2018明治安田生命J3リーグ
第34節第1日
2018.12.2日
ガンバ大阪U-23
0
AWAY
FULL TIME
2
パナソニック スタジアム 吹田
0-1
0-1
セレッソ大阪U-23
中島 元彦 (45'+1)
沖野 将基 (61')
パナソニック スタジアム 吹田
3,753人
監督コメント
選手コメント
■中島元彦
Q:大阪ダービーでの勝利は格別ですか?
「『ピンクのユニフォームに袖を通すということは、青黒のチームには絶対に負けたらアカン』と小さい頃から(アカデミーの)監督やコーチには言われてきましたし、誰よりも気持ちを入れて試合に臨みました。それと、僕自身、この間、耳が聞こえない小学生がいる支援学校を訪問させてもらって、『ダービーで勝って、手話でパフォーマンスして』と言われていたので、その部分でも気持ちが入っていました。前日からイメージして、それが全部、思い通りにいきました。見てくれていたか分からないですけど、手話で桜を表現しました。見てくれていたらいいなと思います(笑)」
Q:先制点は、時間帯も最高でしたね。
「そうですね。ボールを保持されることは分かっていたので、『しっかりと集中してやろう』と声も掛けていたし、みんな気持ちが入っていました。その中で、前半の終わり際、『ここで取れたらいいな』と思っていた時間帯に取れたので良かったです。得意な位置だったので、思い切って打ちました」
Q:後半はドリブルにもキレがありました。2点目もアシストしたが?
「(ドリブルで複数人を突破した場面は)気持ち良くなったというか(苦笑)シュートで終われたら良かったのですが、流れてしまって…。でも、その一連の流れからのアシストだったので、良かったです。(得点は)沖野くんが頑張って走ってくれたおかげなので、決めてくれて良かったです」
■沖野将基
Q:大阪ダービーでの勝利は格別ですか?
「そうですね(笑)自分自身、ここまで(今季は得点を)決めることができていなかったので、最後に大阪ダービーで決めることができて良かったです。相手がボールを持ってつないでくることは分かっていたし、そこで自分たちがイライラせず、『我慢して、自分たちの速い攻撃を出していこう』ということは話していたので、それを表現できたことは良かったです」
Q:相手に退場者が出て数的優位になった後半も、バタつくことなく試合を進めていた印象です。
「勝っていたので、『落ち着いてやろう』とみんなで話し合っていました。その流れで追加点が取れて、試合運びも楽になったと思います。(2点目のシーンは)フリーになったので、勢いよく走り込みました」
Q:チームとしても、今季の勝ち越しを決めました。
「J3に参入してからどんどん良くなっていますし、チームとしてこの時間帯に何をしなければならないか、ということも分かってきました。J3で経験を積みながら、チームも個人も成長できていると思います」
■茂木秀
Q:中村敬斗選手のシュートを止めた、前半42分に見せたビッグセーブが試合の流れを大きく左右しました。
「大きかったですね(笑)でも、ずっと準備していたので。向こうもうまい選手が多いので、今日はスピード感のある試合になると思っていましたし、いつもより早い準備を心掛けていました。(瀬古)歩夢もいい対応をしてくれたので、スムーズに反応できました」
Q:チームに勢いを呼び込んだのでは?
「GKは流れを掴むのが仕事でもあるので。自分自身、あのセーブで、流れを持って行けたと思います。そういうプレーをどんどん増やしていきたい。前半は苦しい時間帯もあったのですが、これからも、ああいうプレーでチームを勝たせることができたらいいと思います」
Q:大阪ダービーを無失点で終えたことも良かったのでは?
「自分自身、ダービーにはいいイメージがあったので。今年も失点ゼロで終われたのは良かったです」
Q:昨季もこのスタジアムで完封しましたね。
「そうですね(笑)昨季もこのスタジアムで初めて大阪ダービーを経験して、無失点で終えました。いつもと違う緊張感のある中でやれるのは、自分としては楽しい。緊張するより楽しみなので、今日も楽しめたかなと思います」
■瀬古歩夢
Q:大阪ダービーでの勝利は格別ですか?
「そうですね(笑)セレッソでプレーする限り、絶対に負けてはいけない相手ですし、それはチーム全員が思っていたこと。今日、勝てて、素直に嬉しいです」
Q:前半は相手にボールを握られる時間帯も長かったですが、どう考えてプレーしていましたか?
「相手に保持されることはチーム全体が分かっていたし、前半、それをうまく耐えることができて、先制して、後半は相手も苛立ち始めて、一人退場して。その後はこちらがボールも握るようになって、ボールも動かして、いい形で試合を進めることができたと思います。切り替えやハードワークは、1試合を通して、できていたと思います。先制点にしても、全員がうまく切り替えて前から奪いにいって、(中島)元彦がゴールしたので、いい形だったと思います」
Q:相手が一人少なくなると、逆に難しくなる試合もありますが、うまくコントロールできたのでは?
