2019明治安田生命J1リーグ
第10節第2日

2019.5.4

松本山雅FC

0

AWAY

FULL TIME

2

0-1

0-1

セレッソ大阪

ブルーノ メンデス (21')

奥埜 博亮 (83')

サンプロ アルウィン

18,397

監督コメント

■ロティーナ監督
「勝利から遠ざかっていたので、今日の試合には満足しています。さらに、1試合を通じていいプレーができたことに満足しています。特に前半は支配して、相手陣地で快適にプレーすることができました。後半の立ち上がりは、相手もプレッシャーを強くかけてきて、CKなどセットプレーが続いて、ボールを持てない時間帯もありました。それでも、少しずつボールを持つ時間を長くして、チャンスを作って、その中で1点が生まれて、より安心してゲームを進めることができました」

Q:今日の試合では、ダブルボランチの2人がスムーズにボールを回しているように見受けられました。特に、奥埜博亮選手は、リーグ戦、カップ戦と問わず、勝利した試合では常に攻守への貢献が光っていますが、彼のプレーぶりについては?

「そうですね。彼はシーズンが始まってから、ずっといいプレーを続けてくれています。その部分で、我々は満足しています。我々が望んでいることを理解することに長けていて、それが彼のアドバンテージになっていると思います」

Q:今節がJ1リーグでは初先発となった瀬古歩夢選手への評価は?

「歩夢は素晴らしいCBです。彼の年齢を考えると、驚きに値する能力を持っていると思います」

Q:ロティーナ監督は、東京V時代も松本に対しては4バックで臨んでいました。今節、4バックで臨んだ狙いと、その狙いがどのくらい的中したか、教えて下さい。

「確かにヴェルディでもディフェンスラインを4枚で臨みましたが、ヴェルディでやったときと、今回との関連はあまりないです。ここまで3枚でずっとプレーしてきて、悪くない内容で、守備も安定していたんですけど、ゴールを奪うところで問題があって、より深さを持ってプレーするために、このシステムにする決断をしました。なので、相手に合わせてというより、自分たちの問題を解決するために、この並びになりました。今の我々のアドバンテージは、3枚でも4枚でも、両方のシステムでプレーできるということ。試合の状況に応じて優位に試合を運ぶために両方のシステムを使えるということが、我々のアドバンテージになっています」

選手コメント

■ブルーノ メンデス
Q:得点シーンを振り返ると?

「オク(奥埜博亮)がいいクロスを上げてくれました。自分自身、ディフェンスの前にうまく入ることができて、いいヘディングができました」

Q:チームとしては、リーグ戦ではゴールから遠ざかっていました。今日はゴールを取りたい気持ちも強かったのでは?

「いつもゴールを決めるために練習しています。チームに貢献するために練習しています。今日、その形が出せたことは良かったです。リーグ戦では1ゴール目、ルヴァンカップを合わせたら日本で2ゴール目ですが、もっと取っていきたいです」

Q:都倉賢選手との2トップについては?

「キャンプでは、よく一緒に組んでやっていましたし、お互いの特長は分かっています。それに、誰が出たとしても、このユニフォームを着た時点で誇りを持ってプレーしないといけないですし、全員がその気持ちを持ってプレーしていると思います」

Q:試合前、ロティーナ監督は「攻撃に深さを作ることが大事」という話もしていましたが、先制点はブルーノ メンデス選手が収めたところから始まりました。「深さ」について、意識していましたか?

「そうですね。僕にもトク(都倉賢)にも、その指示はありました。その点に関しては、彼と二人でいいプレーができたと思います。ゴールに関しては、その後についてくるものだと思っています」

Q:2トップの良さについては?

「2人の距離が近くでプレーできること、ゴールを決めるターゲットが2人いるということは、いいと思います。まぁでも、みんなが必死に戦った結果が、今日の勝利につながったと思います」

Q:手にしているのは鯉のぼりの旗ですか?

「ハハハ(笑)サポーターにもらったんだ。家に帰って子どもにプレゼントするよ(笑)」

■瀬古歩夢
Q:J1リーグでは初先発となったが?

「自分自身、あまり緊張するタイプではないので、いま、自分が持っている力を全て発揮することだけを考えて試合に臨みました。(マテイ)ヨニッチ選手とはルヴァンカップでもコンビを組んでいたので、連係も取りながら、うまく守れました。ヨニッチ選手は単語なら日本語も分かるので、しっかりとコミュニケーションも取って守れました」

Q:相手の1トップは、セレッソのアカデミーでの先輩、永井龍選手でしたが、マッチアップを振り返ると?

