2019明治安田生命J1リーグ
第9節第1日

2019.4.27

セレッソ大阪

0

HOME

FULL TIME

0

0-0

0-0

大分トリニータ

ヤンマースタジアム長居

19,910

監督コメント

■ロティーナ監督
「我々にとって一番良かった時間帯は最初の15分間でした。ボールを支配して、彼らの陣地でプレーすることができた。彼らは、自分たちの陣地から出ることができなかった。そこから、大分がボールをつなぐ展開になり、とてもプレスをかけるのが難しいチームなのですが、我々のプレッシャーにも問題があって、リトリートする時間が長くなりました。チャンスはほとんど作らせていないのですが、自分たちのエリアの近くでディフェンスする時間が長くなりました。後半は、より相手のビルドアップに対してプレスをかけることができて、前半よりも、前のエリアでプレーすることができました。自分たちのビルドアップは悪くはなかったですが、チャンスを作るのに十分なスピードではなかった。両チームとも、チャンスを作るのに十分な攻撃をしていなくて、GKにとっては、ほとんど仕事のない試合になりました。得点を取れなかった中で得られる最大の結果は引き分けで、それを得た試合だったと思います。よりチャンスを作る必要があるし、より多く得点を奪っていく必要がある。そのための攻撃の解決策を探っていく必要があると思います」

Q:今節は左ウィングバックに松田陸選手を起用されましたが、大分の右ウィングバックの松本怜選手を封じるための作戦だったのでしょうか。そして、そのサイドの攻防について、どう見られましたか?

「両選手ともスピードのある選手で、見応えのある攻防でした。ただ、松本選手を抑えるために、陸を左サイドで使ったわけではなく、我々には狙いがあって、陸を左サイドで使いました。左サイドで、両足でセンタリングを上げる選手を置きたくて、それができる選手が松田陸でした」

Q:得点が取れない原因をどう見られていますか。解決するためには、どういうことが必要でしょうか?

「我々テクニカルスタッフにできる仕事は、よりチャンスの数を増やすことなので、より流れの中でチャンスを作っていくための解決策を見つけ出したいと思っています」

Q:直近のリーグ戦2試合と同様、今節も相手の攻撃の良さをあまり出させなかった一方で、こちらの攻撃は、開始15分を除けばなかなか厚みが出なかったように見受けられましたが、攻守のバランスについて、どうお考えでしょうか?

「第1節から続いていることだと思います。守備では、全員が役割を果たして、相手にほとんどチャンスを与えていません。負けた試合でも、相手に少ないチャンスを決められて、敗れてしまう試合が続いています。その部分では、いい仕事ができていると思っています。もう一つの問題、チャンスを作ることについては、選手を替えたり、変化を付けたりして、より速く攻撃をすることを狙いました。今節は、その部分で奥埜選手を起用しました。より攻撃のスピードを上げて、変化を付けることで、チャンスを作ろうとしています。ただ、それでも十分ではない。チャンスの数にも得点の数にも満足していません。そこが一番の心配事です。守備について、これ以上、求めることは少ないですが、攻撃の部分で、改善していく必要があると思っています。その問題はチームにとって重大な問題なので、今までやってきたこと以上に、個人に対しても、より強く要求していく必要があります。または、プレーの仕方で変化を加えていく。そういうことが必要だと思っています」

Q:昨季、率いていた東京ヴェルディでも、大分との試合は2試合とも0-0でした。先ほど、大分の片野坂知宏監督は、「ロティーナさんは、相手の良さを消してくるから難しい試合になる」と話していましたが、相手の良さを消すことによって、自分たちのストロングポイントを出せていない部分もあるかと思います。自分たちのストロングポイントを前面に出すサッカーは、ロティーナさんの流儀ではないですか?

「私はそんなに反比例することではないと思っています。我々の仕事というのは、相手の良さを出させないようにして、我々のいいところを出すということ。それはどのチームもやっていることだと思いますし、特別なことではないと思っています」

