2017JリーグYBCルヴァンカップ/Bグループ
第6節第1日
2017.5.24水
セレッソ大阪
藤本 康太 (11')
1
HOME
FULL TIME
0
キンチョウスタジアム
1-0
0-0
ヴィッセル神戸
キンチョウスタジアム
8,342人
監督コメント
選手コメント
■藤本康太選手
「(ルヴァンカップでの)広島戦 のときもあんな感じ(相手に押し込まれる状況)で守っていて、1回経験しているし、逆に自分たちのペース、自分たちの試合だなと思いながらやることができた。しんどかったとは言え、その点はみんなポジティブに捉えてやることができていましたし、よかったのかなと思います。
Q:先発だけでなく途中出場でも若い選手たちが試合に入ってきました。なにか声掛けとかは?
「特に掛けてはいないですが、(瀬古)歩夢くんにしても初出場でも堂々とプレーしていましたし、(岸本)武流にしても前のルヴァンカップの試合でもそうですが、途中から出てきて前からすごく追ってくれて、後ろは助かりました。ああやって勢いを持って来てくれるのは、すごくいいことだなと思います」
Q:ルヴァンカップの戦い方が確立できている感じはありますか?
「そうですね。本当はもうちょっと自分たちでつないだりしたいんですが、正直、この暑さや湿度もちょっと高かったこともあり、バテる時間も早くて。それならそれなりの戦い方ができていたのかなと思います」
Q:これでグループ首位に立ち、最終戦の結果を待つ形になります。グループステージ無敗(4勝2分)で終えることができましたが?
「相手次第で、そこ(1位通過)はもう祈るしかないですが、負けずに終えられて、次につながる試合ができたかなと思います」
Q:今日は勝たなければ1位通過の可能性がなくなるという状況で、リーグ戦とは違うメンバーで臨んだが、どういう心境でピッチに立ったのか?
「もう『絶対に勝ってやろう』という気持ちがありました。出ている選手はポジティブに捉えて、目の前の試合に全力で1人ひとりが戦っているので、それはいいことだと思う。底上げというか、レギュラーで出ている選手たちを脅かすくらいの感じでないといけないと思いますし、レギュラーで出ている選手もいい成績を収めているので、自分たちもそれに負けないように頑張らなきゃいけないと思います」
■茂庭照幸選手
「ちょっと守る時間が長かったですが、俺らはそういう戦い方をやってきたので、自信を持って守りました。後半に関しては少し引きすぎたなというのはありましたが、結果が大事でしたし、勝ったのでよしとして、もう5m、10mとラインを上げられれば、もう少し前の選手(攻撃陣)も楽だったのかなと思います。そういうところもまた練習から突き詰めながら、またチャンスをもらえればこのメンバーで戦っていきたいと思います。
Q:若い選手も試合に入っていたなかで、最後まで守り切れたのは守備組織がすごく統率されている表れだったのでは?
「そうですね。ピッチのなかでは本当にいい雰囲気でやれていたし、本当にいろんな選手が最後まで戦えていたと思います。本当に最高の雰囲気で、会場もサポーターの人たちがいい雰囲気を作ってくれましたし、厳しい状況が続いていたとはいえ、なんとか乗りきることができました」
Q:試合前にはJ1通算300試合出場達成の記念セレモニーもありました。その試合で勝つことができたのも、茂庭選手にとってもうれしいことでは?
「そうですね。よかったです。最高です!」
■田中裕介選手
「この1-0というのは一番望んでいた結果で、多分みんなが試合前に思い描いていた展開だったのかなと。それがこういうふうに形になった、今日は本当によかったなと思います。
Q:田中選手が蹴ったフリーキックから生まれた先制点の場面について。フリーキックまでに間があったなか、うまく相手の隙を突きつつチームもしっかり集中して、あのシーンにつなげられたのでは?
「ラッキーシュートっぽいところもありましたが、ヤス(木本恭生)がしっかり折り返してくれたので。ゴールはラッキーかなと思いましたが、でも、(藤本)康太の技術がしっかりあり、あそこでシュートが枠に行くということが大事でしたし、よかったなと思います」
Q:前半、対面する選手をしっかり田中選手が抑えたことで、セレッソにペースを引き込んだように思えたが?
