2021明治安田生命J1リーグ
第30節第3日

2021.9.26

セレッソ大阪

原川 力 (58')

1

HOME

FULL TIME

2

0-0

1-2

鹿島アントラーズ

上田 綺世 (66')

上田 綺世 (82')

ヨドコウ桜スタジアム

4,912

シャープサポーティングマッチ

監督コメント

■小菊昭雄監督
「13連戦の最終戦ということで、私が予測した以上に、選手たちは肉体的にもメンタル的にも疲弊している状態のように感じました。前半、相手の強度の高い守備に対して苦しい時間帯が続いたんですけど、全員で粘り強く一体感を持って、前半30分くらいまでしのいで、そこからは自分たちでゲームをコントロールできるようになりました。後半も、自分たちが目指している、デザインしていた形から先制点を取れたんですけど、残念ながら、アクシデントもあって、交代選手の部分で守備でのマークの受け渡しのズレから失点してしまいました。選手は最後まで諦めずに戦ってくれましたが、非常に悔しい敗戦になりました。どの選手が出ても、チームの規律を我慢強く守って、守備での共有を、連戦も終わったので、もう一度チームで共有していきたいと思います。攻撃のところも、もっとクオリティーを上げていけるように取り組んでいきたいと思います」

Q:「アクシデント」という言葉もありましたが、乾選手の交代は想定外だった部分もありますか?

「そうですね。本人の方から『(プレー続行は)厳しい』ということで、交代させました。現段階では、彼の詳しい状態は分からないですが、(診断を)待っている状況です」

Q:先制後、3人の選手交代で意図した部分は?

「2トップに関しては、ゲームプランの中で、2人を替えることはありました。(大久保)嘉人も(加藤)陸次樹も、非常に守備も攻撃もチームのために頑張ってくれたので、予定通りの時間帯での交代になりました。(乾)貴士に関しては、先ほども申し上げたとおり、自分たちのアクシデントでの交代になりました」

Q:ここ何年も鹿島戦で勝利に結びつかない要因をどう感じますか?

「今日のゲームでそういった歴史にピリオドを打ちたかったのですが、対戦してみて、鹿島の強かさ、試合運びのうまさ、球際での強さは感じました。なかなかホームで勝てない試合が続いていますが、私もホームのヨドコウ桜スタジアムでサポーターの皆さんと喜びを分かち合うことを目標にしてきましたので、次のチャレンジで目標が叶えられるように、しっかりと選手たちと毎日を大切に過ごしていきたいと思います」

選手コメント

■原川力
Q:前半から我慢の時間帯が続きながら先制できましたが、全体を振り返ると?

「点を取った後の試合運びで、人に行けなくなるシーンが多い。常に人にぶつけるのは難しいですが、ブロックを組んだ状態からどう押し返すかは、チームとして課題かなと思います」

Q:セカンドボールを拾われるシーンも多く、ボールを握り切れない部分もありましたか?

「点を取ったのは早い時間帯だったので、攻撃では、前に前にというスタンスが強かったと思います。自分たちがボールを持つ時間帯も、もう少し増やすべきだったかなと思います」

Q:先制点に関しては、乾選手との呼吸も合っていたが、うまく飛び出していけた?

「そうですね。点が取れるボランチになりたいですし、あの場面は嘉人さんがファーに引っ張ってくれたのが見えたので、あのスペースが空きました。うまくボールが来たので、チームとしていい形で取れたかなと思います」

Q:ビルドアップの部分では、前から来る鹿島に対して、相手のプレッシャーはどう感じていた?

「鹿島はボランチ同士にどんどんプレスに来るチームなので、そこで一つはがしたり、セカンドボールを一つ拾うだけで、前にスペースが空くシーンもあった。キレイにはがすのが無理なら、ロングボールを蹴って、セカンドボールを拾ったり、違う手もチーム全員でもう少し共有できたら良かったかなと思います」

Q:準備としては、強く来る相手に対しても、後ろからしっかりつないでいくプランだった?

「そうですね。それを準備してきました。それがうまく行かない時に、後ろのスペースに蹴って押し返すのもアリですし、やりたいことプラス、次の引き出しをチーム全員で共有できたらいいかなと思います」

Q:冒頭で、「人に行けないシーンが多い」という言葉もありましたが、ブロックを組んで下がり過ぎてしまう分、寄せが遅くなる?

「そうですね。僕は今年から来ているので、去年のやり方はハッキリ分からないですが、去年はそのようなやり方で守っていたと思います。プレスのスイッチがなかなか入らないので、そのスイッチをどこで入れるのか。入れた後に、全体がどう押し返して、ラインを上げていくのか。そこはもっとチーム全体でやっていかないといけないと思います」

■坂元達裕
Q:前半はなかなか攻撃で打開の糸口を掴めないまま時間が経過していったが、ピッチではどう考えてプレーしていましたか?

「前節、広島との試合で、全員がいい距離感で攻撃できる時間を長く作ることができたので、今節も、そういう流れでチームとして攻撃していこうと話していたのですが、鹿島の前からのプレッシャーで、なかなかボールを持つことができず、自分たちの時間を作るのが難しく、相手の時間が増えていきました。もっとしっかりボールをキープして、球際にも激しく行って、まずはマイボールにしてから攻撃につなげていこうと、チームとして話し合って後半に入りました」

Q:球際に激しく来る相手を打開していくために、チームとして、個人として突き詰めていきたい部分は?

「鹿島さんのプレッシャーは、潰すというより、必要なファウルだと思うので、自分たちもあれくらい厳しく、激しくいくべきでした。そこをどうはがすか、ワンタッチを多く入れたり、食い付いてくる相手に対して裏を取ったり、色んな工夫をするべき試合でしたが、チームとして、なかなかうまくいかなかったです」

Q:監督が代わり、攻撃も守備も積み上げている段階だと思います。前節のように、攻守にうまくいって結果も出る試合もあれば、今日のように難しい試合もあります。チームの方向性や現状をどう捉えていますか?

「僕はプラスに捉えています。もちろん、今日のように、うまくいかずに負けてしまう試合もありますが、それ以上に、練習の中から今までになかった形も作れていますし、広島戦だったり、勝てた試合ではそれが出せている手応えも自分の中にあります。チームとしても感じていると思います。その中で、まだまだ改善していかないといけない部分もたくさんあるので、また練習で監督と話しながら、チームとして良くしていきたいです」

Q:攻撃の形として、前を向いて仕掛けるシーンを多く作り切れていない印象もあるが、その状況を作り出すために、個人としてチームとしてやっていきたいことは?

「相手も対策も取ってきますし、2人、3人で潰しに来るので。そこを打開していくために、もちろんチャレンジしないといけない場面もありますが、全部が全部、イチかバチかの仕掛けをしていたらいけない。その中で、左サイドでボールをつなぐ時間が前半も後半もあったので、サイドチェンジをうまく使っていこうと。今日は課題になりましたが、サイドチェンジを繰り返していけば、サイドはいずれ空いてくる。そこで自分や乾さんが仕掛けていく形を増やしていけたらいいかなと思います」