2018明治安田生命J1リーグ
第3節第1日

2018.3.10

柏レイソル

クリスティアーノ (04')

1

AWAY

FULL TIME

1

1-0

0-1

セレッソ大阪

ソウザ (60')

三協フロンテア柏スタジアム

11,091

監督コメント

「たくさんの方に応援に来ていただいて感謝しています。毎回、お話していることなのですが、勝利で応えないといけないのですが、そうできなかったことに関しては申し訳なく思っています。前半の序盤に我々のミスから失点をしてしまって難しくなったのですが、我々の選手も前半から多くのチャンスを作ってくれたと思っています。下がることなく、絶え間なく攻撃もできたと思います。ただ、決定力が落ちてしまったことは感じます。早く同点ゴールが生まれていれば、今日の試合もどうなっていたか分かりません。後半、選手交代によって雰囲気を変えてみようと思いました。どうにか後半の早い時間で得点が生まれました。我々の流れに持って来ることができました。その後もチャンスはありましたが、そういった機会をもっと作っていく必要はあります。そして、チャンスが来た時にしっかり決め切る能力を兼ね備える必要があります。今週、この試合に向けてしっかりと準備してきたと思ったのですが、やはり何か不足している感じはあります。ただし、選手たちは以前のような闘志溢れる姿が戻ってきたように感じます。それが勝利につながれば、もっと自信も生まれるのではないかと思います。結果は付いてきていないのですが、この流れや姿を続けて、そして結果まで全てを結び付けていくことが必要になります」

Q:後半開始からのヤン ドンヒョン選手の投入について、「雰囲気を変える」という理由以外に、戦術的な狙いは?

「(前半は)短いパスが出ていたのですが、相手がDFラインを上げてきたので、ロングボールを使うことによって、相手の深い敵陣に入ることができると考えました。実際、セカンドボールを我々が拾う回数も増えました。それによって、攻撃の回数も増えたと思います。守備に関しては、前半よりコンパクトさは生まれたと思います。途中からインターセプトの回数も増えたと思います。チームとしてのプレーとしては、前半より良くなったのではないかかと思います」

Q:先ほど、「決定力」のお話をなさいました。後半は改善されましたが、前半は決定力の前にパスも回りも遅かったように見えたのですが、早い時間帯での失点による影響なのか、選手がチームのやり方に自信を失っているのか。

「全ての選手が流動的に動くことで、ボールをつなぐことはできるのですが、今日はそれがうまくできなかったと。相手のコンパクトさを揺るがすためには、ショートパスだけでは解決できないことは知らないといけないですし、様々な状況を作れるオプションを作ることが大切です。今年、何度かお話しをしているのですが、(C大阪には)うまい選手は多いのですが、質という部分でもっと発展していかないといけません。質というものもいろいろな要素があるのですが、それを発展させていかないと、楽しいサッカー、そして、よりいいサッカーはできないと思っています。それは、我々のチームだけではなく、他のチームも同じだと思います。そういった状況で、最後に決定的な場面で決めることができるチームが、勝利できるチームだと思います」

選手コメント

■ソウザ
Q:同点ゴールとなったご自身のシュートを振り返ると?

「シュートを打つ瞬間、スペースがあったので、思い切って打とうと思いました。しっかりボールを当てることができたので、良かったです。しっかりと当たってカーブしたので、GKにとっては難しかったと思います」

Q:シュート自体も素晴らしかったですが、打つという判断も素晴らしかったと思います。

「前半からシュートはチャレンジしていたのですが、1回はブロックされて、1回は下を蹴ってしまいました。ゴールシーンに関しては、自分でカットして、スペースがって持ち込めたので、それが良かったと思います。シュートを蹴れる位置に持って行くことができました。ゴールを決めることができるかどうかまでは分かりませんでしたけどね(笑)」

Q:これまで、ああいったシュートは何度も決めたことがありますか?

「ハハハ(笑)今日のようなスーパーなゴールはなかなか難しいよね(笑)(柏レイソルの)GKもすごくいいGKなので、そういったGKから点が取れたことは嬉しいですね」

Q:自身のバースデーを祝うゴールになりましたね!(※8日が30歳の誕生日)

「覚えていなかったです(笑)覚えてくれていて、ありがとうございます!何より、負けなかったことがプレゼントでしたね。二つ目のプレゼントが、自分のゴールです(笑)もちろん、勝利を目指して戦ったのですが、先制されても追いつくことができたことは、チームにとってポジティブな結果だと思います。サポーターの後押しのおかげでもあります」

■ヤン ドンヒョン
Q:どのような意識で後半からピッチに入りましたか?

「負けている状況だったので、同点ゴールを狙いました。ただ、周りとの呼吸という面で、少し合わなかったのかなと思います。練習から合わせていく努力はしているのですが、試合になると違うのかなとも思います」

Q:杉本健勇選手との2トップになり、クロスからチャンスも増えて、セカンドボールを拾う回数も増えたようにも思いましたが?

「そういった部分は良かったと思います。ただ、最後のクロスで正確さは欠けていたのかなと思います。また健勇とコンビを組むことがあれば、より相手に脅威を与えるプレーができるのではないかと思います」

■杉本健勇
「(先制点につながったミスは)しゃあないからね、ああいうこともあるし、あのプレーだけを見ればヨニッチのミスかも知れないけど、今季もここまで頑張っているし、それを俺たちがカバーしないといけない。少し(気持ちが)下がったけど、ハーフタイムを挟んで盛り返したし、もっともっとチームとして早い時間帯に立て直していかないといけない。相手の攻撃はカウンターで、奪われ方であったり、そういったところが悪くてカウンターも受けたので、そこは修正しないといけないし、今季のセレッソで直していかないといけない部分。得点に関しては、俺自身、前半も後半もチャンスもあったので、そこは少し残念です」

Q:ミスから始まった試合ですが、全員で取り返すという気持ちも伝わってきて、しり上がりに良くなっていった、意味のある引き分けだと思うが?