「いつもは逆サイド(右サイド)なのですが、今日は左で、前半はベンチ前でプレーすることになり、今日はどうなるかなと思っていたのですが、全然問題なくやれました。ベンチ前だったし、かなり気合いも入っていたし、球際のところとかもしっかりやることができました。自信もあり、とにかく普通にやろう、それだけを考えてやっていました」
Q:若い選手が入ってきたなかでも、最後まで守備組織がよく統率されていました
「後ろのユニットというのは、モニさん、康太、ヤスなど、ある程度一緒にやってきたなかで、意思疎通は図れている。その前の選手では(秋山)大地がケガしたりというのもあり、今日も新しい選手が入ってくるなど(メンバーが)替わりましたが、後ろがしっかりしていれば前はちゃんと動いてくれる、そういうイメージは、誰が入ってきても(やれる)というのは、やっていて思っていました」
Q:ルヴァンカップでは無敗でグループステージを乗り切り、現時点では1位です。成果をしっかり出せた6試合だったのでは?
「そうですね。始まる前には、この6試合で1回も負けないなんて、やっている僕らも思っていなかったですし。ただ、苦しいアウェイでの戦いを負けずに来たというのは、やはり今のこの順位につながっていると思います。最後、(神戸の最終戦の結果を)待つだけですが、プレーオフステージになったとしても、しっかりいい戦いができるように、いい準備をしていきたいなと思います」
■木本恭生選手
「後半はずっと守りっぱなしというか、そういう展開でしたが、自分たちの本当に勝ちたいという気持ちが無失点に抑えたと思うので、勝ってよかったなと思います。相手のほうが力があるのはわかっていました。でも11人+ベンチメンバーの18人でやれば、相手の力を上回れると思った。そういう意味では1人ひとりが100%以上の力を出せば、今日みたいな結果は出てくると思っていました。本当によかったと思います。
Q:後半、押し込まれるきつい時間帯が続いたが?
「攻め込まれると本当に大変。普通のチームならあそこで1回集中力が切れてやられてしまったりするものですが、今のチームは、周りではベテランの選手たちが声掛けをしてくれて、若い選手は走って、そういったことがうまくいっている。きつかったですが、きついというより勝ちたいという気持ちが本当にあったので、それがよかったと思います」
Q:西本雅崇選手とのボランチでのコンビについて
「(トップチームでは)初めてで、この試合に臨むにあたって本当に難しいところはありました。前半の距離感とかも難しくて、ちょっとうまくいかないところとかもありました。課題でもあるのですが、試合中に改善できる力をつけるのが、もっと大切になってくるかなと思いました」
Q:先制点でのアシストのシーンについて
「ファー(サイド)を狙おうというのがチームにあり、(田中)裕介さんがフリーキックを蹴ったのですが、ファー(にいる相手)はあまり大きくなかったので、中に折り返そうというイメージを持っていました」
Q:試合の入りなど、攻めの意識がよく出ていたが?
「(澤上)竜二が走れてキープできるのは、ずっと(学生時代から一緒に)やっていてわかっているので、竜二の身体の強さだったり裏へのスプリントの力を生かしながら(攻めよう)というのはありました。ちょっと急ぎすぎて、相手ボールにしてしまう部分があったので、あそこをうまく1本つなげれば、もっと効果的に点を取れたと思います。そこは次の試合だったり、今後の練習などでの課題かなと思います」
Q:これでグループ首位に立ち、1位通過は最終戦の結果を待つ形になりますが?
