2019明治安田生命J1リーグ
第1節第1日
2019.2.22金
セレッソ大阪
山下 達也 (77')
1
HOME
FULL TIME
0
ヤンマースタジアム長居
0-0
1-0
ヴィッセル神戸
ヤンマースタジアム長居
42,221人
監督コメント
選手コメント
■山下達也
Q:得点場面を振り返ると?
練習でやっていた通りにボールが来たとの、前でヤス(木本恭生)がいい感じですらしてくれたので、信じて入るだけでした。自分に付いていた選手のマークが少し、小さかったので、直接ボールが来てもチャンスはあるかな?という動き出しをしていたので、うまく相手を外せて良かったです。
Q:前半は守勢に回る展開になったが?
ビジャがずっと開いていたので、1対1の対応が多く、相手もうまくて、速くて、対応も難しかったですが、周りがカバーしてくれたので、そこはチームとして守れて良かったです。あそこまで張ってくるチームはなかなかないですが、運動量はそこまでなかったのかなと思います。
Q:かなり守備で細かいところまでやっていると思うが、難しさもありますか?
ポジショニングや予測(の大切さ)は監督も言いますし、今週、いきなり3バックをやったり、誰も読めないようなことを考えている監督なので、いろんなことに僕らは対応できるようにやって、相手が困るようなシステムや試合展開をこれからもやっていければと思います。
Q:舩木翔選手が右ウィングバックに入ることは想像されていなかったが、どう感じていた?
そういうラッキーボーイのような選手は出てくるべきやし、そういう選手のためにも頑張らないと、支えてやらないと、という気持ちもあります。新しい若い選手が出てくるのは、チームとしていいことかなと思います。
Q:監督が代わって、やり方も変わった中で、何より開幕戦で結果が出たことが大きいのでは?
そうですね。開幕戦で結果が出たことは良かったですけど、まだまだ改善点はいっぱいあると思うし、監督もコーチも納得していないと思います。これからも、監督とコーチを信じて、チーム、選手とサポーターが一体となって、同じ方向を向いてやっていくだけかなと思います。
■清武弘嗣
Q:開幕戦にしてはチームとしてオーガナイズされた戦いができたと思いますが、試合を振り返ると?
我慢の時間帯が多かったのですが、リトリートするときはこういう形を取るということは、監督の求めているサッカーだと思います。もう少し、自分たちでオーガナイズして、ハメていけたら良かったですが。でも、ハマっていたシーンもあったので。自分たちでもいろいろ考えながら、僕は左サイドでマル(丸橋)とヤス(木本)とやっていました
Q:今までとは違うシステムでやりながらも、チームとして前向きな結果を得ることができたことは収穫では?
一体感を持って守備も攻撃もできたことはチームとしてプラスです。誰もバラバラに動かないことは、これからのチームにとってはいいことで、それは良かったです。みんなが自分のポジションを守って、我慢してできました。あとは、攻撃のところ(が課題)。奪ったときに顔を出すとか、ロティーナ監督の目指しているポジショナルプレーの精度を上げていきたいです
Q:前半、しっかり後ろを5枚で守ったのは、流れの中でそうなったのか、最初から狙っていたのか。
僕はちょっと下がり過ぎかな?とは思いましたけど、ディフェンスラインが求めていたことですし、自分たちが勝手にするのではなく、曜一朗を含めてしっかり戻ることは、正しい選択だったと思います。映像を見ないと何とも言えないですが、下がり過ぎていたかなという思いもあれば、狙い通りだった、という考え方もできると思います
Q:注目されていた神戸の攻撃陣に決定機をほとんど作らせませんでした。守備の完成度は高かったですね。
リトリートするときは、ああやってガッツリ中を固めて外に追い出すのは練習からしっかりやっていました。アタックしてカバーすることはみんなが常に意識していたので、そこはできたかなと思いますが、奪った後は課題です
Q:課題が出ながらも開幕戦で勝ったことの意味については?
それはもう、負けたり、引き分けたりするよりは、勝ってサポーターの皆さんと喜び合えたことは良かったです。チームとしても良かったですし、いい波に乗っていきたいです。僕はしっかりと、キャプテンとして、セレッソをいい位置に導いて行けたらと思います
Q:山口蛍選手と対戦した印象は?
やっぱり、あいつはめちゃめちゃいい選手。神戸のサッカーにも合っていますし、嫌ところ、嫌なところを消してきたので、やり辛さはありました。蛍なら、もっと神戸を強くしていくと思います
■ソウザ
Q:前半は守勢に回る展開になりましたが、ある程度、想定内でしたか?
いえ、決してそういうわけではないですが、3バックで行ったこともあって、サイド(ウィングバック)が下がったことで、前に出られなくて、(水沼)宏太も引いてしまい、ディフェンスの時間が多くなってしまったのかなと思います。ただ、そこはチームなので、守る時はみんなでしっかり守ることが大切です。練習でやっていること(ポゼッション)をもっと出せればよかったですが、ある部分では、自分たちも良かったと思います。相手もいい選手がたくさんいるので、自分たちのいいところだけを出すことはできません。相手のいいところを消すこともやっていかないといけません
Q:後半は、途中から高い位置に出て、何度もシュートチャンスを迎えていましたね。
決めたかったね(笑)もうちょっとでゴールだったんだけど、(たまたま隣りで取材を受けていた山口蛍選手に向かって)蛍がやらせてくれなかったよ(笑)
Q:山口選手と対戦した感想は?
