2019明治安田生命J1リーグ
第5節第2日

2019.3.30

ベガルタ仙台

0

AWAY

FULL TIME

2

0-1

0-1

セレッソ大阪

都倉 賢 (35')

田中 亜土夢 (72')

ユアテックスタジアム仙台

10,931

監督コメント

■ロティーナ監督
「勝利できたことは満足しています。やはり、勝利は満足感を与えてくれますし、そういった意味での満足感はあります。プレーの内容でも、満足しています。開幕してから数試合、苦しんでいた部分が改善されています。前節の浦和戦から、より深さを持ってチャンスを作ることができています。(相手の)エリアに入っていくことがより多くなって、それによって、2ゴールを挙げることができました。それでも、セカンドハーフはエラーで相手にチャンスを与えてしまった。それは、より強く要求していく必要がありますし、より成長していく必要があると思っています。サッカーは勝つことが重要ですが、それ以上に重要なことは、いい仕事をして、いいトレーニングをして、勝利の可能性を高めること。そういう意味では、成長の余地はまだまだあって、より強い要求を続けていく必要があると思っています」

Q:今節はベンチに攻撃的な選手が多かったですが、一人目の交代カードとして田中亜土夢選手を選んだ理由と、どういったプレーを期待して投入しましたか?

「亜土夢はまず、我々の求めていることへ適応する能力が高い選手です。もしかしたら、よりゴールが必要な状況であれば、トシ(高木俊幸)を選んでいたかも知れません。ただ、あの場面では、よりボールをキープできる選手、ディフェンス面でプレッシャーにいける選手、(相手の)内側へのパスコースを締めることができる選手、そういう選手が必要だったので、そういった意味で、亜土夢を入れました」

選手コメント

■都倉賢
Q:試合前からチームの勝利と自身の得点を望んでいた中で、両方を得た試合になりました。

「僕自身、点が取れましたし、まずは勝つことが、今後のチームにとって一番必要な材料だったので、そういった中で、自分の仕事をしながら、チームの勝利に貢献できたことをうれしく思います」

Q:試合ごとに内容も良くなってきた中、今節もいい崩しが見られましたね。

「そうですね。まさに1点目のシーンなんかは3人が絡んだ中で、完全に相手の裏を取れました。本当に練習通りでしたし、そういった回数がどんどん増えていけば、やはり得点チャンスは増えていきます。(前節の浦和)レッズ戦から今日にかけて、チームとしても、たくさんシュート練習をしました。シュート練習をしたから入るわけではないですが、1本1本のシュートだとか、よりゴールにこだわる強い意志が生んだゴールだったと思います」

Q:移籍後、初ゴールになりましたが、率直な気持ちは?

「やっぱり、特別なゴールですね。僕自身、前に神戸に所属していたときも、J1初ゴールはこのスタジアムだったので、試合前から縁を感じていた中で、ゴールを決めることができて良かったと思います。これからも自分のゴールを積み重ねることでチームに貢献していきたいと、より強く思いました」

Q:後半は雪も強くなり、ピッチ状態も難しくなっていったと思いますが、プレーの判断はしっかりできた感じですか?

「段々ピッチコンディションも重くなってきて、裏へボールが飛ばない中、バックパスなどベガルタさんにボールを拾われて、という悪循環が続きました。そういった中、亜土夢が途中交代でピッチに入って、チームに息を吹き返す得点を決めてくれました。そういった部分では、チーム力というか、今節に向けてチームが準備してきたことを全て出せたと思います」

■田中亜土夢
「グラウンドが(15年から17年までプレーしていた)フィンランドみたいだったので(笑)(決めることができた)。僕が出たあたりから、かなり雪が強くなってきましたし、当時を思い返しながら、僕にとっては、ホームグラウンドでしたね(笑)」

Q:昨季、セレッソ大阪へ加入し、このゴールがセレッソでの初ゴールになりました。率直な気持ちはいかがですか?