「今日勝たないと1位はなかったので、相手の結果次第になりますが、最終節まで可能性を残せたのは本当によかったと思います」
■西本雅崇選手
「いい相手との試合で、90分通して試合に出場して、あまり攻撃面では自分の特長を出せず、(ボールを)失ってばかりでしたが、結果は勝てたので、そこはよかったなと思います。最初、試合に入る前に、監督から『しっかり戦うように』と言われた。そこはJ3でもやってきていましたし、大熊(裕司・セレッソU-23監督)さんからもずっと言われて来たので、普段どおり、いつもどおりやろうと思って、この試合に臨みました。(水沼)宏太くん、クニさん、モニさん、康太さん、祐介さんたちもみんな一番に僕に声を掛けてくれて、急遽今回ボランチに入ったなかでも、ポジションを取る位置もしっかり声を掛けてくれたからスムーズにやることができたかなと思います」
■福満隆貴選手
Q:J1第12節大宮アルディージャ戦で、J1初出場を果たしたことについて
「点差も付いていたなかでの出場だったけど、それでも、短い時間ではあったとはいえ、何かアピールしないといけないと思いながらピッチに入りました。(J1の)ピッチに立てたことはよかったですが、もっと長い時間ピッチに立てるように、またやっていかないといけないと感じました」
Q:今回のJリーグYBCルヴァンカップ、ヴィッセル神戸戦への意気込みについて
「ルヴァンカップは、勝たないと1位通過が望めなくなるので、ホームですし、しっかり勝って、勢いに乗って、またリーグ戦につなげていきたい。(神戸に対して)気持ちの部分で負けないことが大前提。そのなかでも、自分たちのよさを前面に出して、みんなで最後まで走りきりたい。ホームゲームですし、負けていい試合などないですし。どんな試合でも勝って、そのなかでたとえ1位通過できなくても、その勢いは続くと思うので。1位通過できるよう、まずは勝つことを考えてやっていきたいです」
「本当に大勢の方々に、まず感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
実は、今日のメンバーのことですが、すぐにリーグ戦で神戸との対戦があるのですごく悩みました。2連戦という負担がありまして、もちろん(プレーオフステージ圏内について)確定はしていましたが、今日試合に出ていたメンバーはここまでのいい流れを持たせてくれた選手たちだったと思います。神戸はリーグ戦とあまりメンバーを替えずに出てくるという噂も聞きましたが、そういう選手たちと対戦して、対等な試合ができました。こういう結果を持ってくることができたのは、勝とうとする意思がすごく見えたからだと思います。すごくチームのために献身的に走る、そういうのが心に伝わってくる、そういう試合でした。もちろん相手より実力は少し劣っているところもあると思いますが、でもチームとして戦おうとするその姿はすごくよかったと思います。選手たちに改めて、本当にありがとう、そしてご苦労さまというメッセージを贈りたいと思います」
Q:西本雅崇選手をボランチで先発起用した理由を聞かせてください。また、後半1-0でリードした状況で、瀬古歩夢選手がデビューしました。その起用はかなり大きな決断だったと思います。彼を起用した意図、期待、そして評価について教えてください。
「マー坊(西本)について、実は戦術のところで1ボランチを考えていましたが、やはり今までやってきた2ボランチのほうがヤス(木本恭生)もやりやすいと思いますし、今までやってきたことなのでうまくできるんじゃないかと思いまして、その選択をしました。
瀬古については、僕らが勝っている状況になれば、どういうシステムに持っていったほうがいいかを考えました。僕らがよく1点を決めて勝っている状況で、そういう戦術を選択するときが来たので、その状況からヤスをセンターバックに下ろして、ボランチを3人置きました。その状況はちょっときついと思ったので、2ボランチにもう1回変えました。瀬古は身体的にもすごく強く、ヘディングもよくて足下(の技術)もいいものを持っている。2日しか見ていないですが、でもそういうことがあったので、信じて起用しました」
Q:(リーグ戦前節・大宮戦から)先発メンバーを11人総入れ替えしましたが、ホームということもあったとはいえ、粘り強く戦い勝ちきることができました。今季なかなか負けない試合が多いと思いますが、これだけ選手を入れ替えたり、アカデミーの選手を出したりしても勝てるということについて、その勝負強さの要因をどう考えてらっしゃいますか?
「まずJ1に上がってきて、選手たち全員が(勝利に向かって)やろうとする、その姿が目に入ってきています。そして、このルヴァンカップでほかの(リーグ戦に出ているメンバー以外の)選手たちの動機付けもうまくできてきたと思います。そのなかで試合を勝ち続けていくことで、選手たちもすごく自信を持つことになりましたし、今日の試合、負けてもいいだろうという、そういう安易な考えを持つこともあり得ると思いますがそういうこともなく、最後の最後まで勝とうとする姿を見せて、勝ってくれて、本当にありがたいなと思います。
(勝負強さの)一番大きい要因としては、みんなグラウンドに立ちたい、そういう気持ちが強くて、それが試合にもつながってきたと思います」