2021明治安田生命J1リーグ
第29節第2日

2021.9.18

浦和レッズ

江坂 任 (10')

汰木 康也 (59')

2

AWAY

FULL TIME

0

1-0

1-0

セレッソ大阪

埼玉スタジアム2002

4,887

監督コメント

「ACL後の中2日でのアウェイということで、選手たちはかなり疲れて満身創痍の中、最後まで勝利を目指して戦ってくれたこと、走ってくれたことに感謝しています」

Q:2トップも懸命に収めて状況を打開しようとしていたと思うが、後ろからのパスのズレも目立ち、決定的なシーンを作り切れなかったように思う。ビルドアップも含めた今日の攻撃については?

「私が監督になってから、ビルドアップのところは、立ち位置を含めて選手たちには常に要求しているところです。私が監督になってから3週間、新たなチャレンジに向けて、選手たちは一生懸命取り組んでくれています。立ち位置やパスの質、サポートの部分は、一つひとつ時間をかけて成熟させていかないといけないと思っています。中2日や中3日で試合が続いていますが、落とし込むところは毎日を大切に、ミーティングなども含めてやっていきたいと思います」

Q:ACLの疲労がある事情もあったと思うが、前線の4人を一気に代えたのには驚いたが、ゲームプラン通りでしたか?

「はい。ゲームプランとしては、これだけの連戦、しかもACL後の中2日のアウェイということで、あらかじめ前線の4人の選手には『しっかりと出し切って、バトンを渡して欲しい』という話は事前にしていました。途中で入る4人にも、『早いタイミングで行くぞ』と伝えていました。そのあたりは、ゲームプランの一つでした」

Q:失点場面について。2点とも縦に出されて、DFの間を割られる形だったが、連係面も含めて今日の守備の課題は?

「1失点目も2失点目も、私たちが予測していた現象でした。しっかりと中を締めるところ、背後のボールへの対応は、今日のミーティングでも選手たちには相手のストロングポイントとして伝えていました。ポジショニングや予測、チャレンジ&カバー。そういったところもビルドアップと同様に、一つひとつ時間をかけて全員で共有していかないといけないと、今日改めて痛感しております」

選手コメント

■西川潤
Q:今日の先発は、ここ数試合の自身のプレーで掴み取ったと思う。今日のプレーをどう振り返りますか?

「今まで途中出場ではありましたが、自分が出てチームに勢いや活気を与えようと思って試合に入っていました。今回、先発のチャンスをもらいましたが、なかなか自分の思うようなプレーができずに終わってしまったので、次に切り替えて頑張っていきたいと思います」

Q:思うようにシュートシーンは作れなかったが、激しく来る相手に対しても、ボールをキープして味方につなぐ場面も見られたが、体幹や体の強さなど、取り組んできたことが出せた部分もあったのでは?

「ボールをキープする場面でキープできていた部分もありましたが、その中でやっぱりゴールに直結するプレーや自分の持ち味を出していかないといけないと思います」

Q:西川選手と言えば、スピード、一瞬の駆け引きだと思うが、今日の試合ではそこを出しづらかったのか、それとも自分の中でスピードで仕掛ける部分に対して、プロになって何か考えることもあったのか?

「駆け引きや一瞬の抜け出しは自分の武器だと思っているので、練習の中から味方と共有することは、もっともっと必要かなと思います」

Q:自身の特長をピッチで出すために、今後、何が必要だと感じる?

「もっともっとボックスで受けたり、前向きにプレーする場面を増やさないとダメですし、そのためにいい立ち位置を取ったり、背後に出ると見せかけて足元だったり、連動して何回も動き続けることが大事だと思います」

Q:直近の試合では、チームとして点が取れていないが、課題をどう捉えていますか?

「守備での圧力のかけ方というか、自分もそうなんですけど、もっと行く時にパワーを持って行って、前で奪えればチャンスも増えると思う。ラインが低いと、その分エネルギーも必要になるので。まず守備から、という部分と、クロスへの入り方やシュートへの意識など、自分も含めて足りないかなと思います」

Q:今日の先発をどう今後につなげていきたい?

「試合の入りからしっかり自分のプレーを出して、試合のトータルで結果を出していかないといけないので、今日感じたことをしっかり考えて、次につなげていきたいです」

■奥埜博亮
Q:攻撃、守備、球際も含めて厳しい内容になったが、試合をどう振り返りますか?

「結果として0-2で負けてしまったので。相手の立ち位置やボールの動かし方に対して、うまくハメることができた場面もありましたが、結構、崩される場面も多かったので、そこはもうちょっと試合中に、選手同士でもそうですし、改善していけたらと思います」

Q:小菊監督になり、後ろからはがすビルドアップにも取り組んでいると思います。その中で、ACLの浦項戦、今節と、前半の途中からは相手をはがすシーンも見られているが、立ち上がりに相手の圧力を受け過ぎている感もある。試合の入りをどう感じていますか?

「そうですね。チームの中でも、ここ2試合、立ち上がりに相手の圧を受けてしまう場面も多かったので、そこはチームとして改善しようという声は掛けていました。しかし、今日も圧力を受けてしまう形になりました。そこで自分たちがうまくはがせなかった。そういう圧を受けるのであれば、一回ひっくり返すのもアリですし、相手が前に来ている分、一つはがせばチャンスにできる部分もあるので、そういうところは少しずつですが、選手同士でもそうですし、練習の中から合わせていくことが大事だと思います」

Q:裏返して背後へ出すことも有効だと理解しつつ、練習から準備してきたことを出そうという意識がある分、受けてしまう形にもなっているのかなと。準備してきたことと、臨機応変さと、そのあたりのバランスは試合を重ねていくごとに高めていきたい?

「そうですね。練習やミーティングで『試合に向けて、こうやっていこう』ということを今はやっているところです。試合の中で、場面場面で判断するのは出ている選手自身なので。練習から、個人個人にプレーの選択肢も与えてもらっているので、その中で、自分たちがピッチの中で、いい判断をしていくことが大事だと思います。チームとして準備している部分も多くあるので、その中で、ピッチに出て感じた選手が、どう、いいプレーの選択をしていくかが大事だと思います」

Q:最近はなかなか点が取れていません。どんな問題に直面して、どうすれば取れるようになると感じていますか?

「チームとして、後ろからビルドアップして相手のゴール前まで運んでいく練習をやっています。そこまで運べる場面が今は少ないですが、運べたとしても、最後の部分は選手個々の力も関与してくるので、そういう部分も大事だと思います。あとは、そこまで行く過程の中で、今は相手の圧力を受けてしまっていますが、そこを一つはがせればチャンスになる。後ろから相手をはがすこともそうですし、そこが今は一番大事かなと思います。それをはがした後も、最後はコンビネーションや選手それぞれの特長を出しながら、最後のゴールを取る部分は個々の力にも関わってくるので、個でしっかり決めることも大事になると思います」