の気持ちというか、相手の気持ちに受け身になったという感じはありますし、その勢いにどんどん自分たちが押されて、そこを跳ね返す力を出せなかったなと思います」

Q:森下選手個人としては、今季のJ3にフルタイム出場という結果を残しましたが?
「警告は(出場停止まで)ギリギリだったんですけどね(笑)。出られたことは良かったですけど、トップチームには絡めていないので、そこは悔しい気持ちです。けがなく1年を戦えたことは良かったと思います」