2021JリーグYBCルヴァンカップ
準々決勝 第2戦

2021.9.5

ガンバ大阪

0

AWAY

FULL TIME

4

0-2

0-2

セレッソ大阪

山田 寛人 (24')

加藤 陸次樹 (32')

藤田 直之 (56')

松田 力 (68')

パナソニック スタジアム 吹田

4,869

監督コメント

「ホームでの第1戦は残念ながら敗れてしまいましたが、なかなかリーグで出番がなかった選手たちが素晴らしい内容で戦ってくれたことによって、今日の第2戦にしっかりとバトンを渡してくれました。今日のメンバーも、第1戦の敗退を必ず取り返すという強い気持ちで準備してくれました。内容を伴った勝利を飾ることができて良かったです。この2試合は、チームの総力を挙げて戦った結果だと思っています」

Q:全員が役割を果たしての勝利だと思うが、第1戦も含め、特に山田寛人選手、中島元彦選手、喜田陽選手、西尾隆矢選手とアカデミー出身の選手の活躍が光った。クラブにとっての意義をどう感じていますか?

「将来、彼らがこのクラブを引っ張っていかないといけないと思っています。今、アカデミーでプロを夢見ている子どもたちにとっても、非常に大きな3試合だったと思います。彼らだけではなく、西川潤や加藤陸次樹らアカデミー出身以外の選手も非常にいい準備をしてくれています。チーム内での競争がますます激しくなって、全員がレベルアップする素晴らしい状態だと思っています」

Q;後半途中から乾貴士選手を投入されたが、今日のプレーはどうご覧になりましたか?

「しっかりと規律を守った中で、彼の個のクオリティーの高さは垣間見えました。本当に久しぶりのゲームだったと思いますが、やはりさすがだな、という印象を受けました。さらにコンディションが上がってくれば、チームの中心として、ますますパフォーマンスが上がっていくと期待しています」

Q:今日のプランとしては、どういう戦いを想定されていた?

「0-1からの後半戦というイメージで捉えていました。必ずアウェイゴールを取りにいかないといけない状況だったんですけど、選手たちには、『得点を取るためには、規律をしっかり守って、積み上げている守備を全員がしっかりと忠実にやろう、と。そうすることによって必ず得点は取れる』と強く言って、トレーニングでも準備してきました。そのプラン通りに、しっかりと守備から自分たちのサッカーを貫いてくれました。それが今日の勝因だと思います」

Q:リーグ戦も含め、いい守備から試合に入る印象が強いが、こういったサッカーを続けていきたい?

「守備の強度は、これくらいが当然というか、スタンダードでやっていきたいです。攻撃のところの落とし込みも、準備していたことを選手たちが忠実にやってくれました。攻守において、さらに上積みができるようにやっていきたいです」

Q:同じ相手との3連戦は、難しさや、分析の落とし込み易さなど、様々な側面があったと思うが、采配やメンバーについて振り返ると?

「メンバーを選ぶにあたっては、普段のトレーニングがスタンダードになります。しっかりと準備している選手がピッチに立つべきだと思っています。今回、ガンバと3試合しましたが、どの試合もしっかりと準備した選手がパフォーマンスを発揮してくれたと思っています」

選手コメント

■山田寛人
Q:開始から攻守でリズムよく戦えていたと思うが、試合全般を振り返ると?

「試合全般で言えば、個人的には納得いっていません。入りも悪かったですし、全体で言えば、第1戦やリーグ戦の試合の方が自分的には良かったです。でも、第1戦を0-1で負けて、今日はどうしても得点が必要な試合だったので、得点は意識していましたし、監督から言われている守備の部分は意識してプレーしました。最低限のことはできたと思います」

Q:うまく守備から入りチャンスも作れていたが、立ち上がりには課題もあった?

