天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会
4回戦

2018.8.22

セレッソ大阪

0

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FULL TIME

1

0-0

0-0

0-0

0-1

ヴァンフォーレ甲府

曽根田 穣(120')

山梨中銀スタジアム

NaN

レポート

監督コメント

■尹晶煥監督
「ハードなスケジュールの中、天皇杯ラウンド16を戦うためにアウェイに来ましたが、ハードスケジュールの負担はありました。その負担がグラウンドで出てしまったと思います。もちろん、選手たちは意欲を持って戦ってくれましたけど、攻撃に関しても最後のところがうまくいかなかったり、お互いの息が合わないところが見られました。最後までよく頑張ってくれましたが、最後の最後に失点してしまったということは、何かが足りなかったのだと思います。多くの方々に足を運んでいただいたにも関わらず、いい姿を見せることができなくて申し訳なく思います。今日の試合を見ながら感じたのは、リーグ戦に出ている選手たちとの差があるということです。もちろん、疲労感などいろんなことも関わっていると思いますが、いろんな面での差を縮めていくことが大事だと思います。今日の試合で起用した全員を信じてピッチに送りましたし、みんな頑張ってくれましたが、結果が付いてくることはありませんでした。今日の試合で天皇杯は終わりましたが、2日後にすぐリーグ戦があります。精神的にも肉体的にもきつい試合になると思いますが、最後の山場を乗り越えていく必要があると思います。今日の敗戦で選手たちは落ち込まないで欲しいです。試合はまだたくさん残っています。これからも、前を向いて頑張っていきたいと思います」

Q:延長前半の最後に足をつった山下達也選手を後半も前線に残した狙いは?
「本当は入れてはいけない状況だったかも知れません。大きなケガにつながる可能性もあったので。ただ、本人が『やる』という意思を表現してくれたでの、出すことを決めました」

Q:連覇を目指した天皇杯は敗退してしまったが、リーグ戦とルヴァンカップに向けて
「リーグ戦もルヴァンカップも残っていますが、こういうトーナメント戦で負けてしまうと、他のタイトルにも影響してしまいます。この試合をきっかけに、選手たちが感じないといけないことはしっかり感じて欲しい。何が足りなかったのか。しっかりともう一回、考えて、練習で修正してやっていこうと思います」

Q:試合を通して、守備時に両ボランチ脇のスペースが空いているように見受けられたが?
「福満選手と水沼選手がそのスペースをカバーしないといけない立場なのですが、その部分に関しては、うまく機能しませんでした。意欲を持って前線からプレスをかけていたのですが、忍耐力を持たずに前にプレスをかけてしまった部分もあったと思います。十分、相手を止めていましたが、相手に逆を突かれて、チャンスを作られてしまったところもありました」

選手コメント

■キム ジンヒョン選手
Q:ジンヒョン選手の好守もあり、失点ゼロで進めていただけに、最後の失点は悔しいですね。
「そうですね。今日はリーグ戦で出場していない選手たちが出ましたが、頑張ったと思います。今日の試合のために頑張ったと思いますが、残念な結果になってしまいました。しっかり切り替えてやるしかないと思います」

Q:リーグ戦からメンバーを代えて臨んだ中で、ジンヒョンは出場しました。今日、大阪に残った選手や、ベンチで出られない選手の分まで、ジンヒョン選手は役割を果たしたと思います。どういう気持ちでプレーしていましたか?
「丹ちゃん(丹野研太)も昨季からいいパフォーマンスを見せているし、丹ちゃんの分までやらないといけないと思っていました。こういう試合で僕が集中を切らせたり、失点しては、丹ちゃんに申し訳ないという気持ちもありました。今日、丹ちゃんが出ても、いい仕事をしたと思います。そういうことも考えて、今日の試合に臨みました」

Q:今季も優勝を目指していた大会で敗退し、ショックも残るのでは?
「昨季、優勝したからと言って今季も優勝できるものではないですけど、今年も優勝を目指していたので、まだちょっと信じられません。でもサッカーはこういうものだと思います。もちろん、みんな最後まで集中していたと思いますが、あらためて、そういうことの大切さを思い知らされた試合になりました」

