2019明治安田生命J1リーグ
第11節第1日

2019.5.11

セレッソ大阪

水沼 宏太 (02')

高木 俊幸 (59')

水沼 宏太 (65')

3

HOME

FULL TIME

0

1-0

2-0

横浜F・マリノス

ヤンマースタジアム長居

14,934

監督コメント

■ロティーナ監督
「1点目が我々にとって重要なゴールになりました。早い段階で先制することができ、落ち着いてゲームを進めることができました。ゴールによって自信を持ってプレーすることができましたし、その後も追加点を取るチャンスを作ることができました。後半も同じ展開が続き、いいディフェンスから、いい攻撃ができました。裏を取ったり、ボールをつないだり、その中から決定的なチャンスを作ることができました。勝ったこともそうですし、勝った方法や、素晴らしいプレーをする相手に勝ったことに満足しています。ディフェンスするのが難しい相手でしたが、ほとんどチャンスを作らせずに、いいディフェンスができたと思います。それに加えて、チャンスも多く作ることができました。いい方向にチームは向かっていると思いますし、少しずつその道を進んで、さらに成長していきたいと思います」

Q:2得点1アシストの水沼宏太選手ですが、開幕当初と比べてパフォーマンスの違いや、状態が上がってきたポイントはありますか?

「宏太だけではなく、全ての選手がいい状態でプレーを続けていると思います。重要だったのは、カップ戦です。カップ戦で控え選手がプレーすることで、コンディションを維持することができ、パフォーマンスも上げていくことができました。それが重要だったと思います。システムのチェンジも、宏太にとっては、いい方向に出ていると思います。3-4-3のウィングバックより、4-4-2のサイドハーフの方が彼にとってプレーしやすいポジションであるとも思います」

Q:リーグ戦では3試合連続無得点の時期もありましたが、前節2得点、今節3得点を挙げています。裏をシンプルに使うところとつなぐところの使い分けが良くなってきたと見受けられますが、攻撃の現状をどう見ていますか?

「点が取れていない時期は、その部分が心配されていたことでした。解決策を探して、全員でトレーニングしてきました。それがいま、うまく試合に出ていると思います。重要なことは、FWの選手がチャンスの数を多く持つことで、そのための方法をトレーニングの中でやってきました。その結果、いま、チャンスを多く作ることができています」

Q:「いいディフェンスができた」ということを何度もおっしゃっていますが、それを実現するために、真ん中の選手、特に奥埜博亮選手と藤田直之選手に与えた指示については?

「その二人だけではなく、チーム全員が素晴らしい貢献してくれたと思いますが、確かにその二人の貢献度は大きかったと思います。横浜FMのビルドアップの仕方は他のどのチームとも違い、気を付ける必要がありました。守備の面で、いくつかの部分で、気を付けるところがあったのですが、それを90分間とおして果たしてくれたと思います」

選手コメント

■水沼宏太
Q:試合の行方を左右した先制点を振り返ると?

「『思い切りよくプレーしよう』というところから試合に入って、相手の裏は狙っていました。GKが出ていることも、ちょっとつまずいたことも分かったので、『思い切り蹴ろう』と。枠に入れることだけを考えて打ちました。マリノスの狙いどころは裏だったので、自分たちがボールを握る時間は少なかったですが、自分たちが相手の嫌がることはできていたので、そこに関しては自分たちの狙い通りです。準備してきたことを出せたことが、チームとしては良かったと思います」

Q:前節、先発に復帰して、今節と連勝を飾ったが?

「勝てていない間は、『何かを変えないといけない』と外から見て思っていたし、自分が出たときはこういうプレーをしようとか、チームを前向きにさせるためには何が必要かとかを考えて毎日、取り組んでいました。こうしてスタメンで使ってもらって、ピッチで表現できたことは良かったと思います。走ること、裏を狙うことは自分の長所でもあるので、そこを惜しまずやれた結果だと思います。この試合だけではなく、続けることが大事ですし、連勝すれば上にも迫っていけるので、連勝することが大事。いまはチームとしてもいい状態なので、切らさず、自分は自分の役割を全うしたいと思います」

Q:カップ戦に回る期間は悔しさもあったのでは?

「いつかチャンスは来ると思っていましたし、やり続けることが大事だと思っていました。個人としては調子も良かったので、いつでも行ける準備はできていました。ルヴァンカップに出た選手は、僕だけではなく、『結果を残してリーグ戦に出よう』と思っていました。そうしたみんなの気持ちは、いま、チームをこうして上に引き上げ始めている結果につながっているのかなと思います」

Q:試合前のポイントに挙げていた「戦う姿勢」も出せたのでは?

「そうですね。今日出たメンバーも一人ひとりが戦っていましたし、いま、こうやって勝てているのは、そういうところをピッチで表現できていることが大きい。それは続けていかないといけないし、謙虚な気持ちを持って、ひたむきにやることは今までもやってきたこと。それをみんなで思い出してやれているのかなと思います」

Q:試合後のインタビューでも話していましたが、母の日を前に、2得点1アシスト。いい報告ができましたね。

「そうですね(笑)明日、母の日なので、ここで決めることができたらいい親孝行になるのかなと密かに狙っていました(笑)母だけではなく、奥さんもそうですし、いつも支えてくれているので、そういった感謝の気持ちを、勝って、言葉で伝えることができて良かったです」

■高木俊幸
Q:決定機を何度か外したルヴァンカップ第5節の名古屋グランパス戦後はかなり悔しそうでしたが、それを取り返すゴールになったのでは?

