2017明治安田生命J1リーグ
第32節第2日
2017.11.18土
横浜F・マリノス
ダビド バブンスキー (13')
1
AWAY
FULL TIME
4
日産スタジアム
1-0
0-4
セレッソ大阪
清武 弘嗣 (64')
水沼 宏太 (68')
杉本 健勇 (70')
マテイ ヨニッチ (87')
日産スタジアム
34,153人
監督コメント
選手コメント
■清武弘嗣
「前半は距離感が良くなったんですけど、後半に入る前に、(柿谷)曜一朗が『1点を取ったら、流れは変わる』と言っていたし、選手全員がそう思っていました。それが現実になって良かったなと思います。前半もチャンスはあったけど、コンパクトにやれるところが少なかった。後半はチームとして良かったのかなと思います」
Q:監督は、前半からの修正として「サイドを深く使って中央でチャンスを掴む」ことも挙げていましたが?
「前半は、見ても分かるように、僕は結構、中にいたんですよ。相手が4-4-2で守っていたので、外に張っていてもブロックを作られて、という感じだったので、マル(丸橋祐介)と話して、『俺、中に行くわ』と話して。後半は、マルが『キヨくん、(山口)蛍とソウザの横にいた方がいいよ』と言ってくれて。僕は少し下がりながらボールに触って、そこから前に出て行ってゴールできた。相手は2列目から出てくる選手を掴み切れていなかったと思うので、それがうまくいきました。だから、マルがそういう言葉をかけてくれるのは、左サイドで組んでいてもやり易かったし、いい感じでやれていると思います。(同点ゴールも)
マルがあそこで持って、いい感じで溜めを作ってくれました。チーム全体としても、後半はハードワークできて、うまく点も取れて、良かったと思いますけど、まだまだ満足はできないし、あと(リーグ戦の)2試合、集中してやっていきたいです」
Q:2点目のアシストについては?
「イメージ的には曜一朗に出したんですけど、そしたら(水沼)宏太がいて、という感じでした。宏太を狙って、というわけではないけど、宏太があそこにいるということは、チームの距離感がいいということ。あそこにポンと落としたら、今度は(杉本)健勇がいたり、ということもあるかも知れない。いい距離感でやれていることはいいことだと思います」
■丸橋祐介
「立ち上がりはバタバタしましたけど、後半はしっかりボールも握れたし、4点取れて良かったです。セットプレーから2点取れたのも大きかったですね」
Q:同点ゴールは丸橋選手のアシストでした。
「そうですね。中に切り返した時にキヨくん(清武弘嗣)がスーッと上がっていったので、うまくパスが通って良かったです」
Q:杉本選手に合わせたCKもドンピシャでしたね。
「そうですね(笑)健勇からずっと、『ニアに合わせてくれ』ということは言われていたので、狙い通りでした」
Q:ルヴァンカップでは優勝しましたけど、まだまだ満足していない?
「そうですね。試合前も『残り3試合、全部勝とう』という話はしていました。リーグ戦に集中して臨めたと思います」
Q:扇原選手とのマッチアップを振り返ると?チャンスは作らせなかったと思いますが。
「そうですね。タカには曜一朗くんも激しく行っていたので、そこまでチャンスは作らせなかったですが、あいつのうまさは相変わらずだなと。いい選手なので、頑張って欲しいと思います」
■水沼宏太
Q:試合をしながら修正して、どんどん良くなっていった感じでしょうか?
「修正したというより、僕らの入り方がめちゃくちゃ悪かったので。1点入れられても仕方ないなという感じでした。優勝してからの1試合目で、ああいう入り方をしては絶対にいけないと思いますし、自分たちの甘さなので、そこは課題として見つめ直さないといけないと思います。でも、やっていくうちに僕らのペースになって、一気に逆転まで持っていけたので良かったと思います」
Q:自身のゴールシーンを振り返ると?
「今のセレッソは、ゴール前で何人も関わってゴールまで行けるのが強みだと思います。キヨ(清武弘嗣)がどこを狙ったのかは分からないですけど(笑)ああやって複数で絡んでシュートまで行けたのは良かったと思います。ただ、得点よりも、1点目のキヨに出したサイドチェンジが気持ちよすぎて(笑)左足が調子良かったから、得点も決まったのかなと思います。もちろん、無失点が一番ですけど、1点取られても、今日みたいに4点決めれば勝てるので。もっともっと高いところを目指して、質にこだわってやっていきたいと思います」
Q:失点の場面は得点者のマークに付いていましたが、まさか打ってくるとは思わなかった?
「打って来るなとは思ったけど、一緒にボランチも出てきていると思ったので。でも、ああいう隙を与えてはいけません。今日は逆転できたけど、もっと堅い相手には点を取れない可能性もあるので。失点以外はそんなに怖い場面はなかったので、もったいなかったと思うし、試合の入りは課題として見つめ直したいと思います」
■山口蛍
Q:日本代表の欧州遠征の疲れを感じさせないパフォーマンスでしたが?
「自分がどう、というより、チームとしてうまく戦えたと思います」
Q:立ち上がりは重さがあった?
「やられる感じはなかったけど、パスのズレやイージーなミスは多かったので。攻撃にしても、回してはいたけど、最後の部分でミスが出てしまった。でも、良くなると思ったし、みんなそんなに焦ってはいなかったです。ポジティブに捉えていたし、ハーフタイムにもそういう声を掛け合っていました」
Q:この勝利で、またACL出場権獲得も近付いてきたが?
「今日、勝つと負けるでは全然違ったし、直接対決で勝てたのは大きいかなと思います」
Q:今節の勝利を呼び込んだ自信という意味では、ルヴァンカップの優勝は大きい?
