天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会
ラウンド16(4回戦)

2021.8.18

セレッソ大阪

34' 加藤

1

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FULL TIME

0

1-0

0-0

サガン鳥栖

ヨドコウ桜スタジアム

監督コメント

■レヴィー クルピ監督
「日本において、簡単な試合は1試合もありません。これまでも常に感じていたことですし、今日も本当にタフなバトルが続く戦いでした。選手たちは、流れの悪い状況を何とか勝利で変えたいという意地を見せてくれました。素晴らしいゴールも生まれて、サポーターの皆さんもコロナ禍の中で駆け付けて下さり、最後までパワーを与えて下さいました。そうした皆さんに捧げる勝利でもあり、皆さんと勝利を喜べることを嬉しく思います」

Q:相手にボールを握られても粘り強く守り、相手のビルドアップの隙を突いてカウンターからゴールを狙う、試合の意図が発揮されていたが、3バックで臨んだ狙いについて

「おっしゃる通り、まず3バックにして、しっかりと守備の安定を図るということ。そして、鳥栖さんにある程度ボールを握られても、ボールを奪った後に速い攻めで点を取るという意図で、3バックにしました。選手たちはその意図をしっかりと汲んでくれた中で、1-0の勝利を収めました。本当に選手たちを称えたいと思います。先制して以降は、サッカーではよくあることですが、リードされたチームが前がかりになり、リードしたチームが押し込まれる展開になりました。その中で、2点、3点、4点と重ねることができたら理想的でしたが、勝利が掴めない中で意地を見せてくれた選手たちを改めて称えたいと思います」

Q:決勝点を挙げた加藤陸次樹選手について

「ムツキは、いい嗅覚を持ったFWです。フィニッシュの精度も高いです。その中で、今日、彼は自分の役割をしっかりと理解した上で、速攻からのゴールを決めてくれました。フィニッシャーとして、まだまだ成長する余地はありますし、守備での貢献でも、チームを支え続けて欲しい選手です」

Q:今日は坂元達裕選手がメンバーから外れたが、コンディションの問題か、次節のリーグ戦を見据えてか?

「直近のリーグ戦は本当にタフな戦いでした。彼も最後までハードワークを続けてくれました。今日ここで無理をして長期離脱につながってはいけないと思い、今日はメンバー入りさせませんでした」

選手コメント

■加藤陸次樹
Q:「カウンター」「背後への抜け出し」という、まさに試合前の言葉を実行するゴールになったが?

「そうですね。前日も言ったとおり、キヨくん(清武弘嗣)が持ったときは、常にパスが出て来るイメージはありました。1回、動き直して、自分の良さであるオフザボールの動きを出せたので良かったです」

Q:相手のDFラインやGKが高い位置を取って来ることもイメージしていた?

「そうですね。ただ、それよりは、キヨくんから出て来る、という意識の方が強かったです。あとは、いいパスに対して走って、タイミング良くシュートを打てたことが大きかったと思います」

Q:1回、動き直したところを詳しく振り返ると?

「僕が走った瞬間に相手がコースを先に塞いできたので、動き直して、相手の視野から消えて、また欲しいスペースを空けて、走った結果です。キヨくんが本当に、いいタメを作ってくれたので、決めることができました」

Q:フィニッシュはループシュートでしたが、狙いどおりですか?

「あれは感覚です。GKも見ずに感覚で打ちました。特に(ループは)意識していないです」

Q:勝利につながる決勝点になったことについて

「今は本当に嬉しいです。キヨくんからの完璧なパスで、イメージ通りのゴールだったので、振り返れば、本当に嬉しいです。ただ、さっき試合が終わった後も、チームの中で『次が一番大事』という話もありました。天皇杯が終わって、中2日ですぐリーグ戦があります。今日はハッピーな気持ちで終わりますが、またすぐ切り替えて、やっていきたいです。必ず勝たないといけない試合が待っているので、そういう試合でまた僕が決めて、チームの勝利に貢献したいと思います」

Q:改めて、ツエーゲン金沢から今季加入して、セレッソで活躍したい思いも強い?

「そうですね。個人として、もっともっと得点は欲しいですし、一番は勝利につながるゴールです。リーグ戦でももっと上の順位にいかないといけないですし、そのために、もっともっと自分が活躍していきたいです」

■喜田陽
Q:公式戦での先発はACL第5節の広州FC戦以来だったが、どういうことを意識して試合に入りましたか?

「リーグ戦では勝てていない状況が続く中で、勝って勢いを付けるためには大事な試合だと思って臨みました。勝てて良かったです」

Q:鳥栖はビルドアップ時に、左サイドが変則的な形を取ることが特長だが、マークなどの対応については?

「難しい状況もたくさんあったんですけど、CBの西尾とボランチの奥埜選手とコミュニケーションを取って、どういう守り方が一番いいのかということを共有して守れたことが良かったと思います」

Q:3バックにして堅守速攻で戦った今日のやり方について

「(準備は)短い期間でしたが、できる限りのことをチームで共有して臨みました。守備では、タフな試合を全員で走り切って失点ゼロで抑えたことは大きかったですが、もう1点、取れたら最高の形だったと思います。最後の方、相手が攻め急いだ中でこっちのカウンターもあったので、そこで決め切ることができたら良かったです」

Q:チームとして、個人として、この勝利をどうつなげていきたい?

「ここからリーグ戦でも大事な試合が続きます。しっかり、この流れを持ちながら、リーグ戦でも勝っていきたいと思います」