「そうですね。ディフェンスとしては、相手のFWが1枚になったので、一人が絶対に強くいって、一人はカバーすることができていました。途中から2枚になったのですが、CBとGKと話し合ってうまく対応できたので良かったです」
■森下玲哉
Q:率直に、大阪ダービーでの勝利は嬉しいですか?
「嬉しいですね(笑)メンタルで勝ちました」
Q:内容としても、前半は多少、ボールを握られましたが、慌てるような場面は数えるほどだったと思います。
「自分としては、しっかりゲームをコントロールしようと思って試合に入りました。そこはできたかなと思います。慌てた時間帯もありましたが、集中して守れたので、そんなに押し込まれる時間帯が長くならなかったと思います」
Q:試合前、「ガンバはつないで崩してくる」と警戒していましたが、試合をやりながら対応できた感じですか?
「それもありますし、高校の時から対戦している選手が多かったので、特長も把握し合って、少しずつ消していけたかなと思います」
Q:相手が一人少なくなると、逆に難しくなる試合もありますが、うまくコントロールできたのでは?
「そうですね。ただ、相手が一人少なくなったので、もっとコートを広く使うことにもトライしていきたかったんですけど、数的優位になったことで、多少、浮ついたかなと思います。雑なプレーが出たり、顔を出すことも減ったり。そういう細かい部分で精度が足りなかったかなと。もっとアグレッシブにいけたら、3点、4点と取れたのではないかなと思います」
Q:ゴール前での緩さは最後まで見せなかったように思います。
「そこは自分と歩夢で、『俺らがやられなかったら失点はしない』という話はしていたので。多少、前が集中を切らせても、自分らは守るという仕事は集中を切らさずできたと思います」
Q:今後、トップチームで対戦する可能性のある同年代の相手に敵地で勝ったのは、長い目で見ても、今後にいいイメージを持てるのでは?
「そうですね。いつまでも、ガンバさんはセレッソにとってのライバルなので。自分が出るダービーの試合は負けたくないという気持ちはあります。今年、最後の試合であり、ガンバとの試合に勝てて良かったです」
■チャウワット
Q:勝利おめでとうございます。試合を振り返ると?
「ダービーは我々のカテゴリーでも、とても重要な試合なので、そういった重要な試合だと捉えてしっかり準備ができて、勝つことができました」
Q:自身のプレーについては?
「自分のプレーについては、ミスもあったので直していかないといけない部分もあったのですが、チームとしてはいいパフォーマンスができました。この試合に関しては、チームが勝ったことが一番、重要であり、うれしかったことです」
Q:今シーズンを振り返ると、序盤はケガもあり苦しみましたが、9月以降は先発にも定着して、よいパフォーマンスも発揮できたのでは?
「最初はケガもして、苦しい時期でした。リカバリーも大変でしたが、もう一つ、日本のプレースタイル、Jリーグのプレースタイルに適応していくのに時間がかかったと思います。それからは、自分がやってきたことがうまくいったこともあって、徐々にベンチに入ったり、先発で出られるようにもなって、自分としても、やってきたことが結果につながったので、とても実りのあるシーズンになりました。サポーターの皆さんも、ホーム、アウェイにかかわらず応援に来ていただいて、感謝しています。サッカー選手にとって、サポーターの存在は非常にありがたいので、彼らに対して感謝の気持ちを伝えたいです」
■大熊裕司監督
「まず、このような大阪ダービーの雰囲気を作っていただいた両チームのサポーターに感謝したいと思います。若い選手がこういう声援の中で試合ができることは大きな喜びだと思っています。最終節、ダービー、いろんなプレッシャーの中で、選手たちは最後までよく戦ってくれました。持っているモノは、今日のゲームの中でよく出してくれたのかなと思っています。『1年間を通して積み上げてきたモノを出そう』というゲームでしたが、よくやってくれたと評価できます。ただ、彼らの目標はここではないので、この経験を生かしながら、来年はぜひ、何人かトップチームに関われるような選手を出していきたいと思いますし、それが我々の使命だと思っています。それに向かって努力していきたいです」
Q:今日の勝利により、今季の勝ち越しが決まりました。結果、内容ともにJ3参入3年目で最も素晴らしいシーズンになったと思いますが、今季の成果と、トップチームに関わるためにより伸ばしていかないといけないことは何でしょうか?
「(結果が出たのは)3年目ということが大きいと思います。プロのリーグに参加させていただいて、プロの選手のスピードやゲームの中で力を発揮することが、少しずつ表現できるようになったと思っています。1年目からの課題をそれぞれが受け止めながら、トレーニングに生かしながら、努力した結果だと思っています。個人の持ちモノが大きくなったのだと思います。ただ、トップチームにはタレントも多いですし、その中に入っていくためには、当然ながら、今やっていることを継続することが大事ですし、継続しながら、一つひとつのプレーのクオリティーを上げていくしかありません。テクニック、スピード、個々の特長はあるので、そういった武器を発揮できるクオリティーを身に付けさせることが一番だと思います」