「もちろん、優勝したという自信はあるけど、逆に言えば、その優勝でみんな満足してしまう、という悪い方に向かう可能性もあったので。そういった意味では、みんなしっかりと次に切り替えて今日に臨めたことが、今日の大きな勝因だと思います」
Q:ルヴァンカップ決勝ではチームとして勝負強さを示して、今日は攻撃でもボールを持てて、いい崩しもいっぱいあった。両面での良さを出せている?
「そうですね。今日は比較的、ずっとボールを持てていました。ボールを持っていると守備に回る時間も短い。奪われた後の切り替えも速くて、相手にシュートもあまり打たせなかったと思います。後半はいいゲームができたと思います」
■杉本健勇
Q:バースデーゴール、良かったですね!
「ありがとうございます(笑)チームが勝てたのが良かったです」
Q:得点場面を振り返ると?
「マルくん(丸橋祐介)に、前半からずっと『ニアにくれ』と言っていたので(笑)本当に、最高のボールでした」
Q:日本代表での悔しさもあり、ゴールをすごく渇望していたと思うが?
「そうですね。でも蛍くんは2試合ともフルで出て、今日も出て走って、本当に凄いと思ったし、僕は全然(代表では)出ていないけど、今日は自分の思うように体が動かなくて…。まぁでも、こういう悪い時でも点を取ることや結果を残すことをテーマに今日の試合に入ったので、そういった意味では一つ取れたことは良かったし、先制されてもチームが焦らず、落ち着いてできたことが良かったと思います」
Q:やはり少し体は重かったですか?
「あまりそういう意識はなかったんですけど、試合前、蛍くんに『たぶん、今日はお前、体が動かないから、最後のところ、ゴール前だけ頑張ってくれ』と言われて、そこから急に重くなりました(笑)じゃあ最後だけ頑張ろう、と思って(笑)自分が代表に行っている間も(セレッソで)頑張っている選手もいるし、その中で、帰ってきてすぐ使ってもらっているからには、『結果を残さないといけない』という気持ちでした。チームとしても、失点場面はもったいなかったけど、ハーフタイムに『まず1点追いつけば必ず逆転できる』という話をしていたので、プラン通りです」
Q:一つの目標にしていた20点に到達しましたが?
「15点くらい取ったあたりから、20点は一つの目標にしていたので、通過点としてクリアできたことは良かったですけど、まだ2試合あるので。1番になりたいし、2番だったら、ベッタ(一番下)と一緒だと思います。(興梠)慎三くんも(小林)悠くんも、みんな同じ気持ちだと思うので。まぁ楽しみにしていて下さい(笑)」
「僕らはルヴァンカップで優勝した後の初戦になりましたが、大勢の方々から、もう一回、力を与えていただきました。今日、スタートは良くはなかったんですけど、後半は選手たちも盛り返して、うまくいく部分が多く見られました。選手たちは最後まで諦めることなく、落ち着いてプレーしたことで、こういう結果も得られました。選手たちにとっては、カップ戦を優勝したことで大きな力になったと思います。その経験をこの試合で生かして見せてくれたのではないかなと思います。リードされても立て直していく姿もすごく良かったですし、僕らのチームにはなかったことができて、振り返ってみればすごく良かったなと思います。これからリーグ戦は2試合残っていますが、僕らの手で3位以内を確定できる土台を作ったと思います。残り2試合で、しっかりACL出場権を獲得したいと思います。選手たちも、今日の試合でもその気持ちを表現してくれましたし、十分、可能だと信じております。本当に大勢の方々から大きな力をいただきまして、これ以上ない嬉しさがあったので、これからも感謝の気持ちを返していきたいと思います」
Q:「前半の入りは悪かった」というお話がありましたが、後半は内容も良くなり、4得点で逆転しました。ハーフタイムに選手たちに何を伝えましたか?
「前半も、失点シーン以外は相手にチャンスを与えたとは思いませんが、内容的に見ると、(攻撃で)中央ばかりにこだわっていたので、打開していくのに単純なパターンになってしまったのではないかと思います。後半からは、『サイドの深いところまで進入することができれば、中央でチャンスを掴める』という話もしました。連続性を持って流動的に動いたことで、相手は僕らの選手たちを掴みにくくなったのではないかなと思います。そして、重要なのは、前半より後半の方が、決定力が良くなったことです」
Q:前半は清武弘嗣選手がサイドから中央へ行くなど、幅広く動いていました。後半に1得点と1アシストをしましたが、全体的に今日の彼のプレーはどう見ていますか?
「前半は、全体的に力が入り過ぎていた部分があったと思います。ただ、その部分は十分に修正できる選手たちです。なので、キヨ(清武弘、(柿谷)曜一朗、(水沼)宏太、(杉本)健勇、みなで話し合って、うまく修正できたと思います。僕の立場からすると、選手たちは(自分の狙いを)すごく理解してくれています。試合をもっと楽しくやっていけるようにしているのではないかと思います。失点シーンに関しては修正しないといけないですが、今日は全選手が落ち着いて、いいプレーを見せてくれました」
Q:前半の途中から、守備でうまくプレスをかけられるようになって、相手のリズムを消したと思います。また、会見の冒頭で、「チームにはなかったことができた」とおっしゃっていましたが、具体的にはどういうことでしょうか?
「まず、後者については、セレッソと言えば、(かつては)失点すれば追いつくパワーに劣る、という評価があったと思いますが、今年に入ってからはそういう部分はなくなって、逆転までできる力が付き、成長していると思います。守備については、最初は4バックと中盤4人のコミュニケーションが円滑にできていなかった部分があったので、それで焦れてしまうようなシーンも見られましたが、その部分を修正して、うまく対処できたと思います。それと、皆さんもご覧になった通り、相手より体力的に上だったので、守備も円滑にできたのではないかと思います」