「(ルヴァンカップで決定機を外したシーンは)メンタル的なミスでもあったけど、技術的なものでもあったので、この試合に臨むにあたって、シュート練習をもう一回して、自信を取り戻して臨みました。(得点シーンは)ボールの質も良かったし、狙ったというより、あそこに入っただけですが、決めることができて良かったです。本当はルヴァンカップでも決めないといけなかったのですが、結果として、取り返せて良かったと思います」

Q:ヘディングという、得点の形については?

「ああいうヘディングのゴールは自分のキャリアの中では多くないのですが、ああいうゴールが取れると自分の中でオプションも増えるので、いいゴールになったと思います」

■瀬古歩夢
Q:相手にほとんどチャンスを作らせず、しっかり守れていたが?

「チーム全体でうまく連係できたことで、こうした結果につながったと思います。前節の松本にも速い選手がいて、マリノスにも速い選手がいたんですけど、マリノスは出し手にも、よりうまい選手がいたので、相手がボールを持ったときに、ディフェンスラインはしっかり準備して、間から走る相手に対して、マークを受け渡すのか、自分がハッキリ付いていくのか、そこはディフェンスラインで、全員でコミュニケーションを取ってやっていました」

Q:自身のキックから先制点も生まれたが?

「狙ってはないですけど、相手の背後が空くことは分かっていたので、サイドにクリアしようという形が得点につながったのは、良かったです」

Q:自身が先発後、チームも連勝。今節は前節よりも落ち着いてプレーしているように感じたが?

「前節、1試合を経験して、今節はより自覚をもってプレーしようとは思っていましたし、『これからのセレッソを引っ張っていこう』という覚悟もあります。前節より落ち着いてプレーすることは心掛けていましたし、チーム状況があまり良くない中、前節、スタートで出て、勝ち続けていることはうれしいですね。チームのために貢献できていることがうれしいです」

Q:U-20日本代表へ合流する前、最後の試合になったが?

「やっぱり、勝ってから行きたいと思っていたので、しっかり勝てて、自分自身もいい状態で合宿に臨めると思います」

Q:U-20W杯ももちろん大事な大会ですが、次節の大阪ダービーに出たかった思いもあるのでは?

「めちゃくちゃ出たかったです(笑)経験したかったですね。仲間に勝ってもらいたいと思います」

■マテイ ヨニッチ
Q:攻撃力のある相手にピンチらしいピンチはなかったが、今日の守備を振り返ると?

「今日は全部が完ぺきな試合だったと思います。すぐに先制して、守備も最後まで集中してできました。チャンスも何回も作れましたし、いいプレー、いい試合ができたと思います」

Q:今季は、全体的に守備は固いですが、今日、特に良かったところはどこでしょうか?

「全員がいい働きをしたのですが、特に中盤の二人、藤田選手と奥埜選手がディフェンスの面で大きく貢献してくれました。広い範囲をカバーしてくれました。彼ら二人は、本当にいい働きをしてくれたと思います。自分と(瀬古)歩夢を助けてくれました」

Q:瀬古選手について

「19歳とは思えないプレーをしています。才能がある選手ですね。彼は聞くことを拒まないですし、常に学ぶことをしています。コミュニケーションも積極的に取るようにしています。若い選手は自信を付けることで、よりいいプレーにもつながるので、より自信が付くように、コミュニケーションを取っています」

■清武弘嗣
「今日は走り勝ちですね。ポゼッションより、裏に走る選手が生きた試合で、今季になって、こうした試合は初めてだったと思います。監督やイヴァン(コーチ)が求めるサッカーはボールを握るサッカーですが、今日は相手の裏も空いていましたし、ピッチに立った選手たちで臨機応変にプレーすることができました」

Q:攻撃力のある相手に対して守備も機能していましたね。

「僕たちには規律があります。サイドハーフは締める、FWもボランチのところまで下がる、ボランチが主導権を握って押し出すなどができています。全員がサボることなくやることで、一体感は生まれます。一人サボる選手が出てきたら、失点にもつながります。この2試合はいい戦いができていると思うので、継続していきたいと思います」

■丸橋祐介
Q:相手に決定機をほとんど与えなかったが?

「全員で連動して、前からうまく守れたと思います。今日は全員の距離感も良かったし、しっかり行くところはみんな行けていたので、そこが良かったと思います」

Q:攻撃では、相手の裏もうまく取れていました。

「そうですね。狙いとおりでしたし、先制点は難しかったとも思いますが、(水沼)宏太くんがしっかり決めてくれたので、感謝しています」

Q:チームとして自信の付く勝利だったのでは?

「そうですね。形としてはできつつあるので、もっと攻撃の質を高めていけば、もっともっと点も取れると思うので、そこは練習から高めていきたいです」