2021明治安田生命J1リーグ
第8節第1日

2021.4.6

横浜F・マリノス

オナイウ 阿道 (87')

1

AWAY

FULL TIME

0

0-0

1-0

セレッソ大阪

日産スタジアム

7,980

レポート

監督コメント

■小菊昭雄コーチ
「チームとして厳しい状況でのゲームだったんですけど、今日、チャンスを得た選手たちが力を発揮してくれたと思います。全員がハードワークしながら愚直に戦う姿勢は表現できたと思います。残念ながら勝点を持って帰ることはできなかったですが、今日、出た課題、良かった点をもう一度、整理して、ここから連戦ですが、一つひとつ前進していけるようにやっていきたいと思います」

Q:勝点を持ち帰れなかったことは残念だが、長い目で見て、今後に向けて、チームに上乗せしていける材料は?

「このような状況の中で、普段、試合に絡めなかった選手が躍動してくれたことが一番大きな収穫だと思います。もう一つは、レヴィー クルピ監督が積み上げてきている守備の部分は、誰が出ても変わりなく、規律を持って表現できたと思います。攻撃面では課題が残りましたが、チームとしても個人としてもレベルアップしていけるように取り組んでいきたいです」

Q:準備期間が短い中での試合だったと思うが、今日のメンバーでの戦術の落とし込みをできる時間はあった?

「キャンプから全員が同じデザインを共有できるように、練習や練習試合をやってきました。そういった部分では、全く問題なかったです」

Q:試合前、選手たちにはクルピ監督からどのようなメッセージがあった?

「『こういう困難な状況だからこそチーム力が問われる、個人の忍耐力が問われる』と。『大きなチャンスだ』と。厳しい状況ではありましたが、清武キャプテンを中心に、昨日、今日といい準備ができました。ハードワークして、全員で戦って走り切ったゲームだったと思います。その中で、勝点を持って帰ることができなかったことは、私の力の無さだと痛感しています」

Q:今日のゲームプランについて

「相手のスカウティングをした中で、ある程度、ボールを握られる時間帯は続くと予想していました。その中で、守備で難しい時間帯を乗り越えれば、必ず自分たちの時間になるとも選手たちと共有していました。選手たちは、今日のゲームプランを遂行してくれました。全員が同じ方向を向いて戦ってくれたことに感謝しています」

Q:次節もすぐに来るが、このような状況で勝ち抜いていくために必要なことは?

「今日、久しぶりに試合に出た選手、初めて出た選手もいましたが、その選手たちは、キャンプから常にいい競争をしてくれていました。トレーニングの中でも100%の力を発揮してくれていました。未来のことは分かりませんが、チーム内でいい競争をして、しっかりと100%でトレーニングに取り組むことが大事になると思います」

選手コメント

■新井直人
Q:選手が何人か入れ替わった中でも規律の取れた攻守を見せたと思うが、チーム全体の内容について

「この試合を迎えるにあたって、バタバタしましたが、チーム全員で、『厳しい状況でも勝ち切ろう』と、いい入りができました。内容を見ても、押し込まれる時間帯は多かったですが、日ごろから練習でやっている部分はメンバーが変わっても出せました。その中で、最後、ちょっとしたところで失点してしまったのはもったいなかったな、という感じです」

Q:移籍後、初先発となったが、自身の手応えについては?

「初めて長い時間プレーしたことで、強度の部分で、やれた部分、足りない部分が自分の物差しで明確になりました。そこはこれからの練習に落とし込んでいきたいです。守備については、ある程度、自分がストロングにしている部分は通用しました。その中で、どう攻撃につなげていくかは、次に向けての課題かなと思います」

Q:自身について、先ほど言われた攻撃面での課題と手応えを得た部分は?

「奪った後の縦へのクサビ、FWに向けた前へのパスは、イメージ通りに出せました。そういうところでは手応えも感じつつ、攻撃参加のところで、(これまでスタメンで出ていた選手たちと)連係面で取り切れていないことが改めて見えた試合になりました」

Q:トップクラスのアタッカーとJ1の公式戦で対峙して、改めて感じたことは?

