2021明治安田生命J1リーグ
第22節第5日

2021.7.24

サガン鳥栖

酒井 宣福 (01')

小屋松 知哉 (08')

樋口 雄太 (45'+1)

3

AWAY

FULL TIME

3

3-1

0-2

セレッソ大阪

加藤 陸次樹 (18')

加藤 陸次樹 (68')

坂元 達裕 (87')

駅前不動産スタジアム

8,330

監督コメント

「もちろん、私はJ1の全試合を見ているわけではないですが、今シーズンのJ1の試合の中で最も見応えのある試合の一つに挙げられるのではないかと思います。両チームとも勝利を目指して最後まで戦い抜いたと思いますし、両チームとも負ける内容ではありませんでした。その意味で、3-3というスコア、勝点1は、両チームにとって、プレミアムかなと。どちらも負けるには値しないゲームだったので、その意味で、プレミアムだったと思います」

Q:2点のビハインドでも諦めずに追いついたメンタル、最後まで攻め続けた後半の攻撃は素晴らしかったですが、やはり気になるのは前半。特に開始早々に2失点を喫した守備については、鳥栖のやり方に戸惑った部分もあったのか、連戦で足が止まっていたのか。どう分析されますか?

「失点の要因は色々あって、我々なりに分析した上で、選手たちには直接、伝えます。こういった場で、いくつか具体的な話をすると、私の選手との信頼関係もあるので、この場では控えさせていただきます。あくまでも、選手たちに直接、伝えようと思っています。ただ、先ほども言いましたが、これだけの見応えのある試合ができたことも事実ですので、まずは9連戦を最後まで戦い抜いた選手たちを心から称えたいと思います。そこは、改めて強調したいと思います」

Q:「最後まで戦い抜いた」という意味では、まさに同点に追いついたPK獲得も含めた坂元達裕選手のプレーをどう評価されますか?

「あのシーンは、タツが力を振り絞って、彼の技術を出したというところ。責任感という部分も含めて、本当にいいシーンでした。彼の良さが出たシーンでした。ただ、もう1つ強調したいのは、今日のパフォーマンスは、誰か一人、二人だけが活躍したというゲームではなく、本当にタフな戦いの中で、選手たちが声をかけ続けて、お互い、最後まで力を振り絞るぞと、そういう声をかけ続けた選手たち全員を心から称えたい。そこは改めて強調したいです。チームの総合力、団結する力というのを見せてくれました。そこは、セレッソのサポーターの皆さんも感じていただけたと思います」

選手コメント

■原川力
Q:スコアが激しく動く試合になりましたが、率直に試合を振り返ると?

「前半の入りが良くないというのは試合前も言っていたんですけど、今日も良くなかったです。後半は後半で良かったとしても、前半の入りを早く修正しないと、次に進めないかなと思います」

Q:追いついたとは言え、手放しでは喜べないというか、今日の試合については反省も多かったですか?

「そうですね、個人的にもそこ(試合の入り)は意識して試合に入りましたし、追い付けるのはセレッソの力ですが、逆に前半のああいう失点がなかったら勝てていたと思うので。チームとしての試合運びも、前半は失点ゼロでいこう、という運び方をしてもいい試合もあるのではないかと思います」

Q:改めて、鳥栖のホーム、駅前不動産スタジアムでプレーした感想は?

「久々にやりましたけど、あまりアウェイ感がないというか。ACLもそうでしたけど、ずっと人がいない状況でやっていたので、こうやってサポーターの皆さんがたくさん入っている中でプレーできて、楽しかったです」

Q:相手として戦っても、雰囲気の良さは感じましたか?

「そうですね。雰囲気、良かったですね。ダイレクトに拍手なり声援が届くので、やっていて楽しかったです。難しい状況は続いていますが、早く大勢のサポーターの皆さんが入れるような状況になればいいと思います」

Q:クロスバーを直撃した直接FKの感触は?

「(鳥栖時代に)アウェイ側のゴール裏には何本か入れているので。フィーリングも良かったですし、ボールをセットした感じも『入るかな』と思ったんですけど。ゴールにつながったことは良かったですが、直接、入れたかったですね」

Q:リスクをかけて攻めた後半の展開について、ボランチからどう見ていましたか?

「多少、リスキーな守備をしても、意外とボールを取れる感覚はあったので、『続けていこう』という話はしていました。カウンターの場面で仕留められたら良かったですが。前半からあの守備ができるか分からないですが、多少、リスクを負ってでも、ああいう守備をすれば前向きにボールを奪えるので、より攻撃にスムーズに入れるかなと思います」

■高木俊幸
Q:終盤は攻め合って打ち合いのような展開になりましたが、試合を終えた直後の感想は?

「最後、危ないシーンもありましたけど、どちらかと言うと、ウチの方がチャンスの方が多くて、決められるシーンもいくつかあったと思うので、勝ち切りたい試合でした」

Q:前半終了時はスコアも内容も劣勢でしたが、外から試合を見ながら、どういったことを意識して後半開始からピッチに入りましたか?

「夏場の試合は後半に動くことも多い。前半に勢いがあっても、後半に落ちて来たりとか、今日の最後のように間延びしたりとか、自分にとってはプレーしやすい状況になります。ここ数試合も含めてそうですが、自分の見せ場が多いような展開になるだろうなとは、見ていて思いました。あとは、そこで結果を出すだけだと思って試合に入りました」

Q:いま言われたように、ここ3試合、後半から試合に入って高木選手が躍動するシーンが多く、切り札のような役割になっています。先発で出たい気持ちもあるとは思いますが、現在の役割をどう捉えていますか?

「自分は途中出場で得点やアシストをしている試合の方が、もしかしたら多いかも知れないので、自分としては得意な役割を与えてもらっています。もちろん、選手個人としての目標は、スタメンで試合に出て、出場する時間を伸ばすことにありますが、でも、いまはチームのやり方として、自分が後半に入ることで勢いを付けられています。それが一つの戦術みたいなモノになっているのであれば、自分はそれを全然、受け入れるというか、その仕事、役割をしっかりとやり通すことだけを考えています」

Q:ACLを含めてバブル方式での連戦は今節がラストです。試合終了と同時に選手の倒れる姿が印象的でしたが、チームを代表して、この連戦を戦い抜いた心境を聞かせて下さい

「ACLから含めて連戦だったので、身体的にももちろんタフでしたが、精神的にも、家族と離れたり、普段と違う生活をしながら、なかなか自由が利かない中で、規制がある中でサッカーをし続ける大変さもありましたけど、色んな人たちのサポートのおかげでサッカーに集中してプレーできたことは、いい経験になりました。サポートしてくれた方々に感謝したいと思います」