「素直にうれしいのと、何だろう…、やっと決めることができたので、これを続けていきたいです。今日はシュートも3本打てましたし、アグレッシブにやれました。自分の持ち味も出せたと思うので、これをしっかり続けていきたいです。途中からでも、ああいった形でゴールを決めたらチームの勢いにもなるし、やり続けたいと思います」

Q:アップ中のメンバーも一斉に駆け寄ってきましたね。

「そうですね(笑)ベンチメンバーのところに行こうと思ったら、アップ中で少し離れたところにいたので、監督やコーチの方に行ったのですが、みんな来てくれて喜んでくれたので、うれしかったです」

Q:一人目の交代として起用した理由について、ロティーナ監督は、「我々のやり方に適応していること」「攻守に貢献できること」を挙げていましたが、そのあたりは意識して試合に入りましたか?

「そうですね。攻守にアグレッシブにやることが自分の持ち味でもあるし、相手の嫌なところに入ってボールを受けたり、そういう意味では、チームのやろうとしていることも理解していますし、自分のサッカーにも合っていると思います」

■清武弘嗣
Q:内容が良くなってきた中で、今節はどうしても勝点3が欲しかった試合だと思います。

「今節は下位同士の試合で、勝ちが欲しかったですし、お互い、なかなか勝てない状況の中、今日は勝てて良かったです」

Q:1点目の崩しは見事でしたね。

「練習でやっている形が出せましたし、あのゴールはパーフェクトだったと思います」

Q:2点目は、清武選手のスルーパスを田中亜土夢選手が決めた形でした。

「2点目は、オク(奥埜博亮)がつっかけてくれて、ああいうところでつっかけてくれると、僕たちは高い位置で前を向けて勝負できるので、オクから生まれたゴールです。亜土夢くんも、途中から入って、しっかり決めてくれたので良かったなと思います」

Q:この勝利を機に、内容もさらに良くしていきたいですね。

「今日の勝利に満足することなく、まだまだ修正する点はあります。ボールの失い方が悪かったところもありました。後半、50分から60分くらいは、常に相手から前向きにプレッシャーを受けていたので、もっと僕たちが前でボールを受けて、ゴールに向かっていかないといけないと思います」

■奥埜博亮
Q:率直に、古巣のホームでプレーを終えた感想はいかがですか?

「いつももらっていた応援が相手の応援というのは、少し違和感もありました。緊張しないでやっていたつもりですけど、やはり多少、緊張もしました。でも、楽しんでプレーできたらなと思っていて、結果、勝てたので、良かったです」

Q:試合前は、「楽しみ」と語る一方で、「実際にピッチに立ってみないと分からない」という言葉もありましたが?

「自分の中では思い入れのある試合ですけど、まずはチームのためにやることは決めていたので、試合中は夢中でやっていました。その中でも、考えることもありましたし、試合の前後はいろいろ感慨深いモノがありました」

Q:内容が積み重なってきた中で得た今日の勝利は、チームにとっても大きいのでは?

「そうですね。やれることが少しずつ増えてきて、結果が付いてきたことによって、自分たちも自信を持ってやれるので、今日の勝点3は大きいと思います」

Q:先ほどと似た質問になりますが、ベガルタのユニフォームと戦う試合になりましたが、終わってみて、実感はありますか?

「初めてだったので、違和感もありましたけど、プロサッカー選手である以上、こういう状況はあると思うので。精神的に、またちょっとは成長できたのかなと思います」

Q:リャン ヨンギ選手や大岩一貴選手あたりとは、試合中に声をかけ合ったりしましたか?

「いや、試合中は、声をかけたら僕自身が乱れそうだったので(笑)黙々とプレーしました。これから話す時間があると思うので、いろいろ話したいと思います」

Q:試合後にユニフォームを交換した選手は誰ですか?

「ハチ(蜂須賀孝治)ですね。試合前から『交換しよう』と話していたので、交換できて良かったです」

Q:試合前は、仙台サポーターから拍手もありましたが?

「試合をしてみて、本当にいい雰囲気のスタジアムだなと思いましたし、いいサポーターがいる、いい雰囲気で戦えるスタジアムだと思ったので、またどういう形かは分からないですが、またユアスタでプレーしたいと思いました」