2017明治安田生命J1リーグ
第25節第1日

2017.9.9

FC東京

ピーター ウタカ (71')

1

AWAY

FULL TIME

4

0-2

1-2

セレッソ大阪

松田 陸 (11')

柿谷 曜一朗 (44')

杉本 健勇 (79')

杉本 健勇 (85')

味の素スタジアム

36,635

監督コメント

「最近、試合が多かったのですが、勝利を掴むことができず、すごく残念に思っていました。今日、選手たちに強調して言ったのは、『今日はこれまでやってきたように、必ず献身・自己犠牲することをピッチでしっかり表現しよう』ということ。それに関しては、ピッチで出し切ってくれたと思います。なので、この結果につながったと思います。
 そして、いつも大勢の方々が熱い応援と声援をくださってくれているのですが、勝つことができずに残念に思っていましたが、今日、勝つことができてうれしく思います。全選手が『今日はなんとしても勝とう』という気持ちを、ピッチでうまく表現できたと思います。そして、守備から攻撃、全ての面でうまくいったと思います。この雰囲気を持ち続けていくことが大事なことですが、僕らのチームの全選手はやろうとする意欲を持っています。これをシーズンが終わるまで持っていけるように、最善を尽くして頑張りたいと思います」

Q:2点目を決めた柿谷曜一朗選手について。ゴールを含めてすばらしい内容でした。ここ数試合、途中交代も多く不完全燃焼の試合もあったのかなと思いますが、今日を含めて最近の彼のプレーについて、監督はどう見ていますか?
「個別にいろいろな話もしていますが、昔の自分の姿を捨てていこうということも話していますし、どのポジションであっても、チームのために、献身的に、犠牲心を持ってやっていく努力をしていると思います。そこをすごく高く評価をしたいと思いますし、その結果が今日の得点にもつながったと思います。全選手にすごくいい影響を与えていると思います。これからも、もっといい姿を見せてくれると信じています」

Q:日本代表の遠征でサウジアラビアの高温多湿の厳しい環境から戻ってきて、いいプレーを見せた杉本健勇選手と山口蛍選手について
「疲労度がどれくらいなのかわからなくて、少し心配だったのですが、本人たちの意欲的なところが出たと思います。今日の試合、本人たちは疲労があるにもかかわらず、自分が先頭に立って戦おうとする姿勢を見せてくれました。それはすばらしい姿です。チームにいい影響を及ぼしていたと思います。それがこの結果にもつながったと思います」

Q:後半の途中から、山村和也選手を最終ラインに下げたが、その狙いについて
「相手が攻撃の選手を交代で入れてきたので、僕らはまず守備を安定させて、そこからのカウンターを狙いました。そこでチャンスを作れると信じていました。なので、(山村を)早く守備に降ろしました。守備に降ろしたからと言って、僕らが攻撃していなかったわけではありません。僕らは攻撃にも移って、いい形で得点もできたと思います」

Q:相変わらずセットプレーからの得点が多いが、ソウザ選手のキックの精度が高いということか?
「今日、試合の序盤はキックの調子がそこまで良くなかったのですが、最後、筋力の調子が戻ってきて、得点につなげることができました。やはり、キッカーが、決めやすいところに蹴ることで、得点も生まれると思います。僕らはいろいろな得点パターンを狙っていますが、セットプレーもその1つだと思います」

選手コメント

■杉本健勇選手
Q:自身のPKによるゴールは、いい時間帯での追加点でしたね
「サウジ(アラビア)で見ていた時に、ルヴァンカップ(準々決勝第2戦)も、2点差から早い時間帯に1点を返されて、そこからバタついて追いつかれたところもあったので、今日は後半もしっかり入ろうと話していた。1本危ない場面があった以外は悪くなかったけど、先に相手に1点を決められたので、ここで気を引き締めないとやられると思っていました。次の1点がすごく大事になると思っていたので、いい時間帯に取れたと思います」
Q:PKを獲得した場面では、パスではなく突破を選択しました
「パスの選択肢はなかったですね。前半、切れ込んだ時にパスを選択して、『自分で行かないとアカンな』と思っていたので、あの場面は相手をかわすことしか考えていなかったです」
Q:PKによるゴールは今季初めてですが?
「初めてですね。緊張はなかったけど、最後までどっちに蹴るか迷っていました(笑)。誰が蹴るかとなって、(柿谷)曜一朗くんが譲ってくれました。自分で(PKを)取ったこともあったので、自分で蹴りました」
Q:CKからの自身の2点目のヘディングは狙い通りですか?
「あれは完璧でしたね。僕が完璧というか、ソウザのキックがすごく良かった。ニアが空いていたので、蹴る前にソウザに『ニアに蹴ってくれ』と合図して、ソウザもわかってくれていた。いいコミュニケーションが取れました」
Q:得点ランク1位タイになったが?
「なかなか単独になられへん(笑)。まだ試合も残っているし、チームが勝つことが一番ですし、あと9試合、出し切って、チームの結果も個人の結果も出していけるようにしたいと思います。最後に(3点目の)チャンスもあったので、そういうところを決めることも大事です」