「代は重なっていないですけど、古巣ということで、強い思いを持ってやってきたと思うので、それに対して自分もそれに負けないように、ガツガツいくことを心掛けていました」

Q:J1リーグ戦の試合の雰囲気は、ルヴァンカップともまた違いましたか?

「そうですね。アウェイで、満員のスタジアムで戦えたのはいい経験になりましたし、今日の試合を糧に、もっとレベルアップしていきたいと思います」

Q:ここまで、J3、ルヴァンカップ、J1と一段ずつステップアップしてきましたが、今季のここまでの積み上げについては?

「まず、昨季も含めてJ3で積み上げたからこそ、いまがあると思っています。あの舞台を経験していなかったら、ここまでの歩みもまた違うモノになったと思うので、U-23があってこそのトップだと思っています。J1で出たからといって過信せず、謙虚にやっていきたいと思います」

Q:これでトップチームでのCB争いにも入ってきたと思いますが、自分のどのような特長を出して、ポジション争いに勝っていきたいですか?

「自分の特長は、後ろからどんどんビルドアップに参加していくこと。それに関しては負けたくないですし、伸ばしていこうと思っています。ただ、やっぱり、対人や競り合いなど、守備の面では他の選手に比べて足りないと感じているので、日々の練習の中から高めていこうと思います」

■奥埜博亮
Q:先制点のアシストを振り返ると?

「ブルーノに出すか、ファーまで蹴るか、という状況でした。腰を捻って、滞空時間が長いボールを蹴れば、競り勝ってくれるかなと思って(クロスを)上げました。ただ、あれはブルーノの能力の高さというか、すごいヘディングでした」

Q:自身の得点シーンを振り返ると?

「斜めの動きをして、ボールを最初に受けようとしたんですけど、その動きに相手が食いついてきて、そこで(松田)陸がいいクサビを斜めに入れてくれました。真ん中でごちゃごちゃしていたので、『何か起こるかな?』と思って、ゴール前に詰めていたら、ブルーノがいいシュートを打って、こぼれてきたので、信じて入っていってよかったと思います」

Q:今日は飛び出しの動きが目立っていたが?

「今日は前の2枚がしっかりとボールを収めてくれていましたし、収めてくれると信じて3人目の動きを入れたり、裏に抜ければ、チャンスはできると思ったので、それが結果につながって良かったなと思います」

Q:2トップが収めることで、中盤にスペースもできた?

「そうですね。前がしっかりと競ってくれて、それに対してセカンドを拾って、自分たちが相手の陣地でボールを握ることができていました。そうなると、後ろから飛び出す距離も短いですし、飛び出してもリスクはあまりない。相手陣地でボールを握れれば、もっと飛び出していくチャンスも増えると思うので、押し込んでいくプレーを増やしていきたいと思います」

Q:ボランチ2人もやりやすそうにゲームを作っていた印象です。

「そうですね。二人でのパス交換もありましたし、どっちかが出ていったらどっちかがバランスを取るなど、やりやすかったです。チーム全体しても、自分たちのストロングポイントを生かしてやろうとした形が出たところが良かったと思います」

Q:今節は、ルヴァンカップでの連勝に貢献した選手が多く先発し、チームとしてもさらに競争が高まる好循環になったように思うが?

「そうですね。ルヴァンカップで結果を出して、今節、リーグ戦でも使ってもらって勝てたことは大きいと思います。みんながリーグ戦に出たい気持ちを持ってやっていますし、今日、出た選手がいるということは、出られなかった選手もいますが、そういった選手も『やらなきゃ』という思いになると思いますし、いい競争ができることで、チームとしてもレベルは上がりますし、いい方向に向かって行けると思います。味方同士、信頼し合いながらも競争は大事だと思うので、みんなで切磋琢磨していきたいです」

■清武弘嗣
Q:試合を振り返ると?

「一体感があって、みんなよく声も出ていたし、チームとして、いい戦いができたと思います」

Q:ボールを握る時間も長く、シュートまで至る回数も多かったように思います。

「そうですね。今日は4-4-2で臨んで、2トップのブルーノとトックン(都倉)がよく収めてくれましたし、スペースもだいぶあったので、うまく回せて攻撃にも移れたと思います」

Q:先制点が早い時間帯に入ったことも、今日の勝因でしょうか?

「そうですね。前半に先制できて良かったですし、(試合の)流れも作ることができました。(J1リーグでは初先発となった瀬古)歩夢もいいパフォーマンスをしてくれましたし、チームとしても、今日は多くのメンバーが替わった中で勝つことができたことは力になります。いい雰囲気で、また次のルヴァンカップも迎えることができると思います」