2019明治安田生命J1リーグ
第25節第3日

2019.9.1

セレッソ大阪

瀬古 歩夢 (02')

鈴木 孝司 (54')

2

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FULL TIME

1

1-1

1-0

川崎フロンターレ

阿部 浩之 (13')

ヤンマースタジアム長居

27,201

監督コメント

■ロティーナ監督
「前半はスタートで得点が取れたのですが、その後はフロンターレが明確に我々を支配してきました。ボールを早く動かしてきて、我々は下がってディフェンスする必要がありました。さらに良くなかったのが、ボールを奪った後も簡単に失ってしまったこと。また守備を続けるという時間が続きました。後半は、よりいいスタートが切れて、より狙っていたボールの動かし方ができて、逆に相手を走らせることができました。特に後半の20分、25分あたりまで。そこから、相手は選手交代をして、FWやワイドに張る選手を入れて、よりクロスを入れて、攻撃をしてきた。守る時間が長くなったのですが、失点せずに試合を終えることができました。同じ勝点3ですが、偉大なチーム、偉大な選手たちから取った勝点3なので、セレッソの選手たちに「おめでとう」とういう言葉をかけたいと思います」

Q:2点目を決めた鈴木孝司選手を投入したタイミングと、彼のゴールの評価について

「交代については、(ブルーノ)メンデスが少し筋肉系に問題があったので、下げました。(鈴木)孝司については、ゴール以外にもクオリティーの高いプレーを見せてくれました。ボールをキープして、チームがボールを持つ時間を増やしてくれた。そういう意味でも、彼のプレーには満足しています」

Q:負傷離脱した清武弘嗣選手のポジションに誰を起用するか、決断が迫られたと思いますが、柿谷曜一朗選手を起用した理由と、彼のプレーについては?

「いくつか選択肢がありました。まずは曜一朗、もう一つは、カップ戦でもいいプレーを見せていた(田中)亜土夢。オク(奥埜博亮)を入れるオプションもありました。3つのオプションを全て実行することはできないので、決断を下す必要がありました。その中で、曜一朗は、いいトレーニングを続けていました。また、彼の持っている力を引き出すことも監督の仕事なので、彼をスタートから使う決断をしました。76分間の出場だったのですが、その中で、濃度の高い、運動量の多い仕事をして、特にディフェンス面でチームは助かったと思います」

■鬼木達監督
「まずアウェイの中、多くの方が足を運んでくださったのに勝てなかったことはすごく悔しく思いますし、申し訳ない気持ちがあります。ゲームのほうは、やはり前後半の立ち上がり(が課題)。『集中して入ろう』という話はしていましたけど、少しナーバスになってしまったかなと。プレッシャーを選手が感じているのかなという印象でした。ただ、最後のところで一人ひとりは頑張ろうとしていたので、その姿勢を次につなげていきたいと思います」

Q:今日の敗戦はズシンとくるようなものだと思いますが、今後のチームの働きかけ、修正したいポイントを教えて下さい。また、先制点の場面はレフェリーと話をしたところもあったと思いますが、どんな説明があったのか。

「現状から言うと、まず選手は気持ちの回復が重要かなと思っています。3連覇を目指している中で、想像以上にプレッシャーを感じていますし、やはり開き直りというか、気持ちも1回フレッシュにしないと、なかなか思い切ったプレーができないのかなと思っています。そこは働きかけていきたいと思っています。1点目は、僕自身は直接レフェリーと試合中は話せなかったです。試合が終わってから、何で判定が変わったのかは聞きましたけど、『またあとで』ということで、なかなか答えは返ってこなかったかなというところです」

Q:前節から先発を2人変えたと思います。家長昭博選手と小林悠選手に期待したところについて

「右サイドで言うと、マギーニョを生かすという意味でも家長を選択しました。また小林 悠に関しては、前半から飛ばして行って、相手はやはりブロックをしっかり組むチームなので、その隙間でどれだけ駆け引きができるか。プラス、(レアンドロ)ダミアンという武器がありますので、そこを最大限に生かせればなと思っていましたけど、少し難しい状況で投入しなければいけない形になったと思っています」


Q:「少しナーバスになっている」「プレッシャーになっている」という話がありましたが、攻撃で決められていないことはどんな修正が必要だと感じていますか?

「やはりそれも質のところになってくると思います。縦パス1つをとっても、斜めのパス1つをとってもそうですけど、多分、見えていると思いますが出し切れていない。1個タイミングが遅れて相手に閉められてしまったり。『もう少しチャレンジしていいよ』という話はしていますけど、そういうことを含めてナーバスになっている。でもそこは気にしても仕方ないというか、とにかく点を取るために必要なことなので、それをうまく働きかけていきたいなと思っています」

選手コメント

■鈴木孝司
Q:得点シーンを振り返ると?