厳しい相手だね。いつもそばでプレーしていたので、対戦すると、恋しくなったよ(笑)『ユニフォームを交換してくれ』って頼んだのに、してくれなかったんだ(笑)
■舩木翔
Q:J1リーグデビューとなった試合ですが、振り返ると?
いつもやっているポジションとは逆のポジションで、今までやったことのないポジションだったので、難しさもありました。前半はプレッシャーと緊張もあり、あまりうまく(ゲームを)作ることができませんでした。そんなにプレッシャーを受けていないのにプレッシャーを感じている自分もいて…。ハーフタイムで切り替えて、後半、もう一回、入り直そうと思って試合に入りました。後半は(相手に)プレッシャーをかけるところも調整できたし、攻撃面でも、都倉選手にパスを出したり、縦に流れた選手を使ったり、左利きにしかできないプレーも何回かできたと思います。そういうプレーをもっと増やしていければいいと思います。(ハーフタイムで水沼)宏太くんともいろいろ話せて、山下くんにも自分がやりたいことを伝えて、『分かった』という感じで。先輩が合わせてくれて、後半は自分のやりたいようにやれました。自分も合わせられるようにならないといけないですが、今日は自分のことで精一杯でした(苦笑)もっと余裕が生まれて、周りに合わせながら、自分の特長を出せればいいと思います
Q:チームとしても、舩木選手が右サイドでプレーする新たなオプションも生まれたと思うが?
サッカーをやってきて、(公式戦では)右サイドは一回もやったことがなかった。どういうプレーがいいのかな?と思いましたが、自分の中でもうまくできたシーンもありました。自分のところに(ボールが)入ったら、宏太くんが前に走ってくれたり。自分はどんどん中に入っていけ、という感じでした。もう少し、自分のところで時間を作ることも必要です。(相手のディフェンスから)遠い足でボールを持てるので、ボールを失わないことも大事。1本、曜一朗くんに裏へ出したパスとか、ああいう質を求められていると思うので、もっと自分のところで作れるプレーができればいいと思います
■都倉賢
Q:後半、都倉選手が入って流れが変わった部分もあると思いますが、どういったことを考えてピッチに入りましたか?
前半は相手のベクトルも前、前になっているのは当たり前のことですし、その中でも、チームとしてよく耐えたなと、外から見ていて思いました。後半は、ある程度、間延びしていくことが予想された中で、僕自身が頂点に入って、相手の2CBを引っ張ることで、相手のディフェンスと中盤との間にギャップは生まれると思っていました。2CBをいかに下げられるかという仕事は常に求められていますし、僕自身も裏を狙うことが一番の長所だと思っているので。それをやることで、曜一朗とキヨ(清武弘嗣)が相手のディフェンスと中盤の間で前を向けた。あの2人が前を向くことがウチの一番の強みなので、そこは僕が入ることで、できるなとは外から見ていて思っていました。相手がプレスに来ても、後半は少し慣れて、落ち着いて、一つ飛ばせるようになった。僕自身も、(プレスが)厳しい中でも、体を張ってつなげることで、チャンスも生まれてくる。その辺は、外から見ていた部分と、中に入って冷静にさばけた部分は、良かったかなと思います
Q:シャドーに降りた柿谷選手とのコンビネーションがスムーズだったと思います。キャンプでは、この形でやった回数はあまりなかったと思いますが?
まぁまぁ、僕個人では、彼らのプレーは代表やセレッソでも見させてもらっていたので、イメージは分かります。彼らが前を向けば、僕はある意味、真ん中に突っ立っていればいいだけなので。いかに彼らをスピードに乗らせるか。前向きにプレーさせて相手に脅威を与えるか。それを考えることが、逆に僕のゴールにも近づきますし。その辺は、持ちつ持たれつ、ではないですが、僕が引っ張ることで彼らを助けますし、彼らを助けることで、彼らが僕を生かしてくれます。その辺は、もっともっと時間が経てばよくなってくると思います。今日は、キャンプから組んでいないようなメンバーとやった中でしたが、公式戦だからこそ出た、収穫だったのかなと思います
Q:セレッソでのデビュー戦が、4万人を超えたヤンマースタジアム長居でした。勝利という最高の結果でしたが、スタジアムの雰囲気を含め、試合を振り返ると?
いや、もう、雰囲気は最高でしたよ!僕自身、多分、このスタジアムでプレーしたことはなかった。札幌ではキンチョウスタジアムだったり、ザスパのときも、長居でやったときは僕が出場停止で来られなかったり、縁がなかった。そういった中で、初めてプレーした長居が超満員で、最高の雰囲気の中で勝てたことが全てでした。ある意味、ふたを開けてみないと分からない開幕戦で、僕自身、勝ててホッとして、少しはセレッソの一員になれたかなと感じています
Q:新加入選手がフィットしているなと感じましたが?