「ああいうサッカーをしないといけないし、ああいうサッカーができれば負けないと思う。一つ勝てば、自信も付く。どんどん良くなる。そういうチームなので(笑)だから早く勝ちたい。負けていないという見方もあるけど、引き分けはダメだと思うから。今日は最後まで自分たちはやれていたけど、勝てなかったので。そこは、次は絶対に勝ちたい」

■水沼宏太
「今日に関しては、ミス絡みの失点で、気持ち的に落ち気味になっても仕方なかったですが、前向きにみんなが守備から『もう一回やろう』と立ち返ってやることができました。応援してくれている方からすれば、歯がゆさとか、たくさんあるかも知れないけど、僕らとしては前向きな内容の試合ができたと思っています。もちろん、アウェイまで来て応援してくれているサポーターに対しては、勝てないと何も意味はないとは思いますけど、またみんなで喜べるための一歩目というか、そういう試合だったと思います。1試合を通して、みんなしっかり走り切れたし、ピンチもみんなで体を張って守って、あとは最後、点を取るだけでした。もちろん、誰も負けたくてやっているわけではないし、勝ちたくてやっています。一緒に戦ってもらえたら嬉しいし、僕らも勝つために何が必要なのか考えてやっています。相手云々よりも、自分たちがどういう守備をして、どういう攻撃をするのか、立ち返ろうとみんなで声をかけて、話をしながらできました。やっぱり、しっかり守備ができれば、取った時に前に出る力は、僕らは(J1リーグでも)トップクラスの力はあると思う。そこで点を決め切れば、もっともっと強いチームになれる。こうやって原点に立ち返れる場所があるので、(今日の引き分けも)気にすることはないと思う」

Q:仰るように、ミスから失点しても盛り返して、内容のある引き分けだと感じたが?

「そうですね。みんなそれぞれミスはあると思いますけど、サッカーはミスがあるスポーツなのは承知の上だし、それをどうミスではなくするかが大事。今日、ミスから失点した、と言っても、ヤバいとなった時に、どこを固めたら良かったのか、どこに帰ればとられなかったのか、そういうことを考えることが重要。そういうスポーツだと思うし、それが仲間を助ける、隣の選手を助ける、ということだと思う。それができるようになれば、間違いなく、僕らは上に行ける。今日は最後に体を張ることができていた。最後に2点目が取れたら良かったけど、一人ひとり、今日はこの2試合に比べても躍動出来ていたと思うし、これがかみ合っていけば、また自分たちの良かった時のサッカーができると思う。さっき、走行距離を見ましたけど、相手より僕らの方が走れている。走れていることは自分たちの強み。そこは忘れてはいけないところ。原点を思い返すためにも今日は良かったのかなと思います。そうやって前向きに考えていくことが大事。『犠牲心を持って』ということをユンさんはよく言いますけど、今日はそれができたのかなと思います」

■丸橋祐介
Q:前後半で攻撃の狙いに変化はありましたか?
「前半は(柿谷)曜一朗くんが出ていて、つなぐことが主体になっていましたけど、後半は(ヤン)ドンヒョンが入って、高さという部分があったので、よりクロスを上げることは意識していました。チャンスにもなっていたので、そこを決め切れれば勝てていたと思うので、その質を上げていきたいと思います」

Q:攻め方のバリエーションが増えてきた?
「そうですね。ドンヒョンもしっかりポストプレーができますし、起点にもなってくれるので、そういった部分では心強いですし、曜一朗くんが出ていたら別の攻め方もあるので、相手にとっては嫌かなと思うので、そこをうまく攻め切ることが大事だと思います」

Q:このスタジアムでは、去年は悔しい思いもしましたが、今季は最後まで戦って同点に追いつきました。
「去年は…そうですね(苦笑)嫌な思い出もありましたけど、あまり考えずに試合に入りましたし、(対面の柏レイソルの)伊東(純也)選手もキーマンになってくるのは分かっていたので、簡単にはやらせないようには意識してプレーしていました」

■柿谷曜一朗
「去年がどうとか、全然関係ないと思う。去年も、やられながらも相手のミスとか、たまたまこっちに運が来た試合もあった。チームとして自信は付いている中で、最後、勝ち切れないのは何か問題があるのかなと思います。誰かのせいにするわけではないし、チームとして1点、2点を取らようが、3点取ればいいし。今日の試合は決定力(が足りない)とか、前の試合は守備(が崩れた)とか、1試合1試合のことをいちいち話していても何も始まらへんし、いいところをどんどん伸ばして(いくことが大事)。点が取れなかったから前のせいとか、失点したから後ろのせい、ではなく、チームとして戦っていく上で、責任を誰かに押し付けることはせずにできると思う。だからこそ、去年があったと思う。勘違いせずに1年間、やっていくことが大事。僕は常々言っていますけど、(去年もタイトルを)たまたま獲れただけですから。俺らが強くて獲ったわけではない。俺らが強いから勝っていたわけではない。それを肝に銘じてやらなアカンと思う」