■片野坂知宏監督
「アウェイでセレッソさんを相手に勝点1は、決して悪い結果ではないと思います。前節のガンバ大阪戦でもアウェイで勝点1。今節も勝点1ですが、毎回、ロティーナさんとの戦いは非常に難しいゲームになって、こういう拮抗した展開になることも予想はしていたのだが、やはりこじ開けることができず、得点しないと勝点3は取れない中で、選手は最後まで攻守に切らさずチャレンジしてくれたと思います。ただ、最後のクオリティーの部分、判断の部分は、我々のずっと続く課題かも知れませんが、そこにしっかりと目を向けて、選手全員でチャレンジし、今日のようなゲーム、そして前節のガンバ戦のようなゲームを勝点3につなげられるように、取り組んでいくしかないと思います。まだリーグ戦が25試合、ルヴァンカップも予選リーグが2試合残っており、またセレッソさんともルヴァンカップで対戦しますし、リーグ戦でも今度は我々のホームで戦うことができるので、そのときには勝点3を取れるように、しっかりと準備してやっていきたいと思います」

選手コメント

■清武弘嗣
「立ち上がりは良かったのですが、一回、重心が後ろに下がった時間帯があって、そこからなかなか前にいけませんでした。ただ、今日はこういう展開になるだろうなと予測しながら試合にも入ったので、我慢する時間帯は我慢しました」

Q:ある程度、プランに沿った展開ではありましたか?

「そうですね。まぁ本当はもっと押し出してやりたいのですが、トリニータの選手のポジションの位置取りとボールの回し方がうまかったので、プレッシャーには行き辛かったですね」

Q:押し込んでいた立ち上がりの15分で先制できていれば、という思いでしょうか?

「その1点が欲しかったのですが、仕方ないですね。こういう勝点1を大事にしていきたいですし、今日はみんなが一つになって戦えていたと思います。あとは結果だと思うし、いまは得点が取れていないので、前の選手は責任を感じています。もっと点を取れるようにしていきたいですし、それはずっと課題だと思います。(攻撃は)少しのところだと思うし、すぐに修正できる箇所もありますが、点が取れていない現状を深刻に受け止めないといけないとは思います」

Q:試合後は、大分サポーターにも挨拶に行かれていましたが?

「すごく温かく迎えてくれました。セレッソや海外に行ったときもずっと応援してくれているので、感謝しています。今年1年間、トリニータがいい結果で終われることを願っています。ただ、僕たちも、そう言っていられる状況ではないので、僕たちもいい結果を残して、お互い、いい順位で、最終節、大分のホームで対戦できたらいいなと思います」

■レアンドロ デサバト
「相手もよくボールを動かすチームで、難しい試合になりましたが、こちらが優位に試合を進めた時間帯もありました。前半も後半も、立ち上がりの15分はこちらの方が良かったと思います。ただ、それ以外の時間帯は、相手がボールを支配している時間は長かったですし、そこに苦労した部分はあります。ただ、今日の勝点1をポジティブに捉えてもいいのかなと思います。得点チャンスは前節よりも生み出せたと思います。あとはゴールだけ、という状況でもありました。正しい道のりだと思っているので、続けていくことが大切だと思います」

■木本恭生
「試合全体としては悪くはなかったとは思いますが、良い形の攻撃ができていないという状況を考えると、まだまだ後ろからの効果的な配球ができていないのかなと思います。自分自身、今節は右サイドに入って、前半は何本か上手くクサビも入れられたのですが、両サイドからバランスよくクサビを入れることも含め、まだまだ後ろからのビルドアップは改善していかないといけないことが多いかなと思います」

Q:攻撃が上手くいく時といかない時の違いはどこにありますか?

「サポートが大きいと思います。良いところでサポートできている時は良いボールが出せていると思いますし、逆に良いサポートができていない時は手詰まりになって、バックパスが多くなってしまっている。サポートの位置も気にしていかないとダメかなと思います。ボランチの受け方もそうですし、自分がヨニッチ選手からもらう時もそうですし、色んなところでのサポートの角度だったり、相手から離れる距離だったり、まだ改善することが多いかなと思います。(点が取れないのは)前の選手の責任になってしまいがちですけど、自分たち後ろからの配球も、原因として必ずあると思う。前の選手たちのせいだけではなく、自分たちにも目を向けてやらないと点は取れないと思います」

Q:大分の攻撃に関してはいかがでしたか?

「試合前の分析で、前から取りにいった時の背後が怖かったので、山下さんも自分も、出られるようなところでも我慢して、ボランチの選手にちょっと走ってもらってということが多かったので、やられていないようには思いますけど、逆に前からのプレスにも行けませんでした。自分が相手のシャドーの選手に出たら、そのスペースに必ず走ってきていたので、最後もそれでピンチになったので、なかなか難しかったですが、今日はそういう分析があったので、自分たちはあまり前に出ないことが多かったです」