そうですね。オク(奥埜)にしても、すごく頭のいい選手ですし、キャンプを通じて彼の特長も分かった中で、今日も彼らしいプレーをしてくれました。経験ある選手が入って、監督のコンセプトも理解しています。理解した上で、チームを良くするために自分が何をしないといけないのか、立ち返れる選手ばかりです。今日は出番がありませんでしたが、ナオ(藤田直之)にしても、キャンプから素晴らしい活躍をしています。そういった部分で、チームの底上げというか、チーム力はすごく上がっているのかなと、個人的には感じています
Q:ロティーナ監督のサッカーの理解度も深まっていますか?
頭の中では理解できていますけど、トライできていない部分もあります。その辺は時間が解決する、という言葉が一番ですが、まずはこういうサッカーは、内容はともあれ勝ちながら作り上げていくのがベースだと思います。今日の試合がいい例というか、こういう試合でも、みんなでしっかりコンセプトを守って守備をやりながら勝てたという成功体験を早い段階で得られたことが、チームとしての一番の収穫だと思います。ある意味、今日は出来過ぎかも知れませんが、それでも少なからず、勝ったことでみんなと自信を共有できたので、また明日から、来週からの練習がいいモノになることは間違いないので、これを積み重ねながら、チームとして成長していけたらいいと思います
■ロティーナ監督
前半は守備の時間と仕事が多くなった試合でした。なぜなら、神戸はボールを持って、素晴らしいコンビネーションでボールを握っていました。我々は、守備の面でいくつかポジションのエラーはありましたが、本当にわずかで、だからこそ、ハーフタイムを0-0で迎えることができました。ボールを持ったときは縦に焦り過ぎて、持つべき忍耐を持って攻撃できませんでした。そういう前半でした。その点、後半はより改善されて、攻撃の面でよくプレーできました。それによって、チャンスを作ることができました。ゴールした後、守備の時間が長くなりました。というのは、相手もまた素晴らしいコンビネーションを見せてきました。1点を先に取った方が勝つ可能性が高まるという試合だったんですけど、幸運にも我々がゴールを取ることができて、そのまま試合を終えることができました。
Q:攻撃陣が注目された神戸を相手に、決定機をほとんど作らせませんでした。守備の完成度についての手応えは?
守備の面で、いくつか迷いもありました。細かい部分ですけど、より修正していく部分も見られました。でも、それ以外はとてもいい守備ができたと思いますし、相手の得点につながる戦術的なエラーがなかったことは良かったと思います。チームはまだまだ良くなると思います。プレシーズンは、けが人も多く、我々が思っているような、期待したプレシーズンではなかったのですが、システムを多く使ったのも、少し発展を遅くさせたのかも知れません。でも、その分、チームはこれからどんどん良くなって、まだまだ成長の余地があると思っています。
Q:神戸相手に守勢に回る展開は、ある程度、覚悟していましたか?また、後半、修正されて攻勢に出ましたが、どういう狙いがありましたか?
「一つ目の質問については、神戸は素晴らしい攻撃をするチームで、個々のクオリティーも高く、コンビネーションもできている。そういうチームからボールを奪うことは簡単なことではありません。守備はよくできていたと思います。その部分は予想していたのですが、より我々が期待していたのは、ボールを持つことですが、失ってしまうことが多かった。こちらがボールを持てば、相手も走らないといけない、苦しむことになる、その時間は、前半は足りなかったと思います。後半に入るにあたって、より強調したのは、落ち着いてボールを回すこと。特に一つ目のプレッシャーを超えた後に焦らずに回していくこと。それによって、より相手の穴を突いて、攻撃することができたと思います」
Q:後半の選手交代について。0-0の状況で都倉選手とデサバト選手を入れて、中でポジションチェンジも行っていました。事前に準備していたのか、状況を見て決めたのか。
「状況を見ながら変えました。ただ、曜一朗が1列下がってプレーするオプションは考えていました。曜一朗のポジションチェンジは状況を見て判断したのですが、キヨ(清武弘嗣)の交代については、試合前からプランとしてありました。ケガから復帰して間もないので。レアンドロ(デサバト)を入れて、ボールの循環と、より守備のスライド、サイドへのサポートを強調しました」
Q:柿谷選手を1列下げてプレーさせたことの意図と、その効果については?
「そのサイドから、ウチは守備でダメージを受けていました。というのも、そのサイドにイニエスタが落ちて、そこでボールを受けられていました。でも、同時に、自分たちの攻撃になれば、イニエスタの後ろにスペースができていることも見えていました。そこを曜一朗に使ってもらうことがアイディアでした。それに、トク(都倉賢)も深さを持って、相手の裏に抜けていく、つまりディフェンスラインを下げさせることのできる選手であって、トクを入れることで、スペースを作ることも狙いでした」