■ソウザ選手
「今日は、すごくいい試合ができました。最高ですね。サポーターに対して、結果を出さないといけないという借りがあったのですが、今日はそれができました。今までも、もちろん全力を尽くしてプレーしていたんですけど、結果がついてこないところもあったので。今日は幸せな気持ちです。自分たちのリズムで試合ができました。
Q:連動した守備もできたように思うが?
「そうですね。今週もいい練習ができましたし、監督の指示もありました。グラウンドでも話し合いながら、コミュニケーションを取りながらできました。これから、もっとよくしていけるようにしたいです」
Q:4点目のアシストについて。CKを蹴る際に、杉本選手から合図があったようだが?
「(杉本)健勇と合図を出し合って、ニアが空いていたので、健勇が先に触ってくれました。僕は日本語もペラペラなので、彼が何を言いたいのかはわかりましたよ(笑)。彼は最近、絶好調なので。最高ですね」

■柿谷曜一朗選手
「勝てて良かったです。1点差になった後、もう1回、突き放せたのが大きかったと思います。(自身の得点は)たまたま、飛び込んだら入ったので良かったです。
Q:水沼宏太選手からのすばらしいクロスでしたね
「俺を狙ったわけじゃないと思うけど、あれだけニアに鋭いボールが入ってくれば、ファーは空いてくると思ったので、飛び込んで決めることができて良かったです」

■松田陸選手
Q:味の素スタジアムでの古巣・FC東京とのプレーを振り返って
「最初は緊張しましたけど、やっていて普段と変わらず、普通にできました。初めてアウェイとして戦って、あらためて、いい雰囲気の中で試合をやっていたんだなと思いました」
Q:先制点は気持ちの表れかなと思いましたが?
「ごっつぁんですね(笑)。あそこは狙えって、(水沼)宏太くんに言われていたので。最初はちょっと止まったんですけど、最後まで走り切って良かったなと思います」
Q:ホームでのFC東京戦 も、水沼選手からのパスを松田選手が決めました
「気持ちが強い2人で点が取れたので、良かったと思います。
Q:途中交代で太田宏介選手が入ってきました。仲が良いと聞いていますが、不思議な感じもありましたか?
「そうですね(笑)。仲良かったので、っていうか今も仲が良いので、やっていて違和感はありましたけど、宏介さんの特長も知っているので、やりやすかったかなと思います」
Q:試合後は水沼選手とFC東京のサポーターへ挨拶に行っていましたが?
「宏太くんと、『どうする?』みたいに話して、『2人で行きましょう』って」
Q:歓声も浴びていましたね
「違うチームに行っても応援してくれていることは、ありがたいですね」

■水沼宏太選手
「僕らは勝てていなかった状況で、今日勝つことができて良かったですし、アウェイで勝つことは僕らにとって大事なことなので、そういう意味では大きな1勝だったと思います。これからも1試合1試合勝っていくことが大事ですし、今日は大量点も取れたので、課題を克服しながら、やり続けるところはやり続けていきたいと思います。
Q:ホームでのFC東京戦に続き、今節も2点に絡む活躍でした
「2点目のクロスは思い通りのボールを上げることができました。誰が触っても入るようなクロスを上げることができて良かったと思いますし、ああいう得点の匂いを漂わせるボールを蹴ることができれば、もっとチャンスも増えると思います。もっともっと、僕の特長をピッチで表現できればいいと思います」
Q:1点目は、松田選手が『水沼選手から止まるなと言ってもらったおかげ』と話していましたが?
「俺はずっと『止まるな』って話していたのに、あいつはあの時だけ止まったので(笑)。走っていたら来るからって。自分は出せる自信はあったので、とにかく止まらず行けと言っていました。サイドバックがああやって走ってくれれば、サイドバックの選手にも合わせる自信があるので、点につながって良かったと思います。今日も、俺と陸で得点につなげることができたので、良かったと思います」
Q:2点目のクロスについては?
「GKとDFの間に速いボールを送れば、どのチームも嫌だと思うので、蹴った瞬間に『絶対、入った』と思って(笑)誰が合わせるにしても入ったと思った。曜一朗が決めたことはチームにとっても良かったと思う。ああいう得点の匂いを漂わせるキックは続けていきたいです」