「相手には、代表に入っていた選手もいる中で、うまく対応できたシーンもありました。ディフェンスラインをカバーする部分や、1対1で簡単にクロスを上げさせないことは新潟でも意識していたので、そこはJ1でも自信を持ってやれました。やれたからこそ、守備で奪ってから攻撃でつなげる部分でのクオリティーは高めていかないといけないと思います」

Q:今日は新潟のサポーターも見ていたと思うが、見せられた部分と今後に期待して欲しいことは?

「色んな応援のメッセージは僕の元にも届いていて、ありがたいと思います。新潟には練習生から入ったんですけど、そうした選手でも、こうしてセレッソに入り、代表選手が多い横浜FMと対戦できる。そういう姿を見てもらえれば、刺激を与えることもできると思いますし、新潟に入りたいと思ってくれる選手が増えてくれたら僕も嬉しいです。これでようやくスタートラインに立てたので、自分が成長している姿を、セレッソのサポーターの皆さんにも見てもらえればと思います」


■進藤亮佑
Q:選手が何人か入れ替わった中でも規律の取れた攻守を見せたと思うが、チーム全体の内容について
「試合前から、我慢する時間帯は増えることは頭に入れていました。後半、最後に失点してしまいましたが、ブロックを組んで大きく崩れない守備は発揮できたと思います。自分たちの時間は、今後、もっと増やしていかないといけないと思いました」

Q:展開としては、勝点1は欲しかったゲームだとも思うが、勝ち切るために必要だったことは?

「主導権を握られる内容は覚悟していました。その中で、裏1発やセットプレーでチャンスは確実に来ていました。そういったところで仕留めなければ、こういう試合はモノにできない。逆に、自分たちが重要視しているセットプレーで失点してしまった。良かった部分もあった試合でしたが、こういう試合を勝つためには、最後のペナルティーエリアでいかに勝負を決められるかだと思う。そこは課題として残りました」

Q:自身のパフォーマンスを振り返ると?

「4バックのセンターバックは、プロに入って公式戦ではほとんどやったことがなかったので、周りとコミュニケーションを取りながらやろうと思っていました。安定感という意味では、西尾選手も含めてゴール前で体を張れていたと思います。ただ、ビルドアップの部分では、もっともっと解決策はあったと思うので、試合の映像を見ながら課題を修正していきたいです」

Q:今節を機に、今後、メンバー争いに加わっていける手応えも掴んだ?

「僕自身、これまで積み重ねてきたことはありますし、試合に出してもらえれば、ある程度やれる自信は持っています。これから、もっともっとできることを示したい。さらに試合をやっていくにつれてコンディションも上がっていくと思うし、体のキレは増すと思う。空中戦や身体能力的な部分はまだ上がると思うので、皆さんには期待して欲しいと思います」

Q:試合前にチームは揺れたと思うが、どう今節に向けて雰囲気を作っていった?

「僕自身としては、ハプニングが起きた時こそチームの真価が問われると思っています。そういう意味では、みんなでこの状況をカバーしていこうという気持ちが全面に出たと思います。出場機会が少ない選手が出ることで、モチベーションも高かったと思うので、全く心配していなかったです。内容は改善しないといけないですけど、試合に対する気持ちや雰囲気は良かったので、今後も継続していければと思います」

Q:チームの底上げという意味では大きな試合になったと思うが?

「これまでスタメンは大きく変わらなかった中で、今節は、出た選手でしっかりコミュニケーションを取りながら、今まで準備してきたことは出せたと思います。僕も含めて、これまで試合に出る機会が少なかった選手が活躍することで、またチームの雰囲気も良くなるし、ベンチメンバーのモチベーションも上がっていく。ここからさらにチーム力を向上させていくために、今まで出ていなかった選手の活躍が大事になると思います」

Q:試合はすぐに来るが、次節に向けて

「まずは体を休めて、今日の良かったところ、良くなかったところのコミュニケーションを取りたいです。自分自身、札幌時代を含めて、フルで出たのも半年ぶりだったので、思った以上に疲労も来ていると思います。今は感じていないですけど。しっかりケアして、次節に向けて準備したいです」