「いつも、立ち上がりは自分のコンディションは見るように心がけています。その意味では、ファーストプレーで空振りしたり、自分の中ではうまくいきませんでした。ただ、1点目のところは、(喜田)陽がシュートを打ったときに、中にボールがこぼれて来ると信じていました。GKの位置は見えていなかったんですけど、思い切って打って、決めることができて良かったです」

Q:そういう意味では、1点目がチームとしても山田選手としても大きかったですね。

「そうですね。早い時間帯に決められたことが良かったです。個人的には、1年目からチャンスをもらっていたにも関わらず、ずっとセレッソで点を取れなくて。悔しい思いをしていたので、ここで、ダービーで取れたことは価値ある1点になったのかなと思います」

Q:大阪ダービー史上初の3連戦でした。この3試合全てで活躍したことは、大げさではなく、選手としてのステップアップというか、転換期になったのでは?

「そうですね。これまであまり試合に絡めていなかったんですけど、常に準備はしていた中で、監督が代わったタイミングで、小菊さんが使ってくれて本当に嬉しかったです。準備もしていたので、思い切ってプレーするだけだなと。過去の自分のいい時の映像も振り返って、何としてでもチームの勝利に貢献したかった。点を取りたかったです。自分のサッカー人生としても、ここが一つのポイントになると自分でも分かっていたので、それが少しはうまくいって良かったと思いますし、これを機に、リーグ戦でも活躍できるように頑張りたいです」

Q:今季ここまで、“小菊コーチ”とやってきた練習が花開いたところもある?

「そうですね。ケガもあったんですけど、出られない時期が続いて。小菊さんと、羽さん(羽田コーチ)とも居残りで練習してきましたし、そういう人たちと一緒に、腐らずやってきて良かったなと思います」

Q:小菊監督から攻守で言われていることは?

「守備は、FWが最初にスイッチを入れることは言われていて、あとはプレスバックと。それは個人だけではなく、チーム全体としても求められています。攻撃に関しては、言葉ではそんなに直接は言われていません。ただ、自分を使ってもらっている意味としては結果を残すことが一番だと思っているので、そこが一番大きいです」

Q:今日の2トップとしての出来はどう振り返る?

「正直、今日に関して言うと、まだまだというか、もっといい距離感でできたと思います。今はムツ(加藤)が自分を引っ張ってくれているので、そこに何とか追いつきたいですし、追い越していきたいです」

Q:山田選手のプレーとしては、ポストもできるし、裏への抜け出しもある。そこは自分の持ち味を生かしながら、定位置を狙っていきたい?

「そうやって言っていただくのが一番嬉しいです。ポストもできたり、裏に抜けたり、ゴールもしたり、アシストしたり。欲張りなんですけど、何でもできるFWを目指しているので、自分の色を出していきたいです。これまで、『もっとFWらしく強気で行け』『貪欲にゴールを目指せ』『キレイに行き過ぎるな』と言われたこともありますし、そこもそのとおりだと思いますが、自分の思っている部分も崩したくはないので。自分のプレースタイルを、そう思っていただけるのが一番嬉しいですね」

■キム ジンヒョン
Q:第1戦の敗戦を受けて、失点を防ぎつつ得点を重ねるプランだったと思うが、想定以上にうまく運べた試合でしょうか?

「そうですね。前半から2点を取れたことは、凄く安心感があったというか、後ろが集中できる2点だったと思います。ただ、何点入っても失点はしたくなかったので、4-0になっても必ず最後まで守り切ろうという気持ちでした。みんなが一つにまとまって戦えたことが良かったと思います」

Q:小菊監督になって、色々変わった部分があると思うが、後ろからつなぐ部分も改善されているが、短期間で練習からしっかり落とし込めている?

「そうですね。練習もそうですが、ビデオミーティングで、小菊監督が分かりやすく説明してくれています。それによって、みんながしっかり試合で表現できていると思います」

Q:小菊監督になって、球際への意識も強くなっていると思うが、それを前提として、守備について監督から言われていることは?

「守備のスタートする位置や、サイドから入ってきたボールの守備の仕方とかは、…戦術なので全ては言えないですが(笑)そういう部分でみんなの意識が変わったところはあります。意識が変わったというか、小菊監督のやり方を試合で出せるように頑張っているので、それがうまくハマっていると思います。小菊監督は『チームのために』ということもよく言われているので、そういうところをみんなが理解して、できているのではないかと思います」