■山口蛍選手
Q:120分を通して、ゴールへ迫る回数が少なかったですか?
「そうですね。やっぱり、(リーグ戦とは)メンバーも違うので、リーグ戦と同じようにいかないと思うし、そういった中での戦いも、もう少しあったかも知れません。相手も中を固めて、サイドは空いていたから、シンプルにサイドに持っていって、クロスを上げて中で勝負させた方がよかったかも知れません」

Q:その一方で、守備でのピンチもあまりなかっただけに、最後の失点は悔いが残るのでは?
「PK戦ということも頭にありましたけど、最後、ああいう形で失点してしまった。みんな頑張っていたとは思うので、誰が悪いということはないと思います。相手の切り替えも早かったし、相手を褒めるべきだとも思います。切り替えて、中2日でのリーグ戦、首位の広島と試合があるので、そこに向けてやっていかないといけません。今日の天皇杯の戦い方と、リーグ戦の戦い方は、全く別のモノになると思うので。今日は、自分たちでもっとうまくできたのではないか、という試合でした。あまりにもリーグ戦と同じように攻める意識が強すぎたところは、もったいなかったと思います」

Q:チームとしては、昨季優勝した大会で、「今年も」という思いはあっただけに、喪失感も残るのでは?
「そうですね。もちろん今日のメンバーで勝ち上がりたかったし、来ていない選手も含めてそういう思いが強かったから、ここで負けてしまったダメージは残ると思うけど、それをリーグ戦に引きずってはいけません。今はリーグも混戦ですし、一つでも負けると順位も一気に下がってしまう。リーグもやっと波に乗れてきたので、引きずらずに戦いたいです」

■山下達也選手
Q:延長後半は足をつらせてのプレーになりましたが、どういった思いでプレーしていましたか?
「申し訳なかったですね。つらずに戦っていたら、最後まで守り切れたかも知れません。ただ、つってしまったことは仕方ないので、前で、ディフェンスを一人でも自分に付けたら周りは空くので、そういう思いで最後はプレーしていました。いないよりはマシだと思ったので、チームに迷惑はかけましたけど、残って戦いました」

Q:全体を通しては、しっかり守れていたと思いますが?
「前半、ミスから少し危ない場面はありましたけど、うまく守れているシーンの方が多かったので、ここで負けてしまったのはもったいないですね」

■オスマル選手
Q:攻撃でシュートまで行く回数が少なかったですか?
「そうですね。ピンチというピンチはなかったのですが、いいチャンスも作れませんでした。ただ、それは前の選手のせい、というより、後ろからいいパスを出せなかったことも原因だと思います。もっと距離を縮めていい攻撃ができればよかったのですが、少し全体が遠くなってしまいました」

Q:辛い敗戦ですが、リーグ戦にどう切り替えていきますか?
「サッカーのいいところは、試合が続くこと。しっかりとリカバリーして、頭の準備もして、次に切り替えていかないといけません。もちろん、今日の試合で足りなかったことを分析して修正することは大切です」

■安藤瑞季選手
「厳しい展開になって、あまりゴールチャンスがない中で、個人としては得点を取りたい気持ちはあったのですが。ポジションも、最後はサイドになって、守備から攻撃に出て行く感じになったのですが、もっと力があれば、ゴールに迫れたと思います。攻撃のテンポやコンビネーションは少なく、ゴールを脅かせる状況はなかったので、そこはもっと力を付けていかないといけないと感じました」

Q:チームとして、気持ちは入っていたけど、攻撃の形を作り切れなかったですか?
「そうですね。戦う気持ちはあって、前半より後半の方がボールも握って、背後も取れるようになったのですが、ゴールに迫る回数は少なかったです。その中でも、厳しい中でも勝ち切れることが大事だったのですが…。落ち込んでいる時間はないので、またしっかりやっていこうと思います」