「あそこ(ニア)にボールが来ると思って入りました。まず、試合に入って早々、左サイドのクロスから、ファーで惜しいシーンがありました。『今日はいいところにポジショニングできているな』と思っていました。得点シーンは、あそこにボールが来ると思っていました。あそこが一番、点が取れる確率が高いかなと思って入り、うまく合わせることができたので、良かったです」

Q:ディフェンスとの駆け引きの末、ニアに入ったと思うが?

「最初は、もっと相手の前に入ろうと思ったのですが、そこまで入ると、ゴールの角度がなかったので、ディフェンダーにつかまると思いました。あとは、思ったよりクロスを上げる時間もあったので、一度、止まったというか、入り過ぎないようにポジショニングを取れたことが良かったと思います」

Q:率直に、J1での初ゴールの感想はいかがですか?

「セレッソに来て、僕にとってゴールが一番求められていたと思うし、そのためにこのチームに来ました。1点を取って、少し安心したところもありますが、ここからもっと積み重ねていかないといけない。ただ、率直に、ホームスタジアムで、サポーターの前でゴールを取れたことは嬉しかったです」

Q:試合自体については、どういう印象を持って試合に入りましたか?

「チームとして、そこまで自分たちがやられている感じはなかったですし、崩されるというより、外からのクロスという形が多かった。いい状態でサッカーできていたと思いうし、そこからのカウンターでもチャンスは作れていた。前半も後半も、チームとして、崩れず自分たちのサッカーができたことが良かったと思います」

Q:得点後はサポーターのところに駆け寄っていたが、決めていたのか、突発的だったのか。

「突発ですね。いつもハート(のパフォーマンス)とかやるのですが、それを忘れるくらい、『うわーっ』となりました(笑)気づいたら、看板を越えて、駆け寄っていました。ここに来たときから、FWとして、ゴールを決めないと認められないと思っていました。これでやっと、仲間入りできたのかなと思います」

■瀬古歩夢
Q:先制点は、最初はノーゴールの判定にもなりかけましたが、自身では、「入った」という確信はあったのでは?

「はい、ありましたね(笑)」

Q:うまく押し込めた?

「もっとちゃんと当てたら判定も難しくなかったと思うし、自分自身、J1で初ゴールなので、気持ちよく決めたかったですが、得点できたこと、勝利につながったことは良かったです」

Q:逆に、思い出に残るJ1初ゴールになったのでは?

「そうですね(笑)後から考えると、そう思いますね」

Q:J3では決めていましたが、J1での初ゴールは気持ちも違いますか?

「そうですね。プロになってからは決めるのは初めてなので。これからも、得点でも貢献していきたいです」

Q:ゴールにつながったCKは、瀬古選手のフィードから始まったが?

「意識はしていました。うまく突けたと思います。その中から得点が生まれたので、良かったです」

Q:守備では、川崎フロンターレの攻撃を受ける時間も長かったが?

「Jリーグで連覇しているチームということで、やはり質の高さやスピードは、今までやった相手とは違うなと感じました。その中でも、自分たちは決められたポジションがあるので、そこは守りつつ、出るところは出たり、プレッシャーをかけるところはかけたり、そこはハッキリできたので、そこはチームとして良かったと思います。今のチームは、誰が出たとしても、やることは変わらないし、誰が抜けても、誰が出ても、しっかりと戦える。そうなれば、このチームはもっともっと強くなっていけると思います。チームで競争をして、チーム力を上げていきたいと思います」

Q:U-22日本代表に選出されたことについては?

「セレッソで試合に出続けているからこそ選出されたと思っているので、セレッソでやっているプレーをしっかり示したいと思います。この代表は初めてですが、遠慮することなく、チャレンジャー精神を持って、ガムシャラにやっていきたいと思います」

Q:東京五輪という目標も、改めて明確になったのでは?

「そうですね。選んでいただいたからには、最後まで残りたいし、東京五輪に出たい気持ちも強まりました。ポジションを奪いにいく気持ちで(遠征に)臨みたいと思います」

■マテイ ヨニッチ
「失点もありましたが、最終的に勝てたので良かったです」

Q:やはり、ボール保持のうまい川崎フロンターレ相手に、ボールを回されるのは想定していましたか?

「そうですね。毎回そうですし、ボール回しが凄く上手いチーム。オフェンスも凄く上手くて、攻撃の仕方を理解しているチームなので、その辺はやりながら順応していくしかなかったですね。最終的に、僕らの方が点数を入れましたし、ちゃんと守って、結果、2-1になりました。とても満足しています」

Q:ある意味、ゲームプラン通りでしたか?

「確かに、想定したようなゲームでした。相手が僕らよりボールを保持してくるのは想定内でもあったので、この結果は、僕らの中ではゲームプラン通りです」

Q:終盤、レアンドロ ダミアン選手が入ってからの時間帯については?

「相手はストライカーを増やしてきて、凄く背の高いパワフルな選手なので、気を付けないといけないことは増えましたが、うまく対処できたと思います」