2021JリーグYBCルヴァンカップ
準決勝 第2戦

2021.10.10

セレッソ大阪

加藤 陸次樹 (53')

1

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FULL TIME

0

0-0

1-0

浦和レッズ

ヨドコウ桜スタジアム

8,654

監督コメント

■小菊昭雄監督
「0-0の引き分けでもファイナル進出という条件ではありましたが、選手たちに伝えたのは、『この1ヶ月半、私が監督になって積み上げてきたサッカーを表現しよう。そうすることによって、勝って決勝に進出しよう』と。その中で、選手たちは、今までやってきたことを発揮して、攻守に規律を持って最後まで戦ってくれたことが、今日の勝利につながったと思います。サポーターの皆さんと夢のような瞬間を分かち合えて、幸せに思っています」

Q:総括の言葉にもあったが、0-0を狙うのではなく、試合開始から終了まで、ボールを奪う、ゴールを目指す姿勢を貫徹した戦いぶりについて

「色んな選択肢がありました。時間の経過とともに、試合状況を見ながら、色んなゲームプランを考えていました。1-0になって、もう一人、最終ラインに選手を入れて5バックでしのぐことも頭には浮かびましたが、今まで積み上げてきたことを選手たちは100%出してファイトしてくれていました。規律を持ってやってくれていました。最後までその流れを継続する形にしました」

Q:中3日の連戦だったが、先発の2トップを第1戦から変えずに臨んだ狙いは?

「あの2人は経験も浅く若い選手ですが、第1戦でも高いパフォーマンスで、攻守両面でチームに大きく貢献してくれました。疲れはあったと思いますが、彼らは凄い進歩で成長を遂げていますので、彼らに大切なゲームを託そうという気持ちで送り出しました」

Q:中3日の試合でもスタメンを変えずに挑みました。その中で、夏みたいな暑さにも関わらずよく走っていたが、調整がうまくいったのか、戦い方としての効率がうまくいったのか。

「両方だと思います。一つは、コーチングスタッフ、メディカルスタッフが選手の状態を見て、ケアを精一杯やってくれました。ゲーム内容としても、選手たちの頑張りが、攻守につながることが大事で、攻守の規律を守りながら、走る、バトルすることができていました。それによって太い線になる。二つ(コンディションと戦い方)とも、サッカーでは非常に大事な要素だと思います」

Q:浦和に対して、9月のリーグ戦での対戦時は苦労したと思うが、ルヴァンカップ準決勝の2試合では、浦和の選手がボールを受ける瞬間にバチっと奪いに行けていた。修正したこと、選手たちに強調したことは?

「リーグ戦では、0-2というスコア以上の完敗で、私たちからしたら、積み上げてきた自信が崩壊しかねない内容でしたが、そのゲームからもたくさんの学びがありました。エラーもたくさんあったのですが、選手たちは、そのエラーから新たに学んで、前進してくれました。リーグ戦から第1戦、今日の試合と、どのように守備をして、どう自分たちがデザインするのか、攻撃につなげるのか。そういったところを全員で共有できたことが、今日の勝利につながったと思います」

選手コメント

■加藤陸次樹
Q:決勝点になった得点シーンを振り返ると?

「共通認識として、クロスに対してGKの前に入ること。そこはマルくん(丸橋祐介)と僕の共通認識としてあるので、本当にいいクロスを上げてくれました。一回、うまく当たらず、決まらなかったのですが、またこぼれてきたので、パスではなく、思い切ってゴールに向かって打ちました」

Q:一度、防がれた後、気持ちでねじ込んだようにも見えた。「決めてやる」という意識が感じられたが?

「そうですね。今日は自分が何としても決めたい気持ちがあったので、貪欲にゴールに向かっていきました」

Q:第1戦では、いいプレーをしながらも、2度クロスバーに当たるなど、ゴールに嫌われたシーンもあったが、この試合に向かうまでに、どう気持ちを切り替えて臨んだ?

「メンタルはそんなに強い方ではないので、ちょっと悩むこともありましたが、日々の練習から、ちょっとした回復など、小さいところに目を向けていました。そういうところが結果的にゴールに結びつくと信じていたので、小さいところを集中してやっていました」

Q:今日は2トップから始まるプレスも機能し、守備でも浦和の攻撃をよく抑えていたが、ゲームプランを発揮できた手応えはありますか?

「そうですね。距離感を近くして、お互いを見てやれていたので、守備もうまくハマっていました。本当に良かったと思います」

Q:セレッソに入って、色んな大会を経験し、現在は中心としてプレーしている現状をどう考えていますか?

「まずはケガなくやれていますし、その中で、チームとして監督がやりたいこと対して、自分自身、やれている実感もあります。それは継続してやらないといけないという使命感もあるので、それをやり続けて、尚且つ結果も出して、これから使い続けてもらえれば嬉しいと思います」

Q:タイトルまで1勝という状況になったが、これまでのサッカー人生でタイトルの経験はありますか?

「いや、サッカー人生で、日本一や全国制覇といったタイトルは獲ったことがないので、獲りたいですね」

Q:少し先になるが、決勝に向けてのイメージは?

「チームとしてやるべきことをやること、あとは、自分がゴールを決める強い意識を持って挑みたいと思います」

■キム ジンヒョン
Q:試合開始から、球際に強く、ボールを奪いに行く守備ができていたが、後ろから今日の守備はどう見ていた?

「第1戦もそうでしたが、今日もハッキリした守備のポジションの取り方ができていました。プレスに行く時も、みんなでタイミング良く行けたので、前回も今回もプレッシャーのかけ方はうまくハマったと思います」

Q:得点後も、引くのではなく、なるべくディフェンスラインを高く保つ意識もあったと思うが、GKとして意識していたことは?

「ラインを高く上げるというより、僕らのやり方を崩さず、なるべく90分間、試合が終わるまでやり続けることが大事だと思っていました。それができて良かったです。選手一人ひとりの頑張りがあって、最後まで失点ゼロで抑えることができました。ただただ引くのではなく、小菊さんが指導しているやり方をしっかりやっていきたいですし、それが今日は最後までできたことが良かったです」

Q:チーム全体の守備が機能していた中でも、最後はジンヒョン選手が止めるシーンが第1戦も今日もあったが、この準決勝での自身のプレーを振り返ると?

「一つのミスで試合が決まることもあるので(集中してプレーした)。僕自身、決勝に行きたかったし、みんなも行きたい気持ちを持っていた。そういう気持ちの部分で一つになれたことで勝ち取れた